プロジェクトマネージャー(PM)の役職を目指す人が知っておくべきこと
2022/07/21

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最近は、プロジェクトマネージャー(PM)の役職を目指したいと思っている方も増えてきているのではないでしょうか?

とはいえ、その役職の役割、仕事内容はとても幅広いため、実際にどのような内容であるか十分理解を深める必要があります。

今回は、プロジェクトマネージャーを目指す人が事前に知っておくべきことを解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。



プロジェクトマネージャーの役職の役割、仕事内容は。参考書籍も紹介

まずはプロジェクトマネージャーの役職の役割と仕事内容について解説していきます。 また、プロジェクトマネージャーを目指す人に向けたおすすめの本もご紹介します。

プロジェクトマネージャーとは?

プロジェクトマネージャーとは、企業が企画したプロジェクトを達成するために招集されたチームの管理者のことをいいます。

プロジェクトマネージャーが「役職」か「役割」かは組織により異なる

プロジェクトマネージャーが管理者といっても、組織内でどの位置づけとされるかは企業によって考え方が変わります。

例えば、企業がプロジェクトマネージャーを強力なリーダーとしてチームをグイグイ引っ張る役割を求めるのであれば、チームメンバーより上位の役職の立場で招集されますし、チームの調整役を求めるのであれば、上位の役職ではなくメンバーと同等の役職で声がかかることもあるでしょう。

プロジェクトマネージャーの役割

プロジェクトマネージャーの役割は、まずプロジェクトの計画を立案し、その計画を達成させるために必要な人員や資源を確保して業務を遂行する。 そして品質チェックして納品するまでの一連の業務をマネジメントすることとなります。

次に、具体的な仕事内容について解説していきます。

プロジェクトマネージャーの仕事内容

・ヒアリング、課題の抽出 ・企画立案 ・プロジェクト開始準備 ・業務遂行、進捗管理 ・実行の検証、改善 ・納品、完了

上記のように、プロジェクトマネージャーは一連の行程すべてに責任を持ち、プロジェクトの成功までを管理していきます。

プロジェクトマネージャーの方におすすめの本

プロジェクトマネージャーをイチから知りたい人へおすすめの本 ①マンガでわかるプロジェクトマネジメント ②これ以上やさしく書けないプロジェクトマネジメントのトリセツ

これからプロジェクトマネージャーになる人へおすすめの本 ③はじめてのプロジェクトマネジメント ④この1冊でわかるプロジェクトマネジメント

プロジェクトの成功について責任を持つ重要な役割

プロジェクトを成功に導くまでには様々な課題をクリアしなければなりません。 実際にはプロジェクト開始前に計画を立てた通りに物事が進まないことなどザラにあるでしょう。

例えば、以下のようなケースがあります。 ・プロジェクト内容を現場におろしてみたら、仲間内で打ち合わせをしていたときには気づかなかった問題点が見つかり、計画を大幅に見直す必要が出た。 ・プロジェクトを達成したい層と、プロジェクトに反発する層との間に挟まれた。

上記はほんの一例ですが、プロジェクトマネージャーはこれらの障害に対して適切な判断を下しながらプロジェクトをまとめていく必要がある重要な役割と言えるでしょう。

プロジェクトマネージャーの役職に就くには。求められるスキル・キャリアパス

プロジェクトマネージャーの役職に就くためには、以下のスキルが求められます。またキャリアパスについても解説していきます。

プロジェクトマネージャーに求められるスキルとは?

プロジェクトマネージャーに特に求められるスキルは以下になります。

・感情的な意見に惑わされない冷静な分析力 ・ゴールから逆算して考える論理的思考力 ・コミュニケーション能力(ヒアリング力) ・専門的な知識 ・目標達成までの推進力

プロジェクトマネージャーは、専門的な知識を有していることが前提ですが、それだけではプロジェクトマネージャーとしては務まりません。 プロジェクト成功のために、状況を俯瞰してみながら適切な判断を下して強い気持ちで推し進めていくことが求められます。

プロジェクトマネージャーのキャリアパス

プロジェクトマネージャーになるには、まずはプログラマーやシステムエンジニアとなる必要があります。 プロジェクトの一員として経験を積んだ後に、プロジェクトリーダーとしてキャリアを積むのが一般的です。 その後、社内でプロジェクトマネージャーに昇格するか、プロジェクトマネージャーを求めている企業に転職するのが王道のキャリアパスとなります。

高い年収とやりがい期待できる役職

プロジェクトマネージャーの平均年収は600万を超えます。 これはIT業界の中では高い水準となります。年収が高い分、プロジェクトマネージャーにかかる責任は大きいですが、プロジェクトを自分の裁量で推進できるやりがいのある職種です。

似て非なる役職。プロジェクトマネージャー(PM)とプロジェクトリーダー(PL)の違い

プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体を統括する立場に対し、プロジェクトリーダーはプロジェクトのなかの一部門を統括する立場ということで、その職務には大きな違いがあります。

違いを正しく理解知ることが重要

プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーの違いは、一般企業の役職で言い換えると、部長と課長の違いに匹敵します。

プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体を統括するため自ら手を動かすというより、マネジメントの役割がメインとなります。 これに対してプロジェクトリーダーは、プロジェクトのなかの一部門を任される立場で、プロジェクトマネージャーと報連相しながら部門内をマネジメントし、ときには自ら手を動かすことも求められます。

客観的に評価するPMOも必要

プロジェクトマネージャーは、素早く正確な意思決定を行うことが求められます。 その意思決定を大きく支える役割として、PMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)を導入する企業が近年増えてきています。

PMOは、プロジェクトマネージャーのためにリソースの調整、利害関係者とのすり合わせや意見調整などを行い、とりまとめた情報をプロジェクトマネージャーに報告するなど、プロジェクトマネージャーが本来の業務に集中できるようサポートする役割を果たします。

また、PMOは主に外部から招集された専門集団となるため、社内のしがらみに囚われないことを強みとしています。 プロジェクトを進めるにあたって、企業のしがらみや社風がマイナスに働くこともありますので、PMOの支えを受けることには大きな意味があります。

PMとPLの役割を理解して最適な体制を整えよう

プロジェクトの成功には、最適な体制を整えることが大切です。 それには、プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーの役割をよく理解しておくことで、強固な体制を作れるでしょう。

まとめ

プロジェクトマネージャー(PM)の役職は、とても重要なポジションであるため、PMの役職に就くまでには適切なキャリアを積む必要があります。 しかし、プロジェクトマネージャーはとてもやりがいのある仕事であり、さらなるキャリアアップも目指せる醍醐味のある役職といえるでしょう。

コラム作成者
外資就活ネクスト編集部
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