近年耳にすることが多くなったたBizDev(ビズデブ)という仕事。海外では既に一般に浸透している職種です。
ここではBizDevの仕事内容や年収、将来性などとともに、求められるスキル・マインドやキャリアパスを解説しています。
BizDev(ビズデブ)とはどんな職種?
BizDevとは「Businees Development」の略で、日本語では「事業開発」と訳されます。新規事業の創出や既存事業の領域拡大を行う職種です。
スタートアップ企業やベンチャー企業、外資系企業での採用が多い他、最近では大手企業でも募集が増えています。
「新たな価値の創出」が使命
BizDevの仕事内容は企業によって異なりますが、一般には以下のような役割を担います。
- 新しいビジネスモデルの創出
- 新規事業の創出及びマネジメント
- 既存事業の領域拡大など
具体的には、新しいビジネスモデルや新規事業の企画・戦略・計画立案からマネジメントまでを行う他、マーケティングや営業活動、コスト管理なども行います。また他社と連携しての事業開発も重要な業務の一つで、アライアンス契約やM&Aなどに携わる場合も多いです。
業務内容は多岐にわたりますが、最終的に求められているのは「新たな価値の創出による企業の成長・売上拡大」です。
メルカリのBizDev活躍事例
メルカリは早くから事業開発(BizDev)部門を立ち上げ、これまで様々な成功を収めてきています。その一例が、日本郵便と提携した「ゆうゆうメルカリ便」やヤマト運輸と提携した「らくらくメルカリ便」です。外部パートナーと協業することで利用者が気軽に商品を発送できる仕組みを作り、売上増大に繋げました。
BizDevが誕生した背景
BizDevという職種が誕生した理由には、以下のような背景があります。
- あらゆる市場での競争の激化
- 事業ライフサイクルの短命化
現在は多様な商品(サービスを含む)が市場に出回っており、各企業において他社との差別化が年々難しくなっています。インターネットの普及もあり、商品が世の中に出てから浸透するまでの時間も非常に速いです。
また商品の浸透の速さや気候変動といった様々な要因から、事業のライフサイクルは短命化しています。企業が生き残るためには新たな顧客層の発掘や、より複雑な課題解決への取り組みが必要です。
こうした状況において、他社との連携も含めた様々な角度から事業開発を行うBizDevが求められるようになりました。
営業職や経営企画職との違い
BizDevは、営業職や経営企画職と混同されることも多いです。部分的には業務内容が重なる点もありますが、それぞれ以下のように違いがあります。
営業職は、「既存価値の最大化」が主な使命です。既に存在する商品の魅力を最大限に引き出し、顧客にその魅力を伝えることが主な業務と言えます。これに対してBizDevは「新たな価値の創出」が主な役割で、売れる商品や仕組みそのものを作ります。
経営企画職は、企業全体の中長期的な戦略を考える職種です。一方BizDevは個別事業の企画や戦略策定を担い、企業全体の戦略を考える訳ではありません。
BizDevの市場価値と将来性
ようやく日本でも認知度が高くなってきたBizDev。採用している企業はまだ特別多くありませんが、今後はそのニーズが高まると考えられます。
BizDevの採用傾向
現在、BizDevは以下のような企業において採用が多いです。
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