カーライルのシニア アソシエイトに聞く。PEファンドでどうキャリアアップする?

2025/09/26
#PEファンド
#インタビュー
#キャリア戦略

sponsored by カーライル・ジャパン description

「カーライルは、アソシエイト、シニア アソシエイト含め、チーム全員がオーナーシップを持って、リーダーシップを発揮していく環境です。その上でシニア アソシエイトは、その範囲が広がることから、より全体を俯瞰(ふかん)することや、時にバランス感が求められます」

カーライル・ジャパン(以下、カーライル)のシニア アソシエイトとして働く長谷川暉さんは、現ポジションの位置付けをこう言い表す。外資系投資銀行を経て2022年にアソシエイトとしてカーライルに入社した長谷川さんは、複数の投資案件を担当しながら経験を積んでいるところ。より重要な役割を担うべく、さらなるキャリアアップを目指すという。

そんな長谷川さん、そして同時期に入社し、アソシエイトからシニア アソシエイトにキャリアアップした鄒舒さんに、カーライル参画から今まで、現在の仕事内容、今後の展望などを聞いた。2人の話す内容は、カーライルのようなPE(プライベート・エクイティ)ファンドへの転職や、そこでのキャリアアップを目指す上で、ヒントになるはずだ。

〈Profile〉
写真左/長谷川暉(はせがわ・ひかり)
カーライル・ジャパン バイアウトチーム シニア アソシエイト。
新卒でモルガン・スタンレーMUFG証券に入社し、株式調査部で重工、重電、プラント・エンジニアリング業界を担当。その後ゴールドマン・サックス証券に移り、マーチャント・バンキング部門でバイアウトおよびグロース投資業務に従事。2022年11月にカーライルへアソシエイトとして参画し、その後シニア アソシエイトに昇格。現在は岩崎電気、エネウィルを担当。
エモリー大学経営学部卒(Bachelor of Business Administration)。
同右/鄒舒(すう・じょ)
カーライル・ジャパン バイアウトチーム シニア アソシエイト。
大学卒業後、三井住友銀行に勤務。その後ジャパン・インダストリアル・ソリューションズに移り、投資部門で投資実行・モニタリング業務に従事。2022年5月にカーライルへアソシエイトとして参画し、その後シニア アソシエイトに昇格。現在はCHEMIPAZとカオナビ、過去にはトキワ、おやつカンパニーを担当。
東北大学工学部化学・バイオ工学科卒。

※内容や肩書は2025年9月の記事公開当時のものです。

投資の始まりから終わりまで、一気通貫で関わるカーライルの投資スタイルに引かれ参画

――2人とも、2022年にカーライルに参画したと聞いています。どのような経緯で入社したのですか。

長谷川:私は1社目と2社目が外資系の投資銀行で、3社目にカーライルを選びました。

――金融畑を歩んできたわけですね。

長谷川:はい。1社目では証券アナリストとして働きました。機械・資本財チームに所属して、私自身は重工、重電、プラント・エンジニアリング系の企業を担当しました。担当企業の財務情報、ビジネスモデル、戦略、株価・バリュエーションを含めた動向を注視しつつ、分析を基に機関投資家に投資アイデアを提供する仕事です。一方2社目では、バイアウト投資とグロース投資に携わりました。有力な企業に投資して株式を非公開化する案件などにも携わって、いい経験を積むことができました。

――では2社目は、カーライルでの仕事と同種のものですね。

長谷川:そうですね。1社目のときの証券アナリストもすごくやりがいがあって勉強になったのですが、企業の経営や実態を株式市場の一参加者として外部の目で分析する仕事です。私は、その企業経営に内部から直接関わり、企業価値の向上に当事者として貢献できるような仕事がしたいと思うようになりました。その意味で、2社目での仕事は望み通りでした。 description

長谷川:(2社目では)社会へのインパクトの大きさ、経営への関与度の深さという意味で、特にバイアウトの仕事にやりがいを感じたんです。この領域でキャリアを積みたいと思い、カーライルに転職しました。

――鄒さんのキャリアストーリーも聞かせてください。

:新卒で入った1社目が大手の銀行、2社目が銀行系の国内ファンド企業、3社目がカーライルです。長谷川さんと同じで、2社目から企業に投資する側の仕事に携わるようになりました。

1社目では法人融資を通じて、企業の成長を資金面から支援する仕事に大きなやりがいを感じていました。また、多くの経営者と向き合う中で、自分自身の視野も広がり、貴重な経験を積むことができました。その一方で、次第に資金面のサポートだけでなく、企業の成長と価値向上という共通の目標に向けて、より主体的に伴走できる立場で貢献したいと感じるようになりました。こうした思いから、エクイティの立場で企業と一緒に“同じ船”に乗って伴走することを志し、2社目に転じました。 description

:私も2社目で、企業へ投資するファンド系の仕事に手応えとやりがいを感じました。金融面にとどまらず、経営基盤の構築や事業成長に踏み込んだ支援に携わることができましたから。約4年在籍して、さまざまな投資案件に関わることで視野も広がり、自分の成長につながりました。

その上で、グローバルな知見を持つ組織の中でバイアウト投資の専門性を一層磨きたいという思いから、カーライルに転職しました。カーライルだと、一気通貫の投資プロセスに関与できることも理由です。

――2人ともファンド系の仕事のネクストステップとして、カーライルに入ったわけですね。PEファンドは他にもありますが、どのような観点でカーライルを選んだのですか。

長谷川:私の転職のテーマは、「バイアウトの領域で最も成長できる環境に身を置きたい」でした。その中で一つ目の理由が、カーライルは2000年に日本に進出して、多くの投資実績を持っていること。二つ目は鄒さんと同じで、投資の検討からイグジットまで、一気通貫で関わることができることです。投資を通じて、それぞれの担当企業の異なるフェーズや、多様なシチュエーションを経験できるので、多くのことを学べると考えました。

:私もカーライルの日本での豊富な実績に、強く引かれました。

入社から2年。仲間からの信頼を確立してシニア アソシエイトへ

――カーライルでは、どのような仕事を担当していますか。

長谷川:私が担当させていただいている投資先は、岩崎電気とエネウィルの2社です。前者は入社日から担当して、投資前のデューディリジェンス(DD)、投資後の100日プラン(*1)の策定、成長戦略の立案や実行のサポートなど、さまざまな仕事に携わってきました。 *1投資直後の約3カ月間(約100日間)で、成長施策を集中的に実行するための具体的なアクションプラン

太陽光などの再生可能エネルギーを軸に発電所の開発・運営から地域電力供給まで幅広く展開するエネウィルについては、2023年10月から担当させていただいており、現在は取締役を務めています。 description

長谷川:加えて2025年からは、製造業などをカバーするGIG(General Industries Group)チームで、新規投資先の開拓にも関わっています。業界・企業分析や提案資料の作成をする中、1社目において機械・資本財チームで証券アナリストをしていた経験も生かすことができています。

:私は現在2社の投資先を担当しています。一つが、ニッチ領域で活躍する化学メーカーのCHEMIPAZ、もう一つがタレントマネジメントシステム「カオナビ」などを展開するHR SaaS企業のカオナビです。両社とも投資前から関わっていて、100日プランの実行、戦略立案や人材強化、インセンティブプランの策定など、支援内容は多岐にわたります。それぞれの投資先において、成長に向けたポテンシャルや課題を見極めた上で、最適な施策をテーラーメードで設計・実行しています。

――特に学びになっていること、やりがいを感じることはありますか。

:戦略を実行フェーズに落とし込み、実際に成果につなげていくプロセスまでオーナーシップを持って関与できる点に、PEファンドならではの大きな魅力を感じています。一歩踏み込んだ視点で経営と向き合い、経営陣や現場の方々と共に汗をかきながら道を切り開いていく。そうした一連のプロセスを通じて、多くの学びを得ることができ、自らの視座やスキルが着実に高まっていくのを実感しています。

――鄒さん、長谷川さんは共に、入社から2年ほどでシニア アソシエイトに昇格していますね。

:はい。私の場合は、ちょうどCHEMIPAZに投資したタイミングでした。アソシエイトとして投資前のエクゼキューションから関わり、その中でチーム内での信頼が確立されてきて、より大きな役割を担っていく次のステップに進んだ感じですね。

PEファンドのシニア アソシエイトの役割とは

――アソシエイト時代と今の仕事は、どう違いますか。

長谷川:カーライルは、アソシエイト、シニア アソシエイトを含めチーム全員がオーナーシップを持って、リーダーシップを発揮していく環境です。その上でシニア アソシエイトは、その範囲が広がることから、より全体を俯瞰することや、時にバランス感が求められます。

:確かにそうですね。細部と全体の両面に目を向ける必要があって、当初はそのバランスを取るのに苦労しましたが、意識的にその力を磨いていくことで、仕事に対する構えも変わっていきました。

長谷川:そう。それぞれの案件に対して、高いオーナーシップを持って「自分で動かしていく」ことが求められます。

――昇格は、評価があってこそですよね。評価について、カーライルの特徴はありますか。

:半期に1回、社員一人一人のレビューミーティングが必ず設けられるのですが、そこにかなりのエネルギーが注がれているのは特徴かもしれませんね。直属の上司だけでなく、その期間に一緒に仕事をした複数のメンバーが参加して、「どうすればさらに成長し、活躍できるか」についてオープンかつ率直な議論がなされます。自分では気付けない強みや課題に向き合える、貴重な成長機会になっていますね。 description

:その内容が評価の土台になるので、納得感のあるフェアなプロセスだと思います。

長谷川:鄒さんが言った「どうしたら成長できるか」はかなり重視されていると思います。限られた人数で投資先の経営に関わる責任の重い仕事を担う中、一人一人の力量がとても大事であるからです。

――個人の成長が、カーライルの事業の成否にかなりダイレクトに影響するわけですね。

長谷川:それに、一つの案件にチームとして向き合って総合力を発揮する必要があるので、マネージング ディレクター、プリンシパル、ヴァイス プレジデントだけでなく、彼らをサポートするシニア アソシエイト、アソシエイトといった若手メンバーも一丸となって、全力で成長しようとするカルチャーがあると思います。

ヴァイス プレジデントを目指す上で求められる、案件を設計する力やコミュニケーション力

――シニア アソシエイトとしてさまざまな仕事を担う中、ワークライフバランスを確保するための工夫はしていますか。

:PEファンドの仕事では、労働時間の長さではなく、最終的なアウトプットや企業価値向上への貢献がより重要だと思っています。また、一つの投資案件に関わる期間が約3〜7年と長期にわたるため、心身のコンディションを整え、サステナブルに働くことがとても大切だと感じています。

そのため、休日は積極的にリフレッシュするようにしていて、遊びの中にも仕事に生きるインプットの機会を取り入れるよう意識しています。例えば、投資を検討している企業の店舗に足を運んだりして、手触り感を持って事業を捉えることを大切にしています。 description

:あとは、投資先の皆様などと共通の話題ができるような体験もするようにしています。最近だと、子供を連れて万博に行きました。

リフレッシュしつつ仕事にもプラスの影響が出て、いい循環になっていると思います。

長谷川:私の場合、オフのときに仕事から少し離れてみることも大事にしています。そうすることで、視野が広がったりすると感じるためです。例えば旅行に行って普段見ない景色を眺めたり、時にはシュノーケリング・ダイビングなどを楽しんだりすることで、刺激を得る。それによって、新しいアイデアや気付きを得られたりします。

――それぞれ自分なりのやり方でリフレッシュしているわけですね。カーライルで仕事をするにあたって、今後の目標、目指すことなどはありますか。

:ヴァイス プレジデントを目指すという意味では、案件の全体設計をする力が求められるので、まずそこを磨きたいですね。あともう一つ伸ばしたいのが、向き合う相手の行動変化を促すような「伝える力」。投資先の皆様とのコミュニケーションでも、社内での連携でも重要になってきますから。

長谷川:私は自分の中の「引き出し」をもっと増やしたいと思っています。日本におけるこれまでの実績を見ても分かる通り、カーライルは本当にさまざまなタイプの案件を手掛けています。つまり全く同じことの繰り返しはあまりなく、経験したことがない状況や想定外の事態に直面することが多い仕事です。

だからこそ引き出しを増やすことを意識して、どんな状況にも臨機応変に対応できるようにしていきたいですね。

あとは鄒さんが言ったことと重なりますが、人を動かすためのコミュニケーション力を高めたいと思っています。例えば人に何かを説明して理解してもらうまではスムーズだったとしても、それと実際の行動には、隔たりがあると考えています。

そのギャップを埋めるのが、コミュニケーションの力。言葉選びの部分はもちろんですが、時には「あえて言わない」「行動で示す」といったことも含む、広い意味でのコミュニケーション力を高めていきたいですね。 description

コラム作成者
外資就活ネクスト編集部
外資就活ネクストは、「外資就活ドットコム」の姉妹サイトであり、現役プロフェッショナルのキャリア形成を支援するプラットフォームです。 独自の企画取材を通して、プロフェッショナルが必要とする情報をお伝えします。