sponsored by ボストン コンサルティング グループ

世界有数の戦略コンサルティングファームのボストン コンサルティング グループ(BCG)が、日本で拠点網を拡充している。2020年に京都・大阪の関西オフィスを、2022年には福岡オフィスを開設。東京だけではなく、地域に根差しながら戦略コンサルタントとして活躍できる環境を整えてきた。
今回は、京都と大阪を拠点とする関西オフィスで活躍する田尻明日香さん、川田智子さんに話を聞いた。
共に製造業からの異業種転職でBCGに加わり、未経験から急速に成長を遂げている。異業種転職にもかかわらず、素早くキャッチアップして価値を生み出せているのはなぜか。2人が語るのは「若手とシニアの距離の近さ」だけではない。産業や社会の課題を真摯(しんし)に捉え、プロフェッショナルとして切磋琢磨(せっさたくま)するカルチャーだ。
※内容や肩書は2025年9月の記事公開当時のものです。
業界構造など根本的な問題の解決に携わるため、メーカーから戦略コンサルへ
──2人とも関西出身でBCGは2社目と聞いています。ファーストキャリアはどのように選びましたか。
田尻:新卒では、関西に本社を構えるメーカーに入社しました。生まれ育った土地への思いと、メーカーで働く父の影響もあって製造業に興味を持っていたのが、主な理由です。また、入社した企業はある分野で世界トップクラスの強みを持ち、勢いと将来性を感じられたことも影響しています。
川田:私もメーカーが1社目です。海外に関わる仕事がしたくて、その会社が積極的にグローバル展開していたことに惹かれました。あと地元の関西から世界に製品・技術を発信している点も魅力でしたね。
──ではその1社目でどんな経験をして、なぜコンサルティング業界に転職したのかを教えてください。
田尻:前職では国内向けの営業として、企業や自治体に施設内で稼働する機器やシステムを提案して、導入までサポートする仕事をしていました。設計や施工管理など多職種と動き、億単位の案件受注をすることも。手応えや刺激はありましたが、経験を積むほどに業界の根本的な課題が気になり始めたんです。
一社の努力だけでは変えづらい構造にどう向き合うか。そんな中、コンサルタントの知人から話を聞くうちに、業界や社会に変革を起こせる戦略コンサルティングの仕事に興味を抱くようになりました。

──なるほど。川田さんは、どんな経緯でコンサル業界に目が向くようになったのですか。
川田:私が1社目で携わったのは、海外事業の営業企画です。東南アジアやオセアニアなどの計4カ国でのプロジェクトに関わり、データ活用を進めるなどグローバルなプロジェクトを複数経験したことで、「海外だから特別」という感覚がなくなり、国内外をフラットに捉えられるようになったのは良い経験でした。 BCGでの仕事でも生きていると思います。

川田:一方で、仕事の対象が「面」ではなく大規模プロジェクトの一部分だけの「点」になることが多く、プロジェクト全体の意義や構造に踏み込めない物足りなさがありました 。私は「なぜこの課題に取り組むのか」という根本的な問いに強く引かれるタイプなので、戦略コンサルティングの話を聞いたときに「ここなら自分の問題意識を生かせる」と確信しました。
田尻:私の場合、加えて関西に戻りたいという気持ちも大きな理由でした。前職では首都圏の拠点に勤めていたので。最終的にBCGを選んだのも、関西オフィスで戦略コンサルティングに挑めることが影響しています。
川田:そこは私も同じです。地元への愛着があり、できる限り関西を拠点に働きたいと考えていました。関西に腰を据えつつ、経営コンサルティングの仕事ができることは、BCGに入社した大きな理由の一つです。
「この人たちと働きたい」――BCGへの入社を決めた理由
──未経験の業界に入ることについて、不安はありませんでしたか。
田尻:「期待に応えられるのか?」という不安は正直ありましたね。資料作成や分析といったハードスキルも、あまり自信はありませんでした。ハードワークの先入観から体力面の心配もありました。
でもカジュアル面談でBCGには未経験者を育てる制度や、相談できるメンター制度が充実していると知り、不安は次第に薄れていきました。それ以上に強く感じたのは、面談や選考で出会ったコンサルタントたちのプロフェッショナリズムです。論理的に物事を捉え、産業の未来を語る姿勢に「この人たちと働きたい」と思いました。最終的に不安よりもその思いが大きくなり、入社を決断しました。
川田:私も同じです。優秀な人が集まる環境で自分が通用するのか、という不安はありました。ですが、選考でパートナークラスの方々と話をする中で、視座の高いところから、目の前の課題を超えて社会や産業全体の構造に切り込んでいくコンサルティングの仕事の面白さを体感しました。
同時に、自分が考え切れていない視点を次々に指摘され、「この人たちとなら確実に成長できる」と確信したんです。最終的に入社を後押ししたのは、人として尊敬できる仲間と、社会にインパクトを与える仕事に出合えたこと。不安よりもその魅力の方がはるかに大きかったですね。
若手でも裁量を持ち、経営に直結する経験を積める環境
──ではBCGでの仕事内容についても聞かせてください。
田尻:入社してからメーカー、インフラ系企業、医療機関など幅広いクライアントの案件に携わってきました。プロジェクトのテーマとしても、M&A、新商品開発、価格戦略策定、新規事業創出など多様なものを経験できました。幅広く経営課題に携われたのは、大きな成長につながっています。

──どのような役割を担うことが多いですか。
田尻:シニアアソシエイトとして、プロジェクトの中で必要になるリサーチや、クライアントとのコミュニケーションに多くの時間を使いますね。リサーチは他のメンバーとも協力しながら、データ分析や専門家へのインタビューを進め、得られた知見を基に、シニアメンバーと議論を重ねながら仮説を深めていき、クライアントへの提案につなげていきます。
──川田さんはどうでしょうか。
川田:私も短期から中期のプロジェクトに携わってきています。クライアントは医療機関、インフラ系企業、公的機関など幅広く、最近ではメーカーの支援に携わることが多いです。

川田:私の役割として、時に、抽象的な依頼を自分やメンバーの具体的なタスクに落とし込むことも求められます。例えば「クライアントが〇〇を知りたがっている」という段階から、必要な分析や調査を設計し、チームに割り振る。通常そうしたタスク設計や割り振りはマネージャークラスが担うことが多いですが、BCGでは個人の成長に応じて、どんどん挑戦できる機会があります。チャレンジングな内容ですが、自分で仕事を組み立てる面白さも経験できます。
──より難度の高い仕事にチャレンジしているわけですね。ところで、経験してきたプロジェクトの中で、自己の成長に特に寄与したものについても聞きたいです。
田尻:戦略策定から実行まで支援したターンアラウンド案件です。私とマネージャー層からなるスモールチームで構成されており、リサーチから分析、クライアントへの提案まで、自分の力でやり切ることが求められていました。プレッシャーも大きかったですが、シニアメンバーからの密なサポートもあり、責任ある立場で実力を磨ける貴重な機会でした。
──それまで以上に重要な役を担ったわけですね。
田尻:はい。特にクライアントとのコミュニケーションは、今までより頻度・密度が高かったです。それに要所ではシニアメンバーがサポートしてくれるので、学ぶ環境として恵まれていると思います。
川田:私は製造業の大規模M&A案件ですね。短期間で経営統合を実現するプロセスに関わり、私はコスト検証を担当しました。とはいえコスト検証のモジュールだけでなく、プロジェクト全体のコンテクストや論点を踏まえた上で、実行内容や進め方を考えることが求められたため、数字の一つ一つが企業全体の意思決定とどうつながるのか、その「見方」が養われたと感じています。
──川田さんが前職で感じていた課題とリンクしていますね。
川田:まさにそうです。以前は「点」としての業務が多かったのですが、BCGでは「面」として経営そのものに踏み込める。だからこそ、ここでの経験は自分にとって非常に大きな意味があります。
若手が挑戦でき、シニアから直接学べる――BCGの関西オフィスの魅力
──2人が所属する関西オフィスは、どんな職場ですか。
田尻:2020年にできたので、まだ規模は大きくありません。ただその分、メンバー同士の距離が非常に近く、心理的に安心して挑戦できる環境があります。雰囲気がフラットで、若手でも自分の意見を出しやすいのは大きなメリットです。最近ではAIの勉強会も活発で、プロジェクトで活きる場面も多く感じています。
川田:部活動やレクリエーションなど交流の場も活発ですが、それ以上に魅力を感じるのは、「仲が良い」だけではなく、お互いが強い問題意識を持って真剣に議論できる関係だということです。関西オフィスにいながら海外を含む幅広い案件に携われるので、実は同じオフィスメンバーと同じプロジェクトに入る機会は意外と多くありません。それでもつながりが強く、集まったときに刺激的な議論になる。これはカルチャーとして根付いていると思います。

田尻:BCGの仕事はとてもやりがいがあるのですが、難易度が高い課題に取り組んでいて壁に直面することもあるんです。そんなとき、オフィス内では経験豊富なシニアメンバーがすぐに声を掛け、実務だけでなく、どう考えるかという思考の軸までアドバイスをくれるんです。
加えて、BCG全体に根付くフィードバック文化のおかげで、案件ごとに自分の強みと課題を明確にでき、急速に成長している実感があります。未経験で入った私がここまでやれているのは、この文化と仕組みがあったからこそです。
川田:私も同じです。関西オフィスは特に若手とシニアの距離が近く、日常的に密度の高いフィードバックをもらえます。入社時の研修で基礎を学び、その後はOJTで実践経験を積みながら、案件ごとに振り返りがある。「プロジェクトごとに必ず学びを得る」サイクルが徹底されているので、短期間でも大きく成長できる環境です。
──キャリアの面でもサポートはありますか。
田尻:BCGでは、プロジェクトを通じて成長できるのはもちろんですが、中長期のキャリア形成に対しても自ら積極的に描き、実現していけるような積極的なサポートがあります。キャリアアドバイザーやメンターと定期的に面談する機会があり、自分がどんな領域に強みを持ちたいのかを整理し、その上でどういうアクションを取ればいいかを相談できます。
川田:さらに、プロジェクトのアサインにあたって自分の希望を伝えられる仕組みがあり、キャリアのイメージや挑戦したい分野について、主体的に方向性を描いていけます。だから「今の経験をどう次につなげるか」を常に意識しながら働ける。単なる日々のプロジェクトの積み重ねではなく、キャリア全体をデザインできるのがBCGの大きな魅力だと思います。
インタビューを実施した、京都市下京区にある事業所の執務スペース
──かつての2人のように、異業種にいて戦略コンサルティングに興味を持っている人に、伝えたいことはありますか。
田尻:未経験だからと不安に思う必要はありません。というのも、BCGには異業種出身のメンバーがたくさんいて、それぞれの経験を強みに変えて活躍しています。常に質の高いアウトプットが求められる環境ですが、コンサルタントとして必要なスキルを基礎から体系的に学べる仕組みが整っています。さらに、プロフェッショナルとしての考え方や姿勢を磨く機会も豊富で、スキル面だけでなくマインド面においても大きく成長することができます。
川田:もし迷っているなら、ぜひ一歩を踏み出してほしいですね。BCGでしか味わえない挑戦ができ、それが確実に自分の財産になると思います。BCGでは定期的に採用セミナーを実施しているので、まずは気軽に話を聞きに来てほしいと思います。
