コンサルティング業界の海外勤務事情|出張・駐在はどれくらいあるのか

外資系も多いコンサルではグローバルに働けるのか
コンサルティング業界への転職を検討する社会人の多くが、「グローバルに活躍できる環境」に魅力を感じています。外資系ファームも多く、英語力を活かしたい、海外で働きたいという希望を持つ方にとって、コンサル業界は理想的なキャリア選択肢に見えるかもしれません。しかし、実際のところ、コンサルティング業界での海外勤務の実態はどのようなものなのでしょうか。
結論から申し上げると、コンサルティング業界は海外と関わる機会が多い業界です。ただし、その関わり方はファームの種類や案件の性質によって大きく異なります。数日から数ヶ月単位の海外出張は比較的頻繁にある一方で、商社やメーカーのように数年単位で海外駐在するケースは限られているのが実情です。本コラムでは、コンサルティング業界における海外勤務の実態を、出張頻度、駐在事情、ファーム別の特徴、そして海外勤務を実現するための具体的な方法まで、転職を検討している社会人の皆様に向けて詳しく解説します。
1. コンサル業界の海外出張頻度
1-1. ファームのタイプによって大きく異なる出張頻度
コンサルタントの海外出張頻度は、所属するファームのタイプ、担当するチーム、クライアントの所在地によって大きく変わります。感覚値としては年に1回は行くことが多く、多い人は月に数回、少ない人の場合ほとんど海外出張がない、という世界です。
大手総合系ファームや戦略系ファームの多くは東京にオフィスを構えており、クライアントも東京圏に本社を置く大企業が中心となっています。このような場合、基本は東京で仕事をし、必要に応じて地方や海外に出張するスタイルが一般的です。遠方の工場や支社、海外拠点を訪問する際に日帰りから数日間の出張が発生し、頻度としては「まったく出張がないケースから月に数回程度」に収まることが多いです。
1-2. 国内企業の海外進出支援案件が最も多い
コンサルティング業界で特に多いのが、国内企業の海外進出を支援するケースです。近年、国内市場の縮小を背景に、多くの日本企業が海外市場への進出を目指しています。しかし、海外市場に関する知見や、海外事業の戦略に精通した人材を社内に抱えている企業は、大手であっても限られているのが実情です。
こうした企業からコンサルティングファームは依頼を受け、海外進出をサポートしています。このような国内企業の海外進出プロジェクトに参画した際には、日本にいながら海外と仕事をしたり、海外に数ヶ月から最大1年間程度のスパンで滞在し、現地でプロジェクトを進めることがあります。現地の市場調査やパートナー企業との提携のため、短い場合は数日の出張、長い場合では数ヶ月間、海外の現地に滞在してプロジェクトをサポートすることになります。
1-3. 特定分野のエキスパートによる海外案件サポート
他の状況としては、特定の分野のエキスパートの場合、海外のプロジェクトに呼ばれることが頻繁にあります。通常は電話会議やビデオ会議などでのサポートが一般的ですが、テーマやプロジェクトにおける重要性によっては、直接現地に赴きプロジェクトをサポートすることもあります。ただし、エキスパートとしての評価を得るには時間が必要で、入社してすぐにこのような経験ができることは稀です。一般的には5年以上の経験がある社員の中で、特定のプロジェクトを専門に担当してきた方が対象となります。
1-4. コロナ後のリモートワークの影響
新型コロナウイルス感染症の影響により、コンサルティング業界の働き方も大きく変化しました。多くのファームでリモートワークが浸透し、クライアント先への常駐スタイルから、オンラインでのコンサルティングへとシフトが進みました。この結果、物理的な出張の頻度は以前と比べて減少している傾向にあります。
ただし、重要な意思決定の場面や、現地調査が必要な局面では、依然として対面でのミーティングや出張が求められます。また、クライアントによっては対面でのコミュニケーションを重視するケースもあり、出張の必要性はプロジェクトごとに判断されます。
2. コンサルでの海外駐在事情
海外出張についてはファームごと、各コンサルタントごとに違うというのが実情でしたが、海外駐在についてはどうなっているのでしょうか。「外資系は海外で働ける機会も多い」と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、実際のところどうなのでしょうか。
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