コンサル3年目、PE・VCに行く人とBizDevに行く人。何が分岐点になるのか

2026/04/01
#コンサル
#経営企画・事業開発

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コンサルタントとして3年が経った頃、多くの人が「次のステップ」を意識し始めます。そのとき、行き先として候補に挙がりやすいのが、プライベートエクイティ(PE)・ベンチャーキャピタル(VC)と、事業会社でのビジネスデベロップメント(BizDev)・経営企画の2つのルートです。

どちらもコンサル出身者が多く集まるポジションであり、「コンサルスキルを活かせる場所」として認知されています。しかしこの2つは、仕事の性質もキャリアの方向性も、実はかなり異なります。外資就活ネクストのデータと実態の両面から、その分岐点を整理していきます。

1. PE・VCとBizDevは何が違うのか

PE・VCは「投資家として企業を見る」仕事、BizDevは「プレイヤーとして事業を動かす」仕事です。コンサルの延長線上に見えても、求められるマインドセットは大きく異なります。

まず、それぞれの仕事の性質を整理しておきましょう。

PEファンドは、未公開企業の株式を取得し、経営改善・成長支援を経てリターンを実現することをビジネスとしています。コンサルタントに求められるのは、投資候補先の調査・分析(ソーシング・DD)から、投資後のバリューアップ支援まで、幅広い関与です。VCはスタートアップへの投資に特化しており、創業初期から関わるケースも多く、より起業家との距離が近い仕事です。

一方のBizDev(新規事業開発)は、事業会社の中で新しい事業機会を探索し、立ち上げることが中心になります。経営企画は経営陣の意思決定を支援する機能であり、中期経営計画の策定、M&Aの検討、グループ全体の収益管理など、会社全体を俯瞰した仕事です。

大きな違いをひと言で言えば、PE・VCは「投資家として企業を見る」仕事、BizDevは「プレイヤーとして事業を動かす」仕事です。コンサルの「第三者として企業を支援する」というポジションから考えると、どちらも「コンサルの延長線上」に見えますが、求められるマインドセットは異なります。

2. データで見る「どちらを選ぶか」の傾向

現職の職種によって向かう先に違いが生まれる一方、転職を意識する時間軸は行き先を問わず「3〜5年目」という点で共通しています。

2-1. 現職の職種によって向かう先が変わる

PE希望者の現職職種を見ると、戦略コンサルタントが最多(1,065人)で、次いで業務コンサルタント(243人)、財務コンサルタント・FAS(219人)という順になっています。特にFASやM&Aコンサルタント出身者のPE志向は顕著であり、ファイナンシャル・アドバイザリーに近い領域を経験した人ほどPEへのルートを意識しやすいことが読み取れます。

BizDev・経営企画の希望者層は、より幅広い職種から構成されており、戦略・業務・ITなど、コンサルの種別を問わず一定数が集まっています。「企業の中で事業に関わりたい」という動機が職種横断的に存在することを示しています。

2-2. 勤続年数の分布に差はほぼない

PE・VC希望者とBizDev・経営企画希望者の現職勤続年数を比べると、いずれも「5〜10年」が最多で、次いで「3〜5年」という分布は共通しています。「3年目前後から意識し始め、5年前後でアクションに移す」という時間軸は、行き先にかかわらず似通っていると言えます。

ただし見逃せないのは、PE希望者の中に「1〜3年」の層が228人と一定数存在する点です。VCでも152人と同水準です。これはコンサル3年目未満でもPE・VCへの転職を真剣に意識している層がいることを意味しており、早期からキャリアを逆算して動いている人の存在を示しています。

3. PE・VCを選ぶ人の志向と向き不向き

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コラム作成者
外資就活ネクスト編集部
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