コンサル転職を「ゆるく」考えるべき3つの理由|外資系うさぎのちょこさんインタビュー

「コンサル転職」と聞くと、ケース面接対策に何百時間も費やし、フェルミ推定の練習を重ね、短期決戦で挑む――そんなイメージを持つ人は多いだろう。しかし、SIerから外資系金融、Big4監査法人、総合コンサルファームなど7社を渡り歩き、現在はコンサル会社を経営する外資系うさぎのちょこさん氏は、「コンサル転職はもっとゆるく考えたほうがうまくいく」と断言する。年収270万円から独立に至るまでの経験から導き出された「ゆる転職」の思想と、コンサル転職をゆるく考えるべき3つの理由を聞いた。
SIer、外資系金融、Big4監査法人、総合コンサルファーム(シニアマネージャー)など7社を経て独立。著書『ゆる転職』(ダイヤモンド社)。
X:@ChoConejito
note:外資系うさぎのちょこさん|note
・「ゆるプロ」「ゆるマルチ」「ゆるバリ」という考え方
・理由1:コンサルファームの多様化で選択肢が広がった
・理由2:選考対策は「日常化」してこそ効く
・理由3:コンサルもキャリアの通過点にすぎない
「ゆるプロ」「ゆるマルチ」「ゆるバリ」という考え方
——まず「ゆる転職」の根底にある考え方を教えてください。
ちょこさん:「ゆる転職」には3つの柱があります。1つ目が「ゆるプロ」です。これは100点満点のスキルを1つ極めるのではなく、70点レベルのスキルを効率的に獲得していくという発想です。70点まで持っていくのと、70点から100点に引き上げるのとでは、後者のほうが圧倒的に時間とコストがかかります。であれば、70点のスキルを複数持っているほうが、市場価値としてはむしろ高くなります。
——70点でいいと聞くと気が楽になります。残り2つの柱は。
ちょこさん:2つ目が「ゆるマルチ」です。70点のスキルを複数持ったら、それを掛け合わせるということです。「ITがわかる」だけの人はたくさんいます。「金融がわかる」だけの人もたくさんいます。でも「ITも金融も会計も監査もわかる」人は極端に少なくなります。掛け合わせの数が増えるほど、自分のポジションはユニークになっていきます。
そして3つ目が「ゆるバリ」です。「バリキャリ」でも「ゆるキャリ」でもなく、「基本はゆるやか、ちょっとバリバリ」――効率よく頑張りながらキャリアアップを目指す新しい働き方を表す造語です。誰かが決めた「正解のキャリアパス」に無理に乗るのではなく、自分の掛け合わせスキルを活かして、自分にとって価値のある働き方を見つけます。この3つが揃うと、転職は「一世一代の大勝負」ではなく、キャリアの中で自然に繰り返すものになります。