サステナビリティ・ESGコンサルタント職種解説|需要・年収・将来性
ESGやサステナビリティに関わるコンサルティング職への転職相談が、ここ数年で急増しています。外資就活ネクストに掲載されたESG・サステナビリティ関連求人の件数を見ると、2017年はわずか1件だったものが、2021年に395件、2023年には694件にまで拡大しています。規制強化・投資家の要求・企業の開示義務化が重なり、専門人材への需要が短期間で爆発的に高まったことが数字からも読み取れます。
本記事では、ESGコンサルタントの仕事内容・求められるスキル・年収の実態・キャリアパスを、外資就活ネクストの求人データをもとに体系的に解説します。転職を具体的に検討している方にとって、判断材料となる情報をお届けします。
1. ESGコンサルタントとは何か
ESGコンサルタントとは、企業のESG対応を戦略立案から運用まで支援するコンサルタントであり、経営層への戦略的提言が求められる経営直結のポジションです。
ESGとは「環境(Environment)」「社会(Social)」「ガバナンス・企業統治(Governance)」の頭文字を取った概念で、近年は投資家や消費者が企業の社会的責任や環境への取り組みを重視する傾向が強まり、財務情報と並んで非財務情報が企業評価の重要な軸となっています。ESGコンサルタントとは、こうした流れを受けて、企業がESG対応を進めるための戦略の立案・導入・運用をサポートするコンサルタントです。
「サステナビリティ」「CSR(企業の社会的責任)」「SDGs」といった言葉も近い文脈で使われますが、それぞれに厳密な定義の違いがあるというよりも、企業によって呼称が異なるケースが大半です。外資就活ネクストでもESGコンサルタント、サステナビリティ・ストラテジスト、SXコンサルタントなど職種名は多岐にわたりますが、業務の核は共通しています。職種名だけで内容を判断せず、業務内容や求める経験をよく確認することが重要です。
単なる「環境の専門家」ではなく、経営層に対して戦略的な提言を行うコンサルタントとしての立ち位置が求められる点が、この職種の最大の特徴です。外資就活ネクストに掲載されているPwCサステナビリティのポジションでは「CEO・CxOと共にクライアント企業の長期ビジョンとサステナビリティ戦略を立案する」と明記されており、経営直結のポジションであることが示されています。
2. 仕事内容と求められるスキル
ESGコンサルタントの業務は戦略策定から情報開示まで多岐にわたり、選考ではESG専門知識よりもコンサルタントとしての問題解決能力が重視されます。
2-1. 主な業務領域
ESGコンサルタントが担う業務は多岐にわたります。大きく分けると、ESG戦略・方針の策定支援、非財務情報の開示対応(国内ではSSBJ基準、欧州ではCSRD)、GHG排出量の算定やTCFD・TNFD対応、サステナビリティレポート・統合報告書の作成支援、サプライチェーンのESGリスク評価、そしてESGデータガバナンスの構築という領域に整理できます。外資就活ネクストに掲載されているあるポジションでは、パーパス策定からマテリアリティ特定、サステナビリティ委員会の運営支援、機関投資家とのエンゲージメント支援まで、経営の上流から情報開示の実務まで一気通貫で関与する業務内容が記載されています。
ESGコンサルタントの主な業務領域
- ESG戦略・方針の策定支援
- 非財務情報の開示対応(SSBJ基準・CSRD)
- GHG排出量の算定やTCFD・TNFD対応
- サステナビリティレポート・統合報告書の作成支援
- サプライチェーンのESGリスク評価
- ESGデータガバナンスの構築
2-2. 求められるスキルと資格
多くのファームが選考で最優先するのは、コンサルタントとしての問題解決能力・仮説構築力・クライアントコミュニケーション力です。ESGの専門知識は入社後に習得できるという考え方が主流で、外資就活ネクストに掲載されているある大手戦略ファームの求人でも「戦略・ITコンサルティング・会計財務・ESG関連業務いずれかの実務経験3年以上」と、ESG経験を必須としない形式で募集しています。一方でPwCサステナビリティのポジションでは「戦略・経営コンサル部門での経験5年以上かつ管理職経験」が必須とされており、ポジションの上位になるほど要件は高まります。専門知識としてはTCFD・TNFD・ISSB・SSBJ基準の理解、GHG算定の実務知識、ESGデータ分析の経験が高く評価され、グローバル対応という観点から英語力も重要です。資格はeco検定やCFA ESG認定などが有用ですが、あくまで補足的な要素です。
2-3. 未経験でも転職できるか
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