コンサルからVCへ。転職の実態とコンサルスキルの活かし方

コンサルからVCへ。転職の実態とコンサルスキルの活かし方
「投資家になりたい」という言葉の裏側に、具体的な業務のイメージがどれだけあるか。コンサルタントがVCへの転職を考えるとき、この問いに答えられるかどうかが、転職の成否を大きく左右します。
外資就活ネクストのデータでは、コンサル業界ユーザーの希望職種の中でベンチャーキャピタリスト(VC)は上位に位置し、1,694人が転職先として意識しています。それだけ関心が高い一方で、実際にVCに転職できる人の数は限られています。採用枠が少ないという構造的な問題だけでなく、「コンサルスキルがそのまま通用するわけではない」という業務の現実も、その背景にあります。この記事では、コンサルからVCへの転職の実態を、データと外資就活ネクストに掲載されたコラム・求人の情報をもとに整理します。
1. コンサル業界でVC志望者はどんな人か
VC志望者1,694人のうち最多は勤続5〜10年の中堅層(55.5%)。戦略コンサルタント出身が834人と圧倒的多数を占め、79%がVCとPEの両方を同時に希望しています。
外資就活ネクストのデータで、コンサル業界ユーザーのVC志望者1,694人の構成を見ると、いくつかの特徴が浮かび上がります。
現職の勤続年数では、5〜10年が55.5%と最多で、3〜5年が25.1%と続いています。1〜3年のユーザーも9.0%存在しており、在籍3年未満の段階からVCを意識している人が一定数います。ただし最も多いのは中堅層であり、コンサルで一定の経験を積んだ後に投資の世界を目指すというパターンが中心です。
- 戦略コンサルタント:834人
- 業務コンサルタント:211人
- ITコンサルタント:138人
- 財務コンサルタント・FAS:125人
2. VCの実際の業務。憧れとのギャップ
VCの業務はソーシング・DD・バリューアップ・LP対応の4フェーズで構成されます。「投資の判断と支援」だけでなく、ファンド運営そのものも業務に含まれます。
「投資家になる」というイメージは、優れたスタートアップを見つけ、資金を提供し、大きな成果を手にするというものかもしれません。しかし実際のVCの日常業務は、そのイメージとは大きく異なる側面を持っています。
外資就活ネクストに掲載されているVC求人の職務内容を見ると、業務は大きく三つのフェーズに分けられます。