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大手金融機関に勤める社員が「転職を考える」と言ったとき、その多くはまだ誰にも話していない段階にあります。現職への疑問や将来への不安が生まれながらも、「具体的にどこへ行けるのか」が見えないまま時間が経つ——そういう状態は、実は業界全体に広がっているにもかかわらず、あまり表に出てきません。
外資就活ネクストに蓄積された転職前後のデータを分析すると、金融機関を転職元とする事例がコンサルティング業界に次ぐ水準で確認されており、大手金融機関からの転職は「ごく一部の例外的な行動」ではないことが見えてきます。では、実際にどこへ向かったのか。転職先の業種はどう分布し、年収はどう変化したのか。本記事では、外資就活ネクストのデータをもとにその実態を整理します。転職の意思決定より先に、「転職するとしたら何が起きるか」を知ることが、最初の一歩になります。
「大手金融機関からの転職」は特殊なキャリア行動ではなく、業界全体に見られる共通の現象です。その背景には、業界特有の構造的な要因があります。