一人一人が「一流のPE投資家」を目指し、全員で強くなる

2026/06/02
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日本成長投資アライアンス(JGIA)は、2016年に設立された独立系PEファンドで、博報堂やJTなどのアライアンスパートナーの知見やリソースを活用しながら、高い成長ポテンシャルを持った日本の中堅企業のバイアウトおよび成長投資を行っている。同社で投資チームに所属するディレクターの井口智広氏、アソシエイトの坂本直弥氏と小林武史氏に、JGIAで働くことの魅力や、得られる成長機会について聞いた。

〈Profile〉
写真左/井口智広(いぐち・ともひろ)
ディレクター
三菱商事のエネルギー事業グループで石油製品のトレーディング業務に携わった後、SMBC日興証券に転じ、M&Aアドバイザリー業務に従事。2020年にアソシエイトとしてJGIAに入社し、現在はディレクターとしてソーシングからExitまでを包括的に担当している。
同中央/坂本直弥(さかもと・なおや)
アソシエイト
西村あさひ法律事務所で日本法弁護士としてLBOファイナンス、不動産ファイナンス、ベンチャーファイナンス等の業務に従事。2023年にJGIAに入社。建設・インフラセクター、リサイクルセクターを中心に、ソーシングからExitまでを一貫して担当している。
同右/小林武史(こばやし・たけし)
アソシエイト
三菱UFJモルガン・スタンレー証券でM&Aアドバイザリー業務に従事。2025年にJGIAに入社し、ソーシング、エグゼキューションやモニタリング、PMIなどの経験を積んでいる。

※内容や肩書は2026年6月の記事公開当時のものです。

メンバーの「プロ意識の高さ」「仕事への熱意」が決め手に

――これまでの経歴と、現在の仕事を教えてください。

井口:私は新卒で三菱商事に入り、石油製品のトレーディング業務に携わった後、SMBC日興証券に移りました。ここで約3年間M&Aアドバイザリー業務を行ったことが、今の仕事につながっています。

6年前にJGIAに入り、現在は投資チームのディレクターとして、新規案件のソーシングから既存投資先のモニタリング・バリューアップ、投資先のExit関連業務等、案件の入り口から出口までを包括的に見ています。既存の投資先では、インフラのメンテナンスを担うリライフメンテホールディングス、沖縄や九州でホテル事業を展開するリゾーツ琉球などを担当しています。

坂本:私は投資チームのアソシエイトとして、ソーシングからExitまでを担当しており、リライフメンテホールディングスや、中部地方でリサイクル事業を手掛けるJ-CIRCULARSの成長支援に携わっています。

JGIAに入ったのは2023年です。その前は西村あさひ法律事務所で、主にM&Aファイナンスに関わる弁護士をしていました。当時、クライアントにPEファンドが多かったことから、この分野に関心を持ちました。

小林:私は入社して1年になります。以前は三菱UFJモルガン・スタンレー証券のM&Aアドバイザリー部門にいました。その間、半年ほど三菱UFJ銀行でLBOファイナンスを経験し、そこでPEファンドと直接的な関わりを持ちました。

現在は、ソーシングからExitまでの全般に携わっており、ECサイト構築などを行うコマースニジュウイチや、公共・文教向けのソフトウエア開発を手掛ける京都電子計算を担当しています。 description

――JGIAへの入社を決めたのはなぜですか。

井口:企業価値向上に寄与しているという「手触り感」を持ちながら働きたいと考え、PEファンドの中でも、中堅企業を投資対象としているミッドキャップを中心に転職を検討しました。

当時のJGIAは創業してから3、4年ほどの比較的若い組織で、2号ファンドが立ち上がる前の時期。エネルギッシュで勢いがあり、メンバーのプロ意識が非常に高く、成長できそうな環境だと感じたことが一番の理由です。

坂本:私が入社したのは井口さんの3年後ですが、JGIAには同じ印象を受けました。面談では7~8人と話したのですが、若いメンバーが多く、生き生きと“熱く”働いていた様子に引かれました。

小林:面談を通じて、JGIAは全員が高いプロ意識とオーナーシップを持って働いているので、いい影響を受けながら成長できそうだと感じました。

プロ意識の高さについては、入社してからも実感することが多いです。全てについて、チーム全員が自分ごとと捉えて議論します。課題が生じた際も、誰かのせいにするのではなく、「どうすれば解決できるか」を常に前向きに話し合う姿勢が根付いていると感じます。

坂本:確かに、誰もがプロとしての自覚と主体性を持っていると感じます。単に「上司に言われたからこれをやる」というのは全く許されませんし、「なぜ、それが正しいと思ったのか」を常に問われます。 description

「若手の仕事はここまで」という線引きがない

井口:社内のプロ意識は、私が入社した当時よりも高まっています。同じマインドを持つ人たちが集まってきているからでしょう。

例えば投資委員会では毎回、非常にオープンな議論が行われていて、一見口論に見えるほどに白熱することもあります。しかし、その議題が終わると一転して、和やかに雑談をしたりもする。

坂本:議論はものすごくオープンですよね。「誰が言ったから正しい」ということが全くなく、肩書を気にして言うべきことを控えるような人はいないです。

それに、若手だからといって発言の場や仕事の幅が限定されることはありません。自分が担当した部分は、投資委員会でも自分で説明しますし、新しい提案も奨励されています。例えば「今までJGIAが取り組んでいなかったこのセクターを深掘りしてみたい」「この会社に興味がある」と言うと、「じゃあ、調べて次のミーティングで発表してみて」ということになり、実際に採用されたりすることも多いです。

小林:「若手の仕事はここからここまで」という線引きがないですよね。

井口:ここ数年は特に案件数が増え、それに伴って一人一人の裁量も広がっています。

私が6年前にアソシエイトとして入社した当時も勢いはありましたが、まだ実績も少なく、案件数も今の1/3~1/4くらいでした。今は案件数が多いので、入社して間もないメンバーも打席に立つ回数が増えて猛烈な勢いで成長しており、好循環が回っています。

また、組織として経験を重ね、ナレッジも充実してきています。過去の投資案件のプロジェクトフォルダーを一通り見るだけでも、かなりのことが学べる。過去の案件を追体験することができ、それも成長スピードを加速する要因になっています。ここ数年でさらに強い組織になったと感じます。 description

フィードバックの文化が「広い裁量」と「クオリティー」を担保している

坂本:一人一人の裁量は広いですが、「任せるだけであとは放任」というわけではなく、フィードバックを受ける機会は多いです。まずは自分で考え、その後フィードバックを受ける。それを繰り返してブラッシュアップし、PDCAをスピーディーに回すことでクオリティーを上げています。そうやって、広い裁量と、クオリティーの担保を両立しています。

小林:それに、コミュニケーションの頻度も高いです。チームミーティングが毎週あり、そこで疑問点や不安なことを相談したり、自分のアイデアをぶつけてフィードバックをもらったりすることができます。私の場合は前職が投資銀行で、業界が異なるため最初は勝手が分からず苦労しましたが、頻繁にフィードバックを受けたことが、キャッチアップに役立ちました。

他の人のフィードバックの様子から学ぶことも多かったです。異業種から転職してきたメンバーが多いので、自分と同じ悩みや課題を解決してきた様子を見ることができ、参考になりました。

毎週、全員が集まる会議や投資会議があり、そこで他の人がどんな案件に取り組んでいるか可視化されます。全体が見えるので、次に自分がどう動いたらいいかを考えられます。

坂本:ミーティング以外でも、普段から気軽に声を掛けて質問や相談できる雰囲気があります。メンバーはいい意味で「教えたがり」な人が多く、情報や経験を共有するのは当たり前のことで、「抱え込むのはカッコ悪い」という空気があります。

井口:PEファンドが扱うビジネスは、業界や業種はもちろん、会社のフェーズ、マネジメントスタイル、経営者のパーソナリティーなど、非常に幅が広く、どれだけ経験豊富であっても、全てを経験している人は存在しません。ですから、経験が浅い人が得た気付きの価値も、ベテランの経験に匹敵する場合があります。ファンド全体で、全員の気付きを共有して追体験する方が、明らかに学習効果が高いのです。

ミッドキャップならではのダイナミックさと“手触り感”

――PEファンドの仕事の面白さややりがいは、どんなところにありますか。

坂本:「会社は生き物」とよくいわれますが、日々さまざまなことが起きます。想像だにしていなかったことが起きることもあります。それに対して、投資先の皆さんと共に一生懸命考え、対応していくのは非常に緊張感・臨場感があり、やりがいがあります。そのような想定外・予定外の事態を楽しめるメンタリティーを持つ人の方が向いているかもしれません。

小林:投資先企業にとって私たちはあくまでも外部の人です。それに、採用、営業、組織、経理など、一つ一つについては、それを専門にやっているプロではありません。知らないこと、分からないこともありますし、仮説が外れることももちろんあります。

そのため、経営層から現場まで、あらゆる人と関わりながら、分からないことがあれば教えてもらい、仮説が外れた時は素直に間違ったことを認めて次に生かす。それを繰り返せる素直さとタフさが求められます。「先頭に立つ」のではなく、伴走して共に事業を良くしていくことにこの仕事の面白さがあります。

井口:投資先企業の姿、雰囲気が、少しずつ変わっていく様子が感じられることも醍醐味(だいごみ)の一つです。例えば、元々勘や経験に基づく意思決定がなされていた会社だったのが、少しずつ社内情報の可視化が進み、それを基に議論して意思決定することが当たり前になっていく。すると意思決定の精度が上がり、より持続可能な組織に変わっていきます。こうした変化はすぐに起こるものではなく、緩やかで、数年かかることも多いですが、その姿を見るのは本当にうれしく、やりがいを感じます。

もう一つ、この仕事の面白さは、その複雑さと「手触り感」にあります。

最初の投資フェーズであれば、事業の頑健性や成長性・リスクをどう見るか、何がクリアできれば投資できるか、投資後どのような時間軸で何を実行するかなどを考えなくてはならない。その後も、全社戦略、組織設計、プロジェクト設計、投資期間など、考えるべき選択肢は膨大で、それら全てが複雑に絡み合っています。

それでも試行錯誤しながら経験を重ねる中で、他業界での経験から着想を得るなどして、少しずつ施策の精度が上がってきます。

選択肢が幅広く複雑であるということはすなわち、私たちが打てる施策の手数が多いともいえます。これは、私たちのようなミッドキャップならではの面白さでもあるでしょうね。規模が大きいとマクロ環境の影響が大きくなりますし、逆に小さ過ぎると取れる手段の選択肢が少なくなります。ミッドキャップは、施策が直接結果に影響することが多く、そのダイナミックさと手触り感は大きな魅力です。

好奇心、柔軟性と胆力を持った人に来てほしい

――どんな人に仲間になってほしいですか。

井口:業務の範囲が多岐にわたるので、好奇心があり、未経験のことにも前向きに取り組む姿勢を持った人は、豊富な成長機会が得られるはずです。能力というよりも向き不向きの問題だと思うのですが、どちらかというと、一つのことを深く職人的に突き詰めたいという人よりは、幅広くいろんなことにチャレンジしたいという人の方が、フィットしやすいでしょう。

坂本:どんどん打席に立つことができ、成長機会がたくさんあるので、柔軟で吸収力がある人には最適の環境だと思います。ただ同時に、いざという時には決断し、自分の態度を明確にして「スタンスを取れる」ことも必要だと感じます。

井口:確かにそうかもしれませんね。好奇心や柔軟性がある人は、時に謙虚過ぎることがあります。自分の足りないところを素直に認める謙虚さは必要ではありますが、私たちの仕事では「今、目の前にある材料だけで判断し、決断しなくてはならない」という局面があります。謙虚過ぎると、スタンスを取れなくなってしまいます。

小林:好奇心や柔軟性と、いざという時に腹をくくってスタンスを取れる胆力の、両方が求められます。

ここには、プロ意識の高さ、裁量の広さ、打席数の多さ、フィードバックの文化という、「一流のPE投資家」になるための土壌があります。そこに魅力を感じる人は、ぜひ挑戦してほしいです。

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コラム作成者
外資就活ネクスト編集部
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