コンサルに入ったとき、あなたの仕事はまだある?──現役コンサルタント・松本昌平が読み解く「AI時代のコンサルキャリア再設計」①

「AIで、コンサルの仕事はなくなるのではないか」——コンサルというキャリアを考える人なら、一度は耳にする問いだろう。官僚を経てボストン・コンサルティング・グループや経営共創基盤(IGPI)で戦略コンサルティングに携わり、現在も現役コンサルタントとして働く松本昌平氏が、この問いに全5回の連載で正面から向き合う。第1回のテーマは「AIの影響を最も早く受けるのはどこか」。
▶ 第1回:コンサルに入ったとき、あなたの仕事はまだある?(本記事)
▶ 第2回:AI時代、コンサルの価値はどうなる?(近日公開)
▶ 第3回:AI時代の業界地図はどう変わる?(近日公開)
▶ 第4回:それでも今、コンサルに行く価値はあるのか(近日公開)
▶ 第5回:若手はどうサバイバルすべきか(近日公開)
ボストン・コンサルティング・グループ、経営共創基盤(IGPI)などを経て、現在はアスタミューゼでAIを活用したイノベーション支援・戦略コンサルティングに従事。お笑い芸人としても活動している。
※詳しいプロフィールは記事末尾に掲載
・コンサルという職業そのものは、消えない
・かつて、若手の仕事は「育成の場」でもあった
・その「育成の前提」が、いま崩れつつある
・本当に深刻なのは、「若手が育つ場所」が消えること
・これからコンサルを目指すあなたへ——2つのメッセージ
・コンサルの魅力は、「形を変えて」残っていく
・次回予告
この記事をご覧いただいているということは、あなたはコンサルというキャリアを考えている——あるいは、すでに現場に立ちながら、これからのキャリアを見つめ直しているのではないでしょうか。そして最近、「AIでコンサルの仕事はなくなるのでは?」という声に、少なからず不安を感じているのではないかと思います。第1回では、その「AIの影響を最も早く受けるのはどこか」という問いから考えていきます。
コンサルという職業そのものは、消えない
まずお伝えしておきたいのは、「コンサルという職業そのものが消える」わけではない、ということです。そこはぜひ安心してください。企業の現場には、依然として複雑な課題があります。それらすべてをAIが代替することは不可能です。
ただし、コンサルの仕事の"中身"は、すでに大きく変わり始めています。とりわけ、これまで若手が担ってきた仕事は、急速にAIへと置き換わりつつあります。
第1回でまず考えたいのは、「最も早く影響を受けるのはどこか」という点です。結論から言えば、それは若手の仕事です。