ゆうです。
2013年に日本のIT系メガベンチャーの駐在員としてサンフランシスコに赴任し、その後、紆余曲折あって、現在はAmazonのシアトル本社でプロダクトマネージャーをしています。
「レイオフ」という言葉を聞いたことがあるという人はたくさんいると思います。ですが、実際にレイオフを経験したという人を知っていたり、自身がレイオフされたことがあるという人は、日本ではかなり少ないのではないでしょうか。
「要するにリストラのことでしょ?優秀な俺には関係無いね」
などと高をくくっていたり、逆に
「その日のうちに会社を放り出されるなんて怖すぎる・・・」
なんて闇雲に恐れていたりしていませんか?
僕は自慢ではありませんが(マジで何の自慢にもなりません)、自分自身レイオフされた(米国赴任先の支社がまるごと無くなった)こともありますし、身の回りでレイオフを目の当たりにしたのも一度や二度ではありません。
この記事では、日本人にしてはかなり「レイオフ経験」豊富な僕が(謎の自慢)、自分の経験に基づいて、レイオフの実態を説明したいと思います。
海外就職を語る上で避けて通ることのできないレイオフ。
正しい理解に基づいて、正しい心構えを身に付けておきましょう。
・レイオフとは:ほとんどは一時的ではなく永久的な解雇
・レイオフ発表から解雇まではこう進む
・レイオフの対象になってしまったら:その日から路頭に迷うわけではない
・まとめ:無闇に恐れず、正しく理解し、冷静に対処
レイオフとは:ほとんどは一時的ではなく永久的な解雇
レイオフとは、ビジネス上の理由により、会社が複数の従業員をまとめて解雇することです。
ビジネス上の理由としては、事業撤退や縮小、事業所の移転などが一般的です。
「リストラ」とほぼ同義と捉えていいと思います。
規模は大小様々で、数人程度の小規模なものから、数千人に及ぶものまであります。
記憶に新しいところでは、2017年にMicrosoftが、事業をクラウドへシフトさせるため、全世界の営業に携わる従業員数千人をレイオフしました。
また、2019年末にはWeWorkが数千人(全従業員の25%に相当)のレイオフを行うと発表して話題になりました。
ここまで大規模なものであれば、メディアでも大きく取り上げられますが、数十人程度の小規模なものであれば、公式な発表をすることもあまりありません。
表に出てこないだけで、アメリカでは毎日のようにどこかでレイオフが行われているのではないかと思います。
ちなみに日本語で「レイオフ」と検索すると、「将来の再雇用を約束した一時的な解雇のことで、リストラとは違います」などという説明がたくさん出てきますが、これは正確ではありません。
確かにレイオフはもともと「一時的な解雇」という意味でしたが、現在アメリカで行われているレイオフのほとんどは永久的な解雇で、いくら待っていても再雇用してくれることはありません(泣)。
レイオフ発表から解雇まではこう進む
🔐この先は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。