コロナの影響で様々な変化が起きている中、外資系生命保険会社のフルコミッション営業職は依然、人気の職種となっています。そこで今回は、現役で活躍されている営業マンにお話を伺いました。
前川誠二さん(仮名)は、薬剤師として働かれた後に、外資系生命保険会社のフルコミッション営業へ転職されました。未経験からキャリアをスタートし、MVPの受賞もされました。
今回は前川さんに「外資系生命保険営業の年収とプライベート」「トップ生命保険営業マンと前職との意外な共通点」「外資系生命保険営業への転職を検討している人へのアドバイス」についてお話しいただきました。
・「年収5,000万円以上の営業マンは300人いる」「年収1億円稼ぐ人も」外資系保険会社フルコミッション営業のお金事情
・「生命保険に満足している人は1割未満」生命保険営業の実情とは?
・「営業経験がないからこそMVPがとれた」営業経験者がむしろ陥る失敗とは?
・「この業界で頑張りたいなら、人間性を磨くべし」転職希望者へのアドバイス
「年収5,000万円以上の営業マンは300人いる」「年収1億円稼ぐ人も」外資系保険会社フルコミッション営業のお金事情
――フルコミッション営業というと稼げる人は大きく稼げる一方、稼げない人は全く稼げないというイメージがありますが、実際はどうでしょうか?
前川:イメージ通りだと思います。私も一番稼げなかった時期で月収14万円という月がありましたし、月収2,000万円という月もありました。
――月収や年収はどのように決まるのですか?
前川:1件契約をとると、インセンティブが分割されて数年間にわたって支給されます。
こういうシステムなので1〜2年しっかり仕事をすれば、毎年少しずつ減っていくものの、4年後くらいまでは安定した給料が続くことになります。コンスタントに契約をとれる人の場合、年収1億円をずっとキープする人もいます。
――年収1億円はすごいですね。年収5,000万円以上の人はどれくらいいますか?
前川:営業マンは5,000人くらいいるのですが、年収5,000万プレーヤーは大体300人くらい。つまり構成比は6%くらいですね。ただもちろんずっと契約が取れない人は、月収も上がらないままです。
入社して最初の2年間が修業期間とされていて、そこで3割が辞めます。そして入社5年経つとさらに3割辞めて、元の人数の4割しか残らないです。
――厳しい世界ですね。
前川:全ては自分次第ですからね。一般的な福利厚生はありますが、それ以外の点では全て個人事業主のようなものです。私も自分で保険を売るために自分でポスティングしたこともありますよ。大体2,000通投函してようやく1件とれるぐらいですね。
――個人事業主なので、色々雑務も全て自分でやらないといけないのですね。
前川:だから年収3,000万~1億円稼ぐエグゼクティブプレーヤーは、自分の給料でよくアシスタントを雇っていますね。あとは奥さんに事務を頼む人も多いです。
ーー奥さんはどんな方と結婚する人が多いですか?
前川:実は、モデルとか女優さんが多いんですよ。紹介ビジネスなので、次々と紹介をたどっていくと芸能人などと会うことも結構あるんです。出会いが多い仕事かもしれませんね。
ーーちなみに、みなさんどんなところに住んでいますか?
前川:みんなお金をかけてますよ。基本的に忙しいので、所属してる営業支社から徒歩で通える場所に住んでますね。その辺のタワマンといったぐあいです。家賃は月30万~50万円が平均でしょうか。
また採用形態が特殊なので、みんなめちゃくちゃ仲が良いんですよ。というのも、人事部はなくて営業所長が自分で育てたいライフプランナーを自分で採用していくので、“類友”ばかり集まってくるんですね。打ち上げなどがあるとみんな夜通し語り合っています。
「生命保険に満足している人は1割未満」生命保険営業の実情とは?
――改めて生命保険営業という仕事について、簡単に教えていただけますか。
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