BIG4と呼ばれる4大監査法人は他と何が違うのか
2022/06/30

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BIG4といわれる4大監査法人で働きたいと思っている方も多いでしょう。また「そもそもBIG4監査法人とは」や「BIG4監査法人の役職は」といった疑問を持っている方もおられるかもしれません。

この記事ではBIG4監査法人について、その業務内容や役職、他の監査法人と比較した際の働くメリット・デメリットをまとめました。

BIG4監査法人とは

監査法人とは、企業の財務状況をチェックする会計監査を主な業務としています。多くの監査法人の中でも、「BIG4」に分類される監査法人があります。

具体的には以下の4つです。この4つの監査法人は、コンサルティングファームとしてもBIG4と呼ばれています。

  • デロイトトーマツ
  • KPMG
  • プライスウォーターハウスクーパース
  • アーンスト・アンド・ヤング

BIG4以外の監査法人は「準大手」「中堅」「中小」などとその規模によって呼ばれ方が異なります。大手にあたるBIG4監査法人は準大手や中堅、中小の監査法人と何が違うのか、詳しく紹介します。

業務内容

監査法人は、企業の財務状況を確認するのが主な仕事です。監査法人で働くのは、公認会計士の資格を取得した方ですが、資格取得者の40%程度はBIG4監査法人で働いています。そのため、公認会計士の資格を取得した半分以上の方がBIG4監査法人で働いているといえるでしょう。

BIG4監査法人は、中小企業の監査を担当するのではなく国内・国外の大企業の監査を担当します。どのように様々な国の監査をするのか疑問に持つ方も多いはずです。

Big4と呼ばれている監査法人は各国にメンバーファームを擁しており、所在している国のメンバーファームが、大手企業の監査を実施します。

「BIG4監査法人で働くと、大手企業の監査を担当する」と言うと、業務がイメージしやすいかと思います。

組織編成

監査法人の組織編成は基本的に、公認会計士が属している部署と公認会計士が属していない部署の2つが存在します。

公認会計士が属している部署は、金融系と非金融系の2つに分類が可能です。上手く業務が進むように工夫されて組織が編成されています。

チームで働く

監査法人での仕事は、個人でするわけではありません。チームで企業の財務状況を確認することが多く、監査能力だけでなく高いコミュニケーション能力が必要です。

互いにどこまで業務が進んでいるか確認し、業務を遂行します。個人で仕事をするのではないため当たり前のことかもしれませんが、報告・連絡・相談がとても重要です。

チームとして連携するのが面倒と感じるかもしれませんが、自分の仕事をサポートしてくれる場合もあるため、働きやすいと感じる方も多いです。

BIG4監査法人の役割とは

BIG4は主に大企業をクライアントとして監査を担当し、財務状況を的確に評価します。評価された内容で投資家が投資をするため、企業や投資家にとっては大事なポイントです。

しかし、監査法人であればどのような企業の監査も担当できるわけではありません。一般的には、大企業であればあるほど監査するのに必要な人数も増え、内容も難しくなります。

BIG4監査法人は、大手企業の財務状況を的確に評価し、投資家に投資判断の材料を与える役割を持っています。

BIG4監査法人の役職

BIG4監査法人の役職は、以下の4つです。下にいくごとに役職が上に上がります。

  • スタッフ
  • シニアスタッフ
  • マネージャー
  • パートナー

それぞれについて詳しく紹介します。

スタッフ

通常の企業でいうとスタッフは、役職のない社員です。そのため、入社した際の肩書きはスタッフになります。

指示されたさまざまな仕事を行うのが主な業務であり、年間の給料は500万円前後です。令和2年度民間給与実態統計調査によると、給与所得者の平均給与は433万円といわれているため、最初から高い給料を得られます。

シニアスタッフ

シニアスタッフは、スタッフの1つ上の役職です。スタッフとして数年働いた後に昇進して、シニアスタッフになれます。

チームのリーダーとして監査を行ったりスタッフに指示をしたりします。そのため、チームをまとめる能力が求められる役職です。

マネージャー

マネージャーは、部署全体をまとめる役職です。部署にはさまざまなチームが作られ、多くの企業の監査を行っています。そのため、多くのチームの業務内容を確認しミスや遅れがないかフォローしていかなければなりません。

パートナー

パートナーは、経営者です。経営者とは、社長だけでなく共同経営者も含まれます。ただしBig4監査法人は全てのパートナーが代表という訳ではなく、さらにシニアパートナーや理事長といった役職があります。

BIG4監査法人で働くメリットとデメリット

BIG4監査法人で働くメリットやデメリットが分からないと、本当にそこで働くべきか分からないでしょう。

ここではBIG4監査法人で働くメリットやデメリットについて詳しく紹介します。メリットだけでなくデメリットを理解し、転職後に後悔しないようにしましょう。

経営の知識を得られる

BIG4監査法人は、大手企業の財務状況をチェックします。

経営に関する知識は本でも得られますが、実際の現場以上に得られるものはありません。そのため、どうすれば経営が上手くいくかを理解でき、自分の中に経営の知識を増やしていけます。

経営の知識が増えますので、ベンチャー企業の経営陣へチャレンジできる可能性もあります。また、コンサルタントとして必要な知識も得られるため、コンサルタント企業で重宝される場合も多いです。

給料が高い

BIG4監査法人で働くメリットは、給料の高さです。給料が高い監査法人で働きたいと思っている方は、BIG4監査法人が選択肢に入ってくるでしょう。

全体像が分からないまま監査を行う

BIG4監査法人では大手企業の監査を行うため、大手企業のごく一部のみを担当する場合が多いです。そのため、どうしても全体像が分からないまま監査を行わないといけません。

企業全体の動きを上手くつかめず苦労する方も多いため、これはデメリットと言えるかもしれません。

クライアント企業で業務を行う

監査業務のためには、自分の監査法人のデスクではなくクライアントのオフィスに出向き、会議室などをあてがわれて作業を行うという場合がままあります。これをメリットととらえるかデメリットととらえるかは、個人の受け止め方によって異なるでしょう。

まとめ

今回は、BIG4監査法人で働きたいと思っている方に向けてBIG4監査法人について詳しく紹介しました。BIG4監査法人は、デロイトトーマツ、KPMG、プライスウォーターハウスクーパース、アーンスト・アンド・ヤングの4つをいいます。

BIG4監査法人で働くメリットは、年間の給料が高いことや大企業の監査業務を通じて経営の知識を得られる点です。デメリットは、全体像が分からないまま業務を行わざるを得ないところです。

BIG4の監査法人で働くメリット・デメリットを理解し働きたいと感じたら、BIG4への転職活動をしましょう。

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コラム作成者
外資就活ネクスト編集部
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