電通ビジネスプロデューサーに聞く、「コンサル経験者が電通で活躍できる理由」とは
2023/11/01

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国内最大手の広告会社である電通が、コンサルティング経験者を積極採用しているという。クライアントの課題解決に奔走した経験を持つ人材をビジネスプロデューサー(BP)として招き入れることで、BX(ビジネストランスフォーメーション)を加速させていくことが目的だ。

では、コンサルティング経験者にとって電通で働くことの魅力とは何なのだろうか。入社して得られるメリットや電通ならではの強みについて、大手コンサルティングファームから電通へ転職した中井翔氏と、部長の田邉基樹氏に話を聞いた。

〈Profile〉
写真右/中井翔(なかい・しょう)
第16ビジネスプロデュース局
2016年に神戸大学を卒業後、新卒で他の広告会社に入社。その後、コンサルティングファーム2社を経て、2022年に電通に入社。現在は金融系大手グループのブランド・プロモーション戦略やテレビCM・Web広告などを手がける。

※内容や肩書は2023年11月の記事公開当時のものです

コンサルから電通に移ったのは「戦略コンサルも含めた課題解決」を経験できるから

――これまでのキャリアについて教えてください。

中井:新卒で総合広告会社に入社し、その後コンサルティングファーム2社を経て電通に入社しました。

最初に広告会社からコンサルティングファームへ転職したのは、広告会社に勤務していた際に、担当していたクライアントの部長から「もし予算を上限なく使えるとしたら、中井くんは当社のために何をするか?」と聞かれたことがきっかけでした。

当時、広告会社は顧客の売上最大化にフォーカスをして、プロモーション領域の仕掛けを考えていく会社だと捉えていたのですが、担当クライアントの部長から問われて「果たしてそれがクライアントの会社全体にとって絶対的にいいことなのか?」と懐疑的になってしまったんです。

例えば、宣伝費の一部を新規事業に投資するという課題解決の仕方もあります。このような本質的な経営課題の捉え方・解決方法は、当時の環境では学べる可能性が低いと感じて、コンサルティングファームに入社することにしました。

――コンサルティングファームを2社経験していますが、何か理由があるのでしょうか。

中井:1社目では「オペレーション戦略」と言われる、コストを削減して価値を出すことを考える業務をメインで担当しました。そのときの経験も貴重でしたが、経営の観点で、コスト削減ではなく売上向上を考える業務もやってみたいと考えるようになったんです。

つまり、“守りの戦略”も“攻めの戦略”もどちらも経験しておきたいなと。そこで2社目のコンサルティングファームに移り、事業戦略中心に取り組みました。1社目は1年8カ月、2社目は10カ月ほど在籍しました。

――その後、電通へ転職した理由は何でしたか。

中井:元々広告業界に戻ることを前提にコンサルティングファームで経験を積んでいた、というのが大きな理由ですね。私は新卒時代から「自分が携わったものが目に見える形で世の中に出ること」にモチベーションを感じていたため、それをかなえやすいのは広告の世界だと考えました。

また、当初の予定では戦略コンサルティングも経験したいと考えていたのですが、その部分は省略して少し前倒しで広告業界に戻りました。2社経験したことで、コンサルティングは「クライアントが問いかけてくる課題が本当に正しいのかを追求する」という論点思考が根幹にあると分かり、基礎的な考え方は学べたと思いました。

そして戦略コンサルティングも含めた課題解決は電通でも経験できると考えたため、早めに広告業界に戻ることにしました。

数ある広告会社の中で電通に決めたのは、電通の社員の人たちが電通としての誇りやプライドを持って働いていることに感銘を受けたからです。採用面談では10人以上と話したのですが、全員に「クライアントに対して必ずプラスアルファの付加価値を提供する」という考えが根付いていて、この会社であれば世の中をよりよくする仕事ができると確信しました。

リーディングカンパニーであるという自負が、物事を考え抜く姿勢や対応スピードにつながっているのかなと感じました。

――現在の仕事の中で、コンサルティングファームでの経験が生きていると思う部分はありますか。

中井:今は、事業戦略にのっとったコミュニケーション施策を考えるという抽象度の高いプロジェクトから、定期的な商品キャンペーンのプロデュースまでさまざまな粒度の案件を手がけているのですが、どの仕事にもコンサル経験が生きていると感じます。

先ほどお話しした論点思考を生かして、クライアントからのオーダーに対して「論点は何なのか」「実は違う課題があって、その解決には別のアウトプットが有効なのでは?」と、課題のコアを考え抜いた上でソリューションを提供するようにしています。 description

コンサルとの違いは、自分でチームを作り「メンバーを巻き込む」こと

――前職のコンサルティングファームと比べて、電通の仕事にはどのような違いがあると感じますか。

中井:まず「先陣を切って旗を振る」という点に大きな違いがあります。コンサルティングファームでは1つの案件に対して必ずチームが組まれ、コンサルタントはパートナーやマネジャーの下で働くことになります。

一方電通での仕事は、年次が若いBPでも自分で構想を練りながら「クリエーティブはこの人に、デジタルはこの人に、PRはこの人に…」とチームを組成できます。自ら道筋を立てて旗を振りメンバーを巻き込んでいくため責任はとても大きいのですが、その分やりがいを感じます。

――この仕事の大変さを語るとしたら、どういった点が挙げられるでしょうか。

中井:コンサルティングファームだと、クライアントへの納品物がPowerPointやWord、Excelなどのドキュメントがメインになると思いますが、広告会社の場合はテレビCMやアプリなど、1つの作品やプロダクトを作るところまで携わります。これらを形にするのはとても大変だなと感じます。

自分だけでは形にするための知見も時間もないため、必ず社内外のさまざまな人から協力を得なければなりません。クリエーターなどチームのメンバーにタイトなスケジュールで負担をかける場合もあるため、どのように相談すればいいか、チームに入ってくれる人にどんな価値を提供できるか……と、クライアントだけでなく社内の協力者に対しても深く考えていく必要があります。

――コンサルティングファーム出身者だと、チームの立ち上げや広告制作に関しては未経験という人も多いと思います。それでも活躍していけるのでしょうか。

中井:十分可能だと思います。コンサルティングも広告も、クライアントが抱える課題を解決することがベースにある仕事です。基本的な考え方は共通していると思うので、コンサル経験は電通でも生かせる部分が非常に多いはずです。

もちろん入社後は、仕事の流れやアウトプットに至るまでの考え方などについて先輩から学んでいくことができます。上長への相談もしやすい環境なので、「このような論点で考えているが、どう思いますか」などと話せば最適なメンバーを紹介してくれるはずです。人脈も自然に広がっていくので、その点は問題ないと思います。

社会の“ナマ”の動きを体感できるのが、ビジネスプロデューサーの特権

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〈Profile〉
写真/田邉基樹(たなべ・もとき)
アカウント・マネジメント局 部長
2002年に京都大学経済学部を卒業後、新卒で電通に入社。2019年に部長就任。現在は、日系大手モビリティメーカーのグローバル業務に従事。


――現在電通が取り組んでいるBXとは、具体的にはどういったものでしょうか。

田邉:一言で言うと、クライアントの事業成長と企業変革を実現するためのビジネス変革です。とはいえ、われわれとしては今まで取り組んできたことから大きな変化はないと感じています。というのも、広告業は目の前にある商品を売ることだけが仕事だ、と思っている人もいるかもしれませんが、その商品を売るためには「なぜその商品を投入するのか」「事業をどう展開すべきか」「企業としてどうあるべきなのか」と、企業のパーパスにまでさかのぼって考えることが必ず必要になるんです。

BPのミッションも、クライアントの経営課題を解決するためのソリューションを提供すること。そのために、パーパスなどの上層概念からマーケティングやプロモーションなどの実行部分までを行ったり来たりしながら、考えを深めていきます。そういう意味では、コンサルティングファームが手がけることと同じだなと感じます。

――BXの実現により、クライアントにはどのような価値が提供されるのでしょうか。

田邉:目の前の課題を解決していく一連の動作は変わらないですが、クライアントの悩みという最初の段階から、マーケティングやプロモーションといった最後の段階まで、事業活動のサイクルを1周全てやり抜けるという点に当社の価値があると考えています。

例えば私は現在モビリティメーカーを担当していますが、この業界は今ガソリン車からEVへ、さらにはコネクテッドカーに代表されるIoT化など、恐ろしいほど激変している最中です。マネタイズの方法も「1台を売り切るのではなくサブスクリプション型がいいのでは?」など、根本的なビジネスモデルから考え直さねばならない時代に突入しているんです。

そうなるとわれわれは「広告はそもそも必要なのだろうか」「他の方法はないだろうか」といった話し合いから行っていかねばなりません。

――コンサルティングファームと電通の違いはどこにあると思いますか。

田邉:理論に基づく左脳的なソリューションだけでなく、右脳的なアプローチも途中から合流させて正解を作っていくというのが、電通の強さだと考えています。プロジェクトにはBPだけでなくクリエーターなども参加するのですが、彼ら彼女らと話していると、1枚の絵や1つの言葉だけで課題の捉え方が変わったり、一瞬で100人に理解してもらえたりすることがあるんです。左脳的なソリューションだと行き詰まっていた課題が、右脳的なソリューションによって一気に進んでいくことは多いもの。電通はその手応えを味わいやすい環境だなと思います。

――では、同業他社と電通の違いはどこにあると思いますか?

田邉:電通は、以前からシステム領域でのソリューションの幅を広げようと奮闘してきた歴史があります。ISID(電通国際情報サービス)というSIerも電通グループ内に存在しているため、単なるデジタルアドだけではなくDXにまで踏み込むことができます。このように実現できるソリューションの幅が広いのは、電通ならではの強さだなと感じます。

――BPの魅力や面白いと思うポイントを教えてください。

田邉:窓口担当としてクライアントに向き合うからこそ、各業界の動きやクライアントの悩みをダイレクトに見聞きできるのがBPの面白さだと思います。例えば私だと、自動車業界はIoT化がこんなふうに進んでいるけど、バイク業界だとこういう動きがあるとか、ChatGPTがこの業界に入ってくると何が起こるかとか、さまざまな話を通して世の中全体を俯瞰(ふかん)できるんです。

このように社会の“ナマ”の動きを体感する面白さは、電通のBPならではの特権だなと思います。 description

フィットするのは自発的で、柔軟で、常識に縛られない人 

――BP組織が目指す姿や理想像があれば教えてください。

田邉:組織そのものよりも、“個”が重要だなと考えています。これは「スタンドプレーを容認する」「とにかく目立てばOK」ということではなく、クライアントの課題を自らそしゃくして実行にまで落とし込む一連の流れを、メンバー一人一人にできるだけ多く経験してもらいたいという意味です。われわれが提供するソリューションには、マーケティング施策やパーパス策定などさまざまなパターンがあります。

そのバリエーションをいくつも持っている人、一人で一連を経験できている人は、個として立っているなと思います。

またBPは一人で何かを行うのではなく、クリエーティブ部門やデジタル部門などさまざまな専門家を集めて、チームを束ねる役目も担います。その際に重要となるのが、まずは自分の頭で考えることです。もしBPがクライアントから言われたことをそのままチームに伝える人だったら、組織はとても弱くなってしまいます。

私は「メールをそのまま転送しない」というマイルールを設けているのですが、これも来た内容を一度自分でかみ砕きたいから。それくらい、まず自分で考えて解を出すことを徹底しています。

――どんな人がBPに向いていると思いますか。

田邉:自発的であることが、電通には最も重要だと感じます。電通自体が自発的な人の集まりであり、それが会社としての強さにもつながっています。社内のメンバーに対してもクライアントに対しても積極的に食らいつくことで、物事もどんどん前に進んでいくんだろうなと思います。

その一方で、課題に対する答えというのは1つではないため、柔軟性を併せ持っている人はさらに活躍しやすいと考えています。自分が導き出した答えにこだわる瞬間もあれば、柔軟に考えを変える瞬間もある……というふうに、軽やかにシフトできることが大切ですね。電通自体も、世間の需要に合わせて通信事業と広告事業の併営から、広告専業の会社に変わったという歴史を持つ会社です。常識に縛られず動ける人は、電通にとてもフィットするだろうと思います。 description

コラム作成者
外資就活ネクスト編集部
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