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IT領域のコンサルティングファームでは、「ビジネスサイド」と「エンジニアサイド」に区分されていることが多い。クライアントに相対して課題を整理するコンサルタントと、課題解決に向けてシステムを構築するエンジニアの役割が明確に区切られているわけだ。
データサイエンスの領域で急成長中のDATUM STUDIO株式会社においても、便宜上そうした区分けは存在する。しかし、両者の間にある壁は限りなく薄く、相互に乗り入れることによってクライアントに高い付加価値を提供しているのだという。
今回は、コンサルティング本部に所属しながら、自らもデータ基盤の構築や実際の分析まで関与している殿内 界氏にインタビュー。この場所ならではの成長環境についてうかがった。
※内容や肩書は2023年12月の記事公開当時のものです。
期待していた以上に幅広い領域にチャレンジできる環境
――DATUM STUDIOへの参画理由を中心に、これまでのキャリアを教えてください
殿内:新卒で入社したのはアクセンチュアです。仕事内容としては現在まで地続きのような形で、主にデータウェアハウスの整備を担当していました。ITコンサルタントとして、実際にシステム構築するエンジニアとクライアントの間に入って調整するような役割ですね。
4年ほどアクセンチュアで働いていて、それなりにバリューも出していたつもりですが、組織でバリューを出すほど自分の役割が限定的になる部分がありました。リスク管理ならリスク管理だけ、金融業界なら金融業界だけというように、領域を絞って専門家として成長することが求められるのですが、私としてはもっと幅広いジャンルに挑戦したかった。マネージャーに上がる前くらいのタイミングで、転職を検討し始めました。
DATUM STUDIOと出会ったのは、アクセンチュア時代の先輩から声をかけてもらったことがきっかけです。その方はDATUM STUDIOのグループ会社であるSupershipに転職していて、DATUM STUDIOも面白そうだからお前もどうだ、と。当時はまだエンジニアやデータアナリストが大半で、コンサルティングチームは途上だったのですが、代表の武智から「今後は、コンサル分野にも力を入れていきたい」という話を聞いたことで、私もジョインすることにしました。
――どんなところに魅力を感じたのでしょうか?
殿内:これまでに培ったデータウェアハウスに関する知見を生かしながら、さまざまな業種のクライアントを支援できること。さらに、コンサルタントの領域を超えて、実装や分析の現場にまで携われることもポイントでした。アクセンチュアでは金融業界の担当をしており、それ以外の業種の案件には入れなかったんです。入社前は「社内転職のような形で異動もできる」と聞いていたのですが、現実的にはやはり難しくて。金融だけに閉じたキャリアではなく、他の業界・分野も経験できることが一番の魅力でしたね。
――その思いは叶えられているのでしょうか?
殿内:期待以上と言いますか、正直自分がそんなことをやるとは思ってもいなかったようなチャレンジもできています。転職して本当に良かったですね。業務面はもちろんですし、現在は東京から金沢に移住してリモートで自由に働いています。キャリアもプライベートも最高の状態です。
――なぜ金沢に移住されたのですか?
殿内:妻が金沢で就職したのですが、ちょうど新型コロナウイルスの流行時期と重なりまして、東京にいても家から出られないのであれば、これはもう私も移住してしまおうと。当時はまだ地方在住に関しての社内ルールとして明文化されていなかったものの、何人かは私以外にも地方在住のメンバーがいる状況でした。代表も「どこでもバリューが出せるなら好きなところに住んだ方がいい」という考えなので、今は居住地の自由選択が正式に認められています。
DATUM STUDIOでは、子会社のちゅらデータ(沖縄)との協働も多いため、元々リモートでやり取りをする文化が根付いていたことも幸運でした。いつでも雑談や相談ができるWeb-Meetingも用意していますし、業務上の不便は全くありません。
1人のプロジェクトリーダーが、戦略立案から基盤の構築まで関与する
――現在の仕事内容を教えてください。
殿内:基本的には、クライアントのKPI管理や日々の予実管理をスムーズかつ確実に実行できるようにするために、データウェアハウスの整備とダッシュボードの構築を行っています。これまではExcelやAccessでバラバラに管理されていたデータを1カ所に集め、データを清流化させて全社員が同一の指標をWeb上のダッシュボードでいつでも閲覧できるようにすることがメインの仕事です。
――データを活用した経営を実現するための土台作りということですね。貴社ならではの強みはどんなところでしょうか?
殿内:今担当しているプロジェクトはどれも、全体計画の立案やKPI自体の策定、要件定義フェーズやその前の戦略段階から関与させていただいています。つい先日もクライアントに「なぜDATUM STUDIOを選んでくださったのか」をお聞きしてみたのですが、「要件定義ができる会社はたくさんある。データ基盤を構築できる会社もある。ただ、要件定義から構築まで連続性を持って支援してくれる会社は他になかった」というお言葉を頂きました。
それこそアクセンチュアのようなビッグファームなら1社で引き受けることはできますが、当社のような規模で対応できる会社はたしかに少ないと思います。そして、ビッグファームでは1社でやると言っても、フェーズによってプロジェクトをリードするメンバーが変わります。
しかしDATUM STUDIOでは、私のようなコンサルタントもビジネス的な部分だけでなく、実際のITロジックまで踏み込んで関与するので、クライアントからしても安心感を持っていただけるのでしょう。
――なぜそうした体制を取っているのですか?
殿内:今申し上げた安心感に加えて、複数のベンダーをコントロールする手間もないですし、中抜きされないのでコストメリットもあります。あとは、他人(社)が作った要件定義に沿って構築だけを請け負うのは、正直に言ってかなり難しいのです。見ただけでは意図が分からない仕様も多いですし、そこをしっかり把握しようとすれば伝達コストも発生します。
一方で1人のリーダーがプロジェクトをけん引し、ちゅらデータを含めたグループ内で全て対応すれば、無駄なコストを抑制した上でクオリティも担保することができるわけです。どちらかだけを引き受けるより当社も実績を増やすことができますし、win-winの状態かなと思います。
――ただしその分、1人1人のコンサルタントに求められる知見も責任範囲も大きくなる。
殿内:おっしゃる通りですね。入社動機でもお話ししましたが業界別にチーム編成がされているわけではないので、ビジネスモデルを理解する力、ITやAIに関する最新の知見、各業界の特徴や動向など、学ぶべき項目は多岐にわたります。
ただ、当社の経営陣は非常に経験豊富なので、彼らと密にコミュニケーションを取りながら案件に合わせて学ぶことができます。その点はご安心ください。近年はコンサルタントの人数が増えたこともあり、チーム内でお互いの案件を共有する機会も増やしています。自分の担当プロジェクトはもちろんのこと、それ以外の案件からも学ぶ姿勢を持つ人なら、きっと成長できるでしょう。
――殿内さんご自身が、独自に勉強している方法などはありますか?
殿内:私の場合は、実際にクライアントのデータをじっくり見ながら研究することが多いです。どういうデータベースがあって、その中にどんなデータが入っているのか。またそれらのデータはどう連携しているのか。クライアントのビジネスモデルを、データから理解する癖がついていますね。
世の中に公開されている情報からビジネスを学ぶ部分ももちろんありますが、やはりそれだけでは内実がどうなっているかまでは分かりません。クライアントの環境に入ってデータを調べて、その裏側まで想像することで真の姿を理解する。そこでの学びがかなり大きいと感じています。
自分の成果や成長が、会社の成長に直接的にリンクする
――インタビューの前半で「思ってもいなかったような領域にチャレンジできている」とおっしゃっていましたが、そちらのエピソードも教えていただけますか?
殿内:一時期、親会社であるKDDIに出向して、自社サービスの開発を担当していました。2つ経験したのですが、1つはスマートフォンのGPS情報を基にさまざまな分析を実施するサービスです。例えば、地方自治体から依頼を受けて、観光拠点やイベントにどんな人がどれくらい来ているのかを分析しています。性別、年代、どこから来たのか。そういった情報を基に複数の角度から分析し、次の観光施策を立案するための示唆を出すわけです。
KDDIは膨大な位置情報を持っているけれどデータ分析は得意ではない。DATUM STUDIOはその逆です。両社の共同サービスとして立ち上げて、近年は依頼いただく数も増えてきています。
もう1つはXR(クロスリアリティ:現実世界と仮想世界を融合する技術)の領域です。ここはKDDI側が高い技術を持っていたのですが、それをビジネス化できていなかった。上層部の構想も確認しながら、スキーム化する支援をさせていただきました。
XRの最新技術に触れられるのも楽しかったですし、アクセンチュア時代も含めて事業会社側の立場で仕事をするのは初めてだったので、とても刺激的でしたね。
あとは、DATUM STUDIO自体の経営管理を高度化するプロジェクトも担当しました。ちょうど私が入社した頃、組織としても急拡大している最中だったので、いわゆるCRMやSFAのシステムにやや不都合が出ていたんですね。経営戦略を立てるにもデータが整備されていない状態だったので、精度を高めるためにさまざまな施策を実施しました。
――まさにベンチャーならではのやりがいですね。
殿内:そうですね。自分自身の成果や成長が、会社の成長につながっていくのは素直にうれしいです。できあがった会社に入る方が楽だという方もいるかもしれませんが、自分で会社を成長させていきたいとお考えの方にとっては、やりがいのある環境だと思います。
――他に、DATUM STUDIOで働くやりがいはどんなところだと思いますか?
殿内:やはり幅広いビジネス領域を見られることと、ITやAIに関する最新の技術を学べること。グループ内には非常に優秀なエンジニアがそろっていますから、彼らとともに新しいことにチャレンジするのは、ご自身のキャリアにとっても素晴らしい経験になるはずです。
――DATUM STUDIOで活躍できる人物像についてもお聞かせください。
殿内:今の話にもつながりますが、ビジネスと技術を両方学ぶことに抵抗がなく、向学心の強い方に来ていただきたいですね。「自分はコンサルタントなので技術領域は分かりません」というスタンスの方は、DATUM STUDIOで活躍するのは難しいと思います。
むしろそれを楽しいと感じられる方。新しい技術や考え方に触れて、面白いなと思える方であれば、きっと成長できるはずです。
――現時点での知識は不要ということでしょうか?
殿内:データウェアハウスと聞いて、何のことか分からないという状態だと、正直ちょっと困るかなとは思います。ただ、先日建築業界の営業職からDATUM STUDIOにジョインしたメンバーも、今では自分でコードを書いていますし、キャッチアップする意欲と力を持った方なら大丈夫です。
DATUM STUDIOには、他社さんから「売ってほしい」と依頼されるほど研修資料も充実していますし、お互いに教え合う文化も根付いています。データ分析に関わる知見を全方位的に身に付けて、ご自分の市場価値を高めたいという方は、ぜひご応募ください。