サステナビリティという社会的意義の高い領域で、大きな挑戦に取り組みたい方へ
2024/07/12

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〈みずほ〉は、顧客企業の持続可能なビジネス推進をより一層支援するために、2023年新たにサステナブルプロダクツ部を設立した。顧客のサステナビリティ戦略を強力にサポートするだけでなく、その先には社会全体のサステナビリティ向上も見据えているのだという。

金融に関する高い専門性に加え、気候変動や人的資本経営といった分野の知見も身に付けて、まだ世の中の誰も“正解”を持っていない領域をリードしていく。使命感を持ってこの仕事に取り組む内海奈々子氏(総括チーム)と竹井英則氏(ビジネス推進チーム)の2人にインタビューを実施した。

〈Profile〉
写真左/内海奈々子(うつみ・ななこ)
2011年大学卒業後、環境省に入省。生物多様性国家戦略の作成や外来生物対策、国立公園の管理等国内の自然環境保全関連業務に従事。IT系企業での環境分野における新規事業開発を経て、2024年みずほ銀行に入行。現在はサステナブルファイナンス案件のレビューやサステナビリティ関連調査を担当。
写真右/竹井英則(たけい・ひでのり)
2009年大学卒業後、みずほ銀行に入行。中堅・中小企業の法人営業、債権回収・企業再生を担当。2015年よりシンジケートローンのオリジネーション業務を担当し、化学・自動車・重工・陸運・建設・リース等多数のセクターでの案件組成に従事。2023年より現職においてサステナブルファイナンスの案件組成や新商品開発を担当。

※内容や肩書は2024年7月の記事公開当時のものです。

サステナビリティ全般の知見や経験を身に付けられる

――まず、サステナブルプロダクツ部の概要について教えてください。

内海:〈みずほ〉としてサステナブルファイナンス領域を強化するために2023年4月に新しく立ち上がった部署で、三つのチームと室とで構成されています。まずはビジネス推進チーム。グリーンローンやサステナビリティ・リンク・ローンなど個別のファイナンス組成を推進するとともに、投資家や顧客との会話を通じて市場のニーズを先取りし、新商品の開発も担っています。業務の特性上、営業経験者が多いチームですね。

二つ目はグローバル環境室です。その名の通り、語学に堪能でグローバルな経験を持つメンバーが多く所属しています。主にプロジェクトファイナンスを中心としたファイナンス案件の環境面・社会面のリスクについて、国際原則であるエクエーター原則(※)に基づいた確認を実施しています。海外拠点との連携が多いことも特徴です。 (※)エクエーター原則:金融機関が大規模な開発や建設を伴うプロジェクトに参加する場合に、当該プロジェクトが自然環境や地域社会に与える影響に十分配慮して実施されることを確認するための国際金融業界の自主基準

最後が総括チームで、私自身はここに所属しています。当行独自のサステナブルファイナンスの運営管理や、国際原則に基づくサステナビリティラベルファイナンスの妥当性レビューなど、サステナブルプロダクツ全般の企画や計数・リスク管理、広報といった役割で部全体を支えています。

――サステナブルファイナンスは、通常の融資と具体的にどう違うのでしょうか。

内海:一言で言えば、気候変動対策や人的資本経営など、ESG(Environment、Social、Governance)領域を考慮に入れた活動に対するファイナンスです。例えば、先ほどお伝えしたサステナビリティ・リンク・ローンでは、ESGに関して当初設定した野心的目標を達成すれば金利が優遇されるといったメリットがあります。その他にも、国際原則にのっとった融資を受けているという事実は、IR資料に掲載することで投資家からの評価を向上させることも期待できます。 description

――サステナブルプロダクツ部で働くやりがいはどんなところだと思いますか。

内海:お客さまのサステナビリティ向上に資する仕事をするということは、ひいては社会全体のサステナビリティを高めていくということでもあります。

私自身は社会全体の環境保全に役立つ仕事がしたいという志向があり、以前は環境省で自然環境保全を担当する部署にいました。現在は、社会全体のサステナビリティ向上という同じゴールを見据えつつ、金融という全く異なるアプローチで取り組めることにやりがいと面白さを感じています。また、環境だけでなくソーシャル、つまり人権の尊重や公平な労働環境の構築等の社会課題解決に関連するファイナンスも多くあり、サステナビリティ全般における知見や経験を身に付けられることも幅広い事業領域を展開する〈みずほ〉ならではの魅力です。

経済活動そのものをサステナブルに変革しなければ、この社会に未来はない

――この領域への注目度は、近年ますます高まっていると捉えて間違いないでしょうか。

内海:はい、間違いありません。自然資本を例に挙げれば、われわれ人間は自然環境から食料や水をはじめとする多くの恵みを得て社会をつくり上げてきました。経済活動も例外ではなくその多くを自然資本に依存していますが、この自然資本は劣化し続けています。それを食い止めて回復させるための各種の取り組みが国際的に進められており、企業の経営課題としても認識されてきています。

このまま自然資本の劣化が進めば、経済活動にも損失が生じることになり、現に損失が発生した事例もあるわけで、経済活動そのものをサステナブルに変革していかなければ、われわれに未来はない。そうした危機感が現実のものになりつつある中で、サステナブルファイナンスは課題解決の手段として重要な役割を担うことになります。新たな試みもどんどん生まれてきていますし、その最前線をリードするこの仕事は、やりがいに満ちあふれていますね。

――逆にこの仕事の難しい点はどのようなところですか?

内海:まさに今話した通り、新しい試みや制度が絶えず生まれていることです。アンテナを研ぎ澄ませて、国際的な状況の変化をキャッチアップし続けていく必要があります。お客さまのニーズも高度化かつ多様化していますし、常に勉強する姿勢は欠かせません。

――会社として社員の成長をサポートする制度はありますか。

内海:もちろんです。〈みずほ〉は元々社員の育成や教育環境整備にかなり注力していましたが、お客さまから求められるものが常に変化し多様化している時代に対応し続けるため、新たな人事制度が始まりました。「挑戦を支える取り組み」として社員のキャリアメークや専門性を深めるための教育プログラムを豊富に用意していますし、「貢献が報われる取り組み」の一つとしては、個人の能力や成果が直接的に処遇に反映される仕組みがあります。「自分らしさ」を大切にするため、福利厚生や休暇取得等の働きやすさの基盤も強化されています。

私自身の経験から言うと、金融未経験からのチャレンジでしたが、グループ全体でさまざまな勉強会が開催されているおかげで必要な知識をスピーディーにキャッチアップすることができたと思います。部内の雰囲気も明るく、分からないことを気軽に聞いたり、助け合ったりできる環境なのも働きやすさにつながっていますね。 description

――学ぶ姿勢以外にも求めるポイントがあれば教えてください。

内海:世界のどこにも前例がない取り組みにチャレンジする機会が多いので、勉強熱心で強い挑戦意欲を持っていることに加え、お互いの専門性を持ち寄ってチームで課題に取り組む姿勢も重要です。そういう意味では、お客さまやメンバーときめ細かくコミュニケーションを取れる方が向いているのではないでしょうか。

ファイナンスの経験を積んできた方はもちろん、そうでなくてもサステナビリティに関する専門性を持っている方は大歓迎です。

――そうした方々にメッセージをお願いします。

内海:みずほ銀行は既にサステナブルファイナンスのリーグテーブルで国内1位の実績を有していますが、さらに2030年度までにみずほフィナンシャルグループ全体で100兆円のファイナンスを積み上げるという高い目標を掲げています。社会的意義の高い領域で、大きな挑戦をしてみたいという方のご応募を心待ちにしています。

やればやるほど奥の深さを痛感する、サステナブルファイナンスの世界

――ここからはビジネス推進チームの竹井さんに話を伺います。まずはご自身の入社動機から聞かせてください。

竹井:当初は総合商社や広告代理店といった、金融とは全く関係ない業種を受けていました。そのような中、偶然みずほ銀行の採用ホームページを見た時に、若手のうちから企業の経営者にたくさん会える仕事は面白そうと思ったことがきっかけでした。実際に銀行という看板がなければ、経営者に直接会う機会はなかなか得られないでしょう。ビジネスの世界で勝負している経験豊富な方々と対面できるだけでも貴重な経験なのに、さらに資金面で役に立てるのだとしたら、銀行はかなりやりがいがある業種なのではないかと感じたことを覚えています。

――実際に入社してみて、どうでしたか。

竹井:入社直前にリーマンショックが起き、担当していた取引先の業績は大打撃を受けていました。そうした状況に直面しているお客さまに何とか融資ができて、社長や常務から「本当にありがとうございました」という言葉をもらった経験は、私自身の銀行員としての原点になっています。現在も、お客さまから「ありがとう」と言われる仕事がしたいという気持ちは変わっていません。 description

――これまでのキャリアについて詳しく教えてください。

竹井:入行後二つの支店で合計6年半、法人営業を経験しました。二つ目の支店では債権回収や企業再生を主に担当することになり、非常に厳しい状況に陥っている企業に対し、金融面から再生を支援することがミッションでした。お客さまの置かれた状況も相まってハードな仕事でしたが、新聞に掲載されるような案件も担当し、自身の学びにつながったと感じています。

その後大企業向けのシンジケートローンを推進する部署に7年半在籍した後に、サステナブルプロダクツ部の新設に合わせて異動しました。前部署ではシンジケートローンだけでなくサステナブルファイナンスに触れていたので、スムーズに業務をキャッチアップできるだろうと思っていたのですが、いざやってみると想像以上に奥が深くて毎日学びの連続という感じですね。

――奥が深いというのは具体的にどういったところですか。

竹井:サステナブルファイナンスには国際原則があり、各案件がそれに適合するかどうかをしっかり見極める必要があります。ただし、その原則を覚えさえすれば簡単に判断できるかというと、そういうわけではありません。案件ごとに個別の事情や背景がありますから、私自身もやればやるほどその難しさを痛感しているところです。

さらに本質的な話をするなら、サステナブルファイナンスはそもそも何のためにやるのかという議論もあります。もちろん一義的にはお客さまの資金調達やIR上の戦略といった側面もありますが、その先にはお客さまのSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)や日本全体、地球全体の環境課題や社会的課題解決といったゴールがあるわけです。

新商品の開発も含め、そのゴールの実現に向かってあらゆる可能性を検討していかなくてはなりません。そこが難しいところですし、われわれの知恵の出しどころでもありますね。

まだ世の中に定まった答えはない。自分なりの信念を持ち、仲間と共に探求していく

――この仕事のやりがいについて教えてください。

竹井:ビジネス推進チームは個別のファイナンスと新商品の開発を両輪で進めているのですが、どちらも世界的に見て新しい領域ですし、自分の歩いたところが道になっていくというやりがいがあります。もちろん社会的な意義の高さは言うまでもありません。 description

――個別のファイナンスと新商品開発について、具体的な事例を教えてもらえますか。

竹井:個別事例で言うと、2023年12月に製薬会社のエーザイ株式会社のサステナビリティ・リンク・ローン組成をサポートしました。アルツハイマー病の進行を抑制し、日常生活機能の低下を遅らせることを実証・承認された世界初の治療薬の社会的インパクトに着目した案件です。患者自身の病状や医療費等の負担軽減だけでなく、その家族など介護を担う方の心理的・社会的・経済的負担を軽減すべくファイナンスを通じて支援するという観点で、相当なインパクトがある案件だったと思っています。

サステナブルプロダクツ部が携わった新商品開発の一例としては、2023年5月に「Mizuho人的資本経営インパクトファイナンス」をリリースしています。サステナビリティのテーマとしては環境のイメージが強いかもしれませんが、近年は人的資本も注目されている領域です。この商品は、「人的資本に注力することで持続可能な成長を目指す」企業を支援するために開発されました。

まさにこのインタビューの直前にもひとり親家庭を金融面からサポートすることはできないかという議論を行っていたのですが、ESG全ての領域でサステナブルな状態をつくり上げていくことが私たちの使命だと言っていいでしょう。

――ありがとうございます。最後に、竹井さんがサステナブルプロダクツ部にマッチすると思う人物像について聞かせてください。

竹井:自身の信念があり、探求心を持って物事を追求できる人。そして同時に、自分の主張を強引に推し進めるのではなく、社内外のメンバーやお客さまの声を真摯に聞きながら調整していける人が向いているのではないでしょうか。サステナブルに関する領域は、まだ世の中に定まった答えはありません。そこに対して自分なりの信念を持ち、仲間とともに探求していく姿勢が大切だと思います。

サステナブルプロダクツ部は新設して間もないため、少人数で協力し合いながら日々社会的課題に向き合っています。だからこそ一人ひとりが挑戦できる範囲が広く、やりたいことを見つけられるチャンスもあります。興味を持った分野に対して真っすぐに突き進んでいける部署なので、ぜひチャレンジしてください。 description

コラム作成者
外資就活ネクスト編集部
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