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「頭の中がパンクしそうになるとサウナに逃げ込んでいた」。Wonder Camelに転職して間もない吉川央城氏は、大手コンサルティングファームに所属していた前職時代をそう振り返る。ハードワークに追われていた環境を離れ、残業なしでプロジェクトに集中できるようになった現在。年収大幅アップも実現しているという。なぜ同社はこのような働き方を実現できるのか。取締役・共同創業者の吉村研⼈氏を交え、若手コンサルタントを引きつける体制に迫った。
※内容や肩書は2024年9月の記事公開当時のものです。
起業当初に味わった「資金繰りの厳しさ」が事業の原点
——初めに、吉村さんが共同創業者としてWonder Camel設立に携わった経緯を聞きたいです。
吉村:きっかけは代表の和田淳史とのつながりです。彼とは大学時代のサークルで出会い、社会人になって別々の場所へ進んでからも友人として、またビジネスの良き相談相手としてよく話をしていました。
起業に興味を持ち始めたのは、前職で新規事業に関わってからです。SEとしてキャリアをスタートした後に新規事業部門へ移り、ビジネスの立ち上げやプロダクトオーナーを経験したのですが、私は徐々に社内起業にむなしさを覚えるようになってしまいました。
社内起業だと成功しても失敗してもインパクトが小さいですし、自分のお金をつぎ込んでいるわけではないため個人としての危機感が薄く感じるときがありました。そんなときに和田が起業準備をしていると聞き、一緒にやりたいと思ったんです。
——和田さんのビジネスモデルに魅力を感じたということでしょうか。
吉村:実を言うと、起業前の段階では「誰かの情熱に寄り添う」というビジョンがあるだけで、私たちは明確なビジネスモデルを確立していませんでした。それでも一緒に起業したいと思ったのは、私が知っている同世代の中で和田が際立って活躍していたからです。
自分が最も成長できそうなパートナーであり、何よりも面白いことができそうだと強く感じましたね。「何をやるかより誰とやるか」で突き動かされました。
そんな始まりだったので、起業当初は会社として食べていくため、和田がフリーのコンサルタントとして毎月稼いでいました。私はその傍らでさまざまな新規事業の立ち上げに従事していました。
その中で、フリーランスの立場で資金繰りの厳しさなどにも直面し、同じようにフリーランスで働くことを模索するコンサルタントを助ける事業がしたいと考えるようになりました。この経験は、報酬即払いなどの機能を持たせたマッチングサービス「quickflow(クイックフロー)」の開発にもつながっています。
——吉川さんのキャリアも聞かせてください。
吉川:2021年に大手外資系コンサルティングファームへ新卒入社し、製造、物流関連のプロジェクトを二つ経験した後、2024年4月にWonder Camelへ転職しました。
私は父が営む製造業の企業を継ぐことを最終目標にしていて、前職を辞める際にはすぐに実家へ戻ることも考えました。でも私はコンサルタントとしてまだまだ半人前です。もっと幅広くビジネスや経営を学ぶ必要があると思い、コンサル業界へ転職することを決めました。
——なぜWonder Camelを選んだのですか。
吉川:一人前のコンサルタントになるため、そして経営スキルを深めるためです。
Wonder Camelでは大手コンサルティングファームと同じ環境で多様なプロジェクトを経験できます。コンサルティング以外にもさまざまな新規事業を展開していますし、1〜2カ月に一度、代表の和田との1on1で経営について深く学べる機会もあります。自分が経営者を目指していく上で最適な成長の機会があると感じました。
残業がなくなり年収100万円アップ。タイムパフォーマンスが「半端じゃない」
——Wonder Camelで、コンサルタントが稼働する際の仕組みや特徴を教えてください。
吉村:当社は大手コンサルティングファーム各社を顧客とし、プロジェクト単位で優秀なコンサルタントをリソースとして提供しています。私はこの事業の統括責任者として案件を獲得し、当社に所属するコンサルタントや、フリーランスとして働く外部コンサルタントをマッチングする役割を担っています。
通常のファームとの大きな違いは責任範囲と労働時間でしょう。エンドユーザーからプロジェクトを受注して納品責任を負うファームでは、場合によってはハードに働くことが求められます。私たちも成果にコミットしている点では同じですが、顧客との契約で稼働時間を明確に決めているため、構造的にむちゃな働き方をすることがありません。
——給与体系にも違いがあるのですか。
吉村:Wonder Camelでは職級ごとの給与テーブルを設けていません。顧客に提供する価値に基づいて単価が決まり、その単価から月々一定のマージンを引いて社員に還元しています。フリーランスと同じ考え方で社員の報酬を決定しており、コンサルタントとしての市場価値が高まれば収入も上がっていく仕組みです。
——現場で働くコンサルタントとして、吉川さんはこの仕組みをどのように評価していますか。
吉川:ハードに稼働していた前職時代とは、働き方がガラリと変わりましたね。
以前は業務時間以外にも仕事のことを考え続け、寝る前も仕事のことで悩んでいました。プロジェクトだけでなく研修や社内イベントでも時間を奪われ、頭の中がパンクしそうなときにはサウナへ逃げ込むことが習慣になっていました。
今は過剰な社内業務に煩わされることなくプロジェクトに集中でき、毎日8時間の稼働でオンとオフを明確に切り替えられるようになりました。
——収入面での違いも知りたいです。
吉川:思い切り残業していた前職時代と比べて、転職後は残業なしでも年収が100万円ほど上がりました。この仕組みは「タイパ(タイムパフォーマンス、時間対効果)が半端じゃない」と感じています。
大手コンサルティングファームでは一般的に、自身をプロモーションして昇進しなければ給与が上がりませんが、昇進する人の枠は決まっています。
Wonder Camelではそうしたプロモーションも“社内政治”も必要なく、自分のスキル次第で給与が上がっていきます。契約更改で評価されるスポーツ選手のように、自分の市場価値が収入へダイレクトに反映される喜びが大きいです。
週5日、1日8時間稼働で、無理なくSAP移行プロジェクトに参加
——吉川さんが現在取り組んでいるプロジェクトの概要を聞かせてください。
吉川:大手食品メーカーのSAPシステム移行プロジェクトに加わっています。
求められているのは、本社をはじめとしたグループ全体のSAPのバージョンアップです。以前は別のベンダーがプロジェクトを進めていたのですが、エンドユーザーの企業内での意思疎通がうまくいかず、頓挫してしまっていました。
そうした背景もあって設計書などの資料は一切引き継がれていません。何も分からない状況から顧客とコミュニケーションを図り、エンドユーザーを意識して新たに資料を作ったりUIを考えたりして、SAPのバージョンアップに取り組んでいます。非常に難度の高い案件ですが、個人的には大きなやりがいを感じています。
——向き合うべきタスクはたくさんありそうですが、稼働時間に負荷は生じていませんか。
吉川:平日週5日の1日8時間稼働、働き方としては週2日出社の週3日リモートで問題なく案件を回せています。
Wonder Camelの場合は、プロジェクト以外の社内業務に時間を割かれることがほとんどありません。全体会議は数カ月に1回程度、必要な社内コミュニケーションは1on1で素早く進められるため、コンサルタントは個々のプロジェクトに集中できます。
——外部からプロジェクトに参加している立場でも、新たな知識のインプットが求められる点では変わらないと思います。大手コンサルティングファームに所属しているコンサルタントのような案件に携われる機会はあるのでしょうか。
吉川:顧客であるコンサルティングファームからは、Wonder Camelのコンサルタントも同列の仲間として受け入れられています。外部だからといってアクセスできる情報が極端に制限されるわけではありません。プロジェクト内には経験豊富なフリーランスの先輩コンサルタントも在籍しており、さまざまな場面で助けてもらっています。
「コンサルタントが嫌だと思うことはやらなくていい」という強気の背景
——こうした案件はどのようにして獲得しているのですか。
吉村:大手コンサルティングファームから案件を獲得するには、調達部門から受注するか、プロジェクトデリバリーを担っている上位層から直接依頼を受ける必要があります。Wonder Camelは代表をはじめとして大手コンサルティングファーム出身者が多く、後者に強みを持っています。
調達部門にアクセスすれば広範な案件を獲得できるかもしれませんが、直接プロジェクトに入っていない調達部門からは“手触り感”のある情報を得ることが難しく、コンサルタントの経験や希望案件とマッチングし切れないこともあります。
そのため私たちはプロジェクトマネージャークラスと直接やりとりして、「何のために、どのようなプロジェクトを動かしていて、どんな人材を求めているのか」という現場の手触り感を理解できるよう努めているのです。
——コンサルタントへのフォロー体制も知りたいです。
吉村:2〜3カ月に1回のペースで1on1を行い、キャリアに対する展望を聞いています。「収入アップのために背伸びして難しい案件に入りたい」「スキルアップのために未知の経験を積みたい」「子供が生まれたばかりなので落ち着いて働きたい」など、それぞれの希望をかなえられるようにしています。
吉川:私は1on1で「自らの市場価値を高めるために上流工程の経験を積みたい」と話し、この希望が実現できるアサイン先を紹介してもらいました。
——会社としては受注案件の都合や顧客からの要望なども抱えていると思いますが、なぜ個人の希望に寄り添えるのでしょうか。
吉村:当社は大手コンサルティングファーム各社との多数の取引があり、社員で約30人、外部フリーランスも含めればさらに多くのコンサルタントともつながっています。いわば手札をたくさん持っている状態なのです。この体制があるからこそ「コンサルタントが嫌だと思うことはやらなくていい」というスタンスを貫けています。
時代とともに変わる「コンサルの最良の働き方」を実現したい
——ポストコンサルのキャリアを考えている人へ向けて、Wonder Camelはどんな価値を提供できると思いますか。
吉村:一人一人に合った多様な働き方を実現できるのが当社の強みです。例えば大手コンサルティングファーム時代に残業時間が社内トップレベルだった人は、当社に転職してから残業時間がゼロになり、リモート勤務なども活用しながら静岡県へ移住しました。現在は釣りや登山、ゴルフなどの趣味も満喫しているそうです。
吉川:転職の選択肢が頭をよぎるのは、給与や昇進、働き方など、現在の環境に何かしらの不満があるからではないでしょうか。
私もそうでした。Wonder Camelは、そうした個々の不満を解決できる場所だと思います。
代表の和田はコンサル業界の問題点を把握した上で現在の環境をつくっており、かつての私のように「コンサルの仕事は楽しいけど不満がある」という若手の思いも理解して受け止めてくれています。
——2人の今後のキャリアビジョンも聞かせてください。
吉川:SAPコンサルのスキルを高めるとともに、和田や吉村がやってくれていることを少しずつ引き継ぎ、この会社をより良くしていくことに貢献したいと思っています。一人前のコンサルタントを目指しながら経営経験を積む。それが私の目下の目標なので、Wonder Camelの成長に貢献していきたいです。
吉村:年収を上げながらワークライフバランスを整えられる、この会社の強みをさらに伸ばしていきたいですね。時代の変化とともにコンサルタントの働き方の希望も変わるはず。その時々に合った最良の働き方を実現し、「誰かの情熱に寄り添う」ことを続けていきたいと考えています。