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SIerとしてのNTTデータのプレゼンスを疑う人はいないだろう。しかし、コンサルティング領域における真の実力を知る人は、まだそこまで多くないかもしれない。高度なデータ活用スキルを武器に、上流と言われる戦略立案から、その実現に向けたマーケティングなどの施策構想、実行支援。NTTデータのコンサルティング事業部では、そうした多彩なフィールドでクライアントのビジネス変革を支援している。
具体的なプロジェクト事例やこの場所ならではの成長環境について、最前線で活躍中の仲保雄平氏と金雨澤氏の2人に話を聞いた。
※内容や肩書は2024年9月の記事公開当時のものです。
戦略立案のプロフェッショナルも、各業務のエキスパートも
――NTTデータという会社のことは知っていても、コンサルティング事業については詳しく知らないという方も多いと思います。まずは組織のアウトラインを教えてください。
仲保:その通りだと思います。私自身も転職活動を始めるまでは、NTTデータがコンサルティングサービスを提供していることも知りませんでした。この機会に皆さんにも当社についてより一層理解してもらえれば幸いです。
NTTデータのコンサルティング事業部は、先進的な技術と戦略的なコンサルティングの両輪で、顧客のビジネス課題解決に取り組んでいます。事業部の中には8つのユニットがあり、戦略コンサルティングを提供するユニットや、サプライチェーンマネジメントやヒューマンリソースといった各領域に特化したチームもあります。
――お二人はどのユニットに所属しているのでしょうか。
金:データ&インテリジェンスユニットという組織です。DXを推進している企業に対し、データ活用基盤の構築やデータ活用分析、適切なデータ活用ができる人材育成といったサービスを提供しています。業務領域を限定せず、各ユニットと連携して動くことも私たちの組織の特徴です。
――他のコンサルティングファームと比較して、NTTデータならではの強みや特徴はどんなところだと思いますか。
仲保:まさに、金が言ったところですね。いわゆる上流と呼ばれる戦略検討や構想を担うチームから、各業務のエキスパートが集まるチーム、そしてテクノロジーやデータを取り扱うチームまでそろっています。そのため、構想だけを描いて実行は顧客や他のファームに任せるといったことはありません。全工程を通じて伴走、支援できることは大きな強みだと思っています。
金:コンサルティング事業部の中にもコンサルティング力やテクノロジーの知見が豊富なプロフェッショナルが集っていますし、NTTデータ全体、さらに言えばグループ会社とも連携することができます。それによって、より幅広く、かつ高度なソリューションを提供することが可能です。
――お二人も、そういった強みに引かれてNTTデータに入社することを決めたのですか?
金:私はそうです。自分の強みであるデータ分析やロジカルシンキングのスキルを生かせる職種としてコンサルタントを志望していたのですが、自分が考えた設計図を具体化するところまで体験したくてNTTデータを選びました。
仲保:私も同じ気持ちです。その中でもデータ&インテリジェンスユニットを選んだ理由を付け加えると、扱うデータの量や質、そしてプロジェクトの幅広さも魅力でした。私は新卒でマーケティングリサーチの会社に入社したのですが、当時はアンケートデータを基にした分析に特化していたんですね。
一方でNTTデータでは、アンケートだけでなく幅広く収集した多様なデータを活用し、マーケティングや業務プロセスを含めてクライアントのビジネス変革・拡大を支援しています。最新テクノロジーを駆使しながらそうしたゴールを目指す仕事に、大きなやりがいを感じています。
複雑な課題で、解決の難度は高い。だからこそやりがいが大きく、自分自身も成長できる
――実際に担当されたプロジェクト事例について、可能な範囲で具体的に教えてください。
仲保:ちょうど今進めている、金融機関のクライアントでのプロジェクトを紹介します。クレジットカードの新規申し込み者を増やすというマーケティング施策を支援しているのですが、これまでは「新規獲得者一人あたりのコスト」をKPIに設定されていました。つまり、なるべく安く申込者を増やそうという戦略ですね。
しかし、これではほとんどカードを使用しないようなユーザーも増えてしまう可能性があります。それでは長期的な収益は上がりません。そうではなく、初期の獲得コストは多少上がったとしても、LTV(ライフタイムバリュー)の高いユーザーを増やすための施策を進めています。
データ基盤は既に整っていたので、何をどう分析すればいいかを検討し、実際の施策に落とし込むところがわれわれのミッションです。
――プロジェクトを進める上で難しいのはどんなところですか?
仲保:データ分析自体も高度なアプローチが求められましたが、それ以上にクライアントの組織カルチャーを変革するのが難しかったですね。これまでは獲得コストを下げることを目標にしていたのに、コストを上げてでもLTVを高めるという施策は、ある意味では真逆の取り組みになるわけです。
皆さんの理解を得るために、「現状のままだとこういうリスクがある」といった課題や「目指す姿を実現できればこれだけの効果が見込める」といった仮説の精度を高め、一歩ずつ信頼関係を築いていきました。クライアント側の思いや考えもしっかりとくみ取った上で、変革を進めていくことが重要だと思います。
――なるほど。データやテクノロジーに立脚した改革であっても、そうやって人の心に寄り添うことがとても大切なのですね。続いて金さんのプロジェクト事例についても聞かせてください。
金:大手商社の新規事業開発を支援したプロジェクトが学びも多かったですし、特に印象深いです。地方の交通事業者や交通協会をターゲットにした新事業で、私たちはバスや電車の運営コストや実際の需要を正しく把握して、適切な事業プランを導き出すためのデータ分析を担当しました。
仲保さんの案件と違って地方の交通業界にはアナログの業務文化も残っており、データ活用の概念自体がまだまだ浸透していません。ユーザーとの議論をスムーズに進めるために、われわれの仮説ベースで課題やソリューションを示しつつ、データ利活用の方法や価値を理解してもらえるよう工夫しました。
この取り組みが実現すれば、赤字路線も減らせますし、適切な便数を維持しつつピーク時のみ便を増やすといった対応も可能になります。地方における交通インフラの維持・改善は大きな社会課題でもありますし、そういう意味でもやりがいは大きかったですね。
――お話を聞いていると、かなり難度の高いプロジェクトのように思います。
金:確かに簡単ではありませんが、私自身は難しい案件だからこそやりがいや成長につながると思っており、難度のプロジェクトはウエルカムというスタンスです。
それぞれの専門性を持ち寄って、フラットに議論しながらアウトプットの質を高めていくカルチャー
――金さんは、NTTデータに入社してから自身が一番成長したと感じるのはどんなところですか。
金:先ほどはとても前向きな発言をしましたが、元々は未知の領域には恐怖を感じ、失敗を恐れて一歩を踏み出せないタイプの人間でした。しかしながら、NTTデータでの経験を通じて、常に新しい課題にチャレンジしたいと考えるようになったので、そこが一番の成長だと思います。
それだけ新しいチャレンジがたくさんある会社ですし、自分一人の力ではなく周囲のメンバーと力を合わせて試行錯誤していける環境です。もし何か失敗しても、厳しく指摘されるというよりはどう改善すればいいのかを一緒に考えていくことができます。そうしたカルチャーのおかげで、私も新たな挑戦を恐れずどんどんトライしていけるようになりました。
仲保:そういう風土はありますね。データ活用は非常に変化の早い領域ですから、最初から100%正解することはそもそも難しいです。もちろんクライアントに迷惑を掛けるわけにはいかないので、グループ連携も含めてあらゆる“知”を集結させて対応します。その上で重要なのは、間違いを恐れず誰もがフラットに意見を言いやすい環境を整えておくことだと思っています。
若手も含めて個々人の意見やアイデアを大切にしながら、提案の精度を上げられるように努めています。
金:本当にそうですよね。とてもフラットな組織で、上下関係を感じることもあまりありません。年次に関係なく、例えば1年目から頻繁に自分の意見を聞かれますし、クライアントへのプレゼンテーションを任せてもらうこともありました。「こんな仕事に挑戦したい」という思いを伝える機会もあります。非常に自由度の高い環境です。
――お二人は今後どんな仕事に取り組んでみたいと考えていますか。
金:やりたいことはたくさんあるのですが、特に大学で専攻していた都市計画のプロジェクトに参画してみたいですね。最近そういった分野の案件も増えてきているので、とても楽しみです。
仲保:私はグローバルな動き方を強化したいと思っています。数年前にアメリカのデータ活用企業をM&Aで買収しましたし、お互いのナレッジを共有しながらさらに高度なデータ活用コンサルティングを提供できる人材になりたいですね。当社は、さまざまなリージョンで事業を展開しているので、将来的に拠点をまたいで学びを深めるような機会があれば挑戦してみたいと思います。
――これから入社してくれる人にはどんなことを期待しますか。
金:二つあります。まずはやはりトレンドに対して敏感であり、常に新しいアプローチを考え続けられること。そのためにアンテナを張って情報を収集し、自分なりのアウトプットまで進化させる習慣を持っている人がいいですね。
もう一つは協調性です。自分自身の役割を果たしつつ、さまざまな専門性を持ったメンバーと協力して進めていく仕事なので、周りの人との調和も意識してほしいと思っています。
仲保:専門性という観点では、ITやデータ分析だけでなく、さまざまな業界や領域に対する知見を持った人に参画してもらえるとうれしいです。ソフト面でも多様な人材に来てほしいというのは前提ですが、現状は良くも悪くも闘志を内に秘めているタイプの人が多いので、もっと気持ちを前面に押し出せる人に来てもらえればさらに良い化学反応が起こるのではないでしょうか。
――ありがとうございます。最後に、今後のキャリアを検討中の方々にメッセージをお願いします。
金:私からは、計画的偶発性理論というキャリア発達の理論を紹介します。これは、個人のキャリアの80%は予期しない偶発的な出来事や出会いによって決められるという説です。もちろん計画性が全く不要だというわけではありません。私自身はこの理論を、「計画的に行動しつつ、それによって偶然のチャンスを引き寄せて、柔軟かつ勇気を持って新たな一歩を踏み出そう」というニュアンスで捉えています。皆さんもぜひ、軌道修正をためらわず、自信を持ってチャレンジしてください。
仲保:すてきな考え方ですね。私は元々楽観的な人間なので、興味があることはどんどんやってみるタイプです。大切なのは、正しい選択をすることよりも、自分で決めた選択を正解にするんだという気概を持っていることではないでしょうか。キャリア選択の場面では、もちろん迷うこともあるでしょう。しかし、金さんの言う通り、まずは一歩踏み出してみる、トライすることをお勧めしたいと思います。NTTデータのコンサルティング部門に少しでも興味を持ったなら、ぜひ気軽に会いに来てください。