sponsored by みずほフィナンシャルグループ
みずほフィナンシャルグループのM&Aファイナンス営業部は、買収ファイナンスを通じて日本企業の事業再編や成長戦略を支援する重要な業務を行っている。本コラムでは、同部で管理職を務める日野照保氏へのインタビューと、2022年にキャリア入社した若手社員2名の対談を通じて、同部の魅力や求められるスキルについて掘り下げていく。日野氏の語るM&A市場の最新動向や〈みずほ〉独自の強みに加え、未経験からでも成長できる環境、さらにはグローバルな環境で挑戦するチャンスに焦点を当て、どのようにして“プロフェッショナル”が育成されていくのかを明らかにする。
※内容や肩書は2024年11月の記事公開当時のものです。
〈みずほ〉が誇るLBOファイナンスの実績が生む、独自の優位性
――まず、M&Aファイナンス営業部の提供しているサービスについて教えてください。
日野:大企業、中堅・中小企業やPEファンド等、幅広いお客さまの買収・売却・リストラクチャリングといったM&Aニーズに応えるべく、買収ファイナンスを中心に、関連する専門的なソリューションを提供しています。
――なぜ今M&Aが活発になっているのでしょうか。
日野:M&Aが、日本企業が抱える「事業ポートフォリオの見直し」や「事業承継」といった経営課題を解決する有効な手段として注目されているためです。事業や子会社の売却を通じて注力分野に経営資源を集中することができますし、売却対象となる事業や会社は、新たなオーナーの元でさらなる成長を図ることができます。
また、M&Aは、後継者不足に悩む企業にとって、次世代へとつなぐ有効な手段です。M&Aを通じて、優れたサービスや技術を後世に残すことが可能となります。われわれは、「M&Aを通じて日本経済を再興したい」という使命感を持って、業務に取り組んでいます。
――他の金融機関と比較して、〈みずほ〉ならではの強みや特徴はどんなものがありますか。
日野:歴史とノウハウ、この2点では決して他行に負けないと自負しています。まず歴史から説明すると、〈みずほ〉は1990年代後半に競合に先駆けて専門部を設立し、M&Aファイナンスに関する知見を培いました。中でも、LBOファイナンスに関する豊富な知識と経験を有するプロフェッショナルがそろっていることは、〈みずほ〉の大きな強みです。
LBOファイナンスというのは、M&Aにおける買い手がPEファンドであるケースで頻繁に使われる手法です。買い手は、LBO ファイナンスの活用により、少ない自己資金で大型の買収をしたり、投資リターンを向上させることが可能となります。買われる会社のキャッシュフローから返済してもらうことを前提に特殊なストラクチャーを組むためには、非常に高度な専門性が求められるのです。
もちろんPEファンドへのLBOファイナンスのみならず、事業会社によるクロスボーダーの大型買収案件や、自社よりも企業規模の大きな会社を買収する案件など、多岐にわたるM&Aファイナンス案件を推進しています。実際、私自身も、「日本初の」と評されるエポックメーキングな案件を多数取り扱ってきました。
また、〈みずほ〉にはM&Aファイナンス以外にも高度なノウハウと実績が蓄積されています。〈みずほ〉は、いち早く日本におけるシンジケートローンのマーケットも開拓し、大きく発展させてきました。通常のローンは銀行とお客さまが1対1で貸し借りするわけですが、シンジケートローンは複数の金融機関を束ねてお金を貸す手法です。お客さまからすれば多額の資金を一度の取引で用意することができますし、銀行側としてはリスクを適切に分散することができます。
M&Aにおいても非常に大きな金額が動くケースが多いので、シンジケートローンが頻繁に活用されています。その際に、マーケットリーダーである〈みずほ〉に最初に声が掛かるのはある意味で必然だと言えるでしょう。
――これから入社する人に期待することを教えてください。
日野:やはりこの分野に入ってプロフェッショナルに成長し、自分の力で社会に大きく貢献したいという強い思いを持った方にぜひ来てほしいですね。会計やM&Aに関するベーシックな知識を持っているに越したことはありませんが、スキルや知識は入社後にいくらでも身に付けることができます。それよりも、あふれる意欲やプロフェッショナル同士のチームプレーに興味がある方を歓迎します。
――未経験でも問題ないのでしょうか。
日野:はい。そもそもこの領域はさまざまな専門性が必要とされるので、全てを経験している人は世の中にもほとんどいないというのが実情です。もちろんM&Aファイナンスは徹底したプロの世界であり、新人の方が完璧なアウトプットを出し続けることは容易ではありません。しかしそれが分かっているからこそ、専門チームによる教育プログラムや充実したサポート体制を整えており、経験の浅い人材であっても早期に活躍できる環境になっています。
M&Aファイナンス営業部は現在80名を超える部員がおりますが、その約20%はキャリア入社であり、バックグラウンドもさまざまです。コンサルティングファームやメーカー出身者もいますね。また、7名いるマネジメントメンバーのうち、私を含めた3名がキャリア入社です。未経験者やキャリア採用者が働きやすい職場づくりに注力しているので、その点は安心してください。
――ありがとうございます。求職者の皆さんにメッセージをお願いします。
日野:〈みずほ〉全体もそうですが、当部は特に自由でフラットに議論しやすいカルチャーです。理由は非常にシンプルで、それぞれの専門性を持ち寄って議論を深めていかなければ、最適なソリューションを生み出すことはできないからです。
そうした環境で自らの専門性を高めたい、それによって世の中に意義ある仕事を残したいと思う方はぜひチャレンジしてみてください。あなた次第で、可能性はどこまでも広がっていきます。
多様なキャリアやスキルを生かせる、M&Aファイナンス営業部の魅力
――ここからは、共に2022年にキャリア入社した徐さんと山口さんに話を聞きます。まずはそれぞれの入社動機から聞かせてください。
徐:学生時代から経済の根幹を支える金融業界に興味があり、最初はメガバンクに入社しました。その後、証券会社への出向とS&Pグローバルを経て〈みずほ〉に入社しています。〈みずほ〉を選んだのは、M&Aの専門性を高めたかったことが理由です。それまでは経験がなかったのですが、LBOやMBOの豊富な知見を持つ〈みずほ〉で、しっかりと学んでいきたいと考えました。
前職までと比較しても、非常に働きやすい環境ですね。自分のワークライフバランスに合わせて出社も在宅も勤務スタイルを選べますし、自由に発言しやすいカルチャーで、ストレスを感じることなく仕事に打ち込むことができています。
山口:ほぼ同じ理由です。私の場合は新卒で入社した地方銀行でM&A業務も少し経験していたのですが、より大きな案件に取り組んで自分自身を成長させたいと思い、〈みずほ〉に入社しました。〈みずほ〉は日本におけるM&Aマーケットを開拓してきた先駆者なので、他のメガバンクと迷うこともありませんでしたね。実際に入社してからも、社会にインパクトを与えられるような仕事ができている実感があります。
――山口さんは経験者ということですが、前職での経験がそのまま生かせているのでしょうか。
山口:一通りの全体感は把握していましたが、LBOファイナンスはかなり奥が深い世界ですし、ディールごとにさまざまな論点があるため、M&Aの経験があるからといってそのまま通用するということもないと思います。マーケットや法制度、税制度など世の中の変化を含めて、常にキャッチアップしていく必要があります。
当部にはM&Aの経験があまりない人も異動や転職で来ますが、〈みずほ〉は研修やメンター制度も非常に充実しています。意欲のある方であれば、未経験者であってもすぐにキャッチアップできる環境が整っていますし、問題なく成長することができるでしょう。
――なるほど。徐さんもM&A未経験から順調にキャッチアップできましたか?
徐:M&A、その中でも当部での取り扱いが多いLBOファイナンスはかなり特殊で高度なストラクチャリングが求められるので、日々勉強中です。山口さんが言った通り育成体制は整っていて、いつでもオンラインで動画の研修も受けられますし、分からないことをすぐに聞ける先輩も隣についてくれるので、安心感がありますね。
それと、未経験であっても、私の場合は前職までの経験がとても役立っています。以前働いていたメガバンクでは、伝統的な銀行が重視するキャッシュフローやバランスシート、つまり「過去の成績」を見る力を、そしてその後の投資銀行業務や格付け会社では、「将来の可能性」をしっかり検討して融資の可否を判断する力を身に付けました。〈みずほ〉では、両方の知識を使って業務に取り組んでいます。
さらに、現在の部署の前チームでの経験も今の業務に生かされています。スタートアップを担当することが多かったので、投資家がイノベーション企業に投資する際にどのようなポイントを重視するのかといった知見も身に付き、より深く企業の分析ができるようになりました。
〈みずほ〉のM&Aファイナンス営業部では非常に幅広いスキルや経験が必要とされますから、私に限った話ではなく、どんなバックグラウンドの方でも活躍できるチャンスはあると思います。
ディール成功の裏側にあるのは、地道な努力と粘り強い交渉
――現在の仕事内容や自身が担当したプロジェクト事例について、具体的に教えてください。
山口:外資系PEファンドが、ある業界の大手企業を買収する案件を担当しました。かなり大きなプロジェクトだったので、社内外含めて幾度となく議論を重ね、何とかディールの実行までこぎ着けることができました。業界再編という重大な転機となり得るシーンに貢献できて非常にやりがいがありましたし、自分自身の成長にもつながったと感じています。
〈みずほ〉の中でも支店の営業担当や審査部門などのメンバーもいますし、弁護士や他の金融機関も含め非常に多くの関係者が関わりますから、交渉事やチームプレーの重要性についても再認識することができました。
徐:M&Aファイナンス営業部の仕事は、ディールを成立させて終わりではないことも特徴です。ファイナンスの実行後に当初の予定通り成長しているかどうかをモニタリングすることも、私たちの大切な使命の一つです。成長をサポートする役割として、時には厳しいことを伝える必要もあります。
山口:M&Aというと華やかな世界だと思われがちですし、確かに新聞の一面に載るような大きな案件もあります。ただ、M&A後もしっかりとお客さまである企業が成長しなければサステナブルではないですし、〈みずほ〉のビジネスとしても成立しません。その点がこの仕事の難しいところであり、大きなやりがいでもあります。
――ということは、必要なのはファイナンスの知見だけではない?
山口:その通りです。一つの案件を成功させるためにはファイナンスの知見だけでなく、さまざまな知識や経験、成長意欲や根気強さなどのマインドセットも必要になります。だからこそ幅広いバックグラウンドを持った方が必要だと思います。
徐:ファイナンスのサービスを提供しているので、金融の知識を学び続けることは大前提です。一方で、先ほども言った通り対象企業の未来を読み解く仕事でもあるので、ビジネスや業界の将来性を理解する力、あるいはグローバルでどういった成功事例があるのかといった知見も必要になります。経営に関する全般的な力を身に付けられる環境です。
――グローバルで活躍するチャンスもあるのでしょうか。
山口:もちろんです。お客さまが海外の企業を買収するケースも多いですから、そういった場合はニューヨークやロンドンなどのメンバーと協働してディールを進めることもあります。希望する方は海外に転勤するチャンスもあります。
徐:私も将来は日本語だけでなく、母国語である中国語や英語も生かした仕事がしたいと思っています。過去には海外留学も経験しているので、語学だけでなく海外のカルチャーを肌で実感していることも一つの武器になるはずです。M&AやLBOの最先端のスキルやノウハウを学びながら世界で活躍したいという方には、心からお勧めできる環境ですね。
――最後に、お二人が求める人物像と、彼らに対するメッセージをお願いします。
山口:M&Aの大きなディールを成立させるためには、地道な作業の積み重ねや粘り強い交渉が欠かせません。金融やM&Aに関する知見はもちろん大切ですが、それ以上に、根気強さやコミュニケーション力、そして社会貢献と自己成長への意欲が高い人を求めています。ぜひ私たちと共にチャレンジしていきましょう。
徐:M&Aファイナンスは変化が激しい世界でもありますから、新しいことへの挑戦を恐れないマインドの方に来てほしいですね。自分の考えに固執することなく、視点を広げてさまざまな考え方を取り入れられる方であれば、きっと活躍できるはずです。皆さんの挑戦をお待ちしています。