sponsored by アンテロープキャリアコンサルティング
金融業界の経験を生かして キャリア支援のプロへ。
今回話を聞いたのは、キャリア支援事業を展開するアンテロープキャリアコンサルティング(以下、アンテロープ)の、岡田真奈さんと林徹さん。2人ともこれまで、金融系企業2社で第一線の営業職を経験し、3社目にアンテロープを選んだ。
2人が金融からの異業種転職で体験した大きな変化の一つが、現職だと目標や仕事のプロセスなどを、より主体的に決められること。「働き方も含めて自由度が高い」と、林さんは評する。
2人の話を基に、そういった変化の詳細や、金融業界での経験の生かし方などを掘り下げる。
※内容や肩書は2024年12月の記事公開当時のものです。
「人生を変えた一言」によって、金融からキャリア支援の道へ
――岡田さんは2022年、林さんは2021年にアンテロープに入社したと聞いています。今はどのような仕事を担当しているのですか。
岡田:主に金融業界への転職を支援しています。紹介する企業の業態は、アセットマネジメント(資産運用)会社、不動産ファンドが中心ですね。あとは銀行や証券会社、最近だと仮想通貨関連の企業も多くなっています。
――求職者をサポートするのと同時に、そういった人材を採用する企業とのコミュニケーションも担っているのですか。
岡田:その通りです。キャリア支援の業界では一人が候補者と企業の両方と接点を持つ「両手型」と、候補者担当と企業担当が別々に存在する「片手型」がありますが、アンテロープは前者です。
――なるほど。林さんの担当についても聞かせてください。
林:担当する企業の業態でいうと、投資銀行、PE(プライベート・エクイティ)ファンド、アセットマネジメント会社、大手会計事務所のFAS(*)部門とかですね。なので私も金融系が中心です。 *M&Aの支援などを行う部門
――そういった担当はどうやって決まるのですか。個人の意向によってなのか、会社の戦略によるものなのか。
岡田:その両方が、複合的に考慮されて決まる感じですね。私の場合は金融商品の販売に長く携わっていたこともあり、同じ金融でももっと上流の領域に関わりたいと思っていました。アセットマネジメント会社や不動産ファンドは、その分かりやすい例ですね。
アンテロープとしても力を入れている領域なので、思惑が合致して担当することになった感じです。
――それぞれアンテロープには、どのような経緯で入社したのですか。
岡田:学生時代は無形商材を扱いたいという思いから金融と人材の業界を志望していて、さまざまな企業を見た結果、メガバンクに新卒入社しました。そのメガバンクで個人向けの営業を担いつつ、採用や人材開発にも関わる時期があったんです。その時の経験が大きくて、今の仕事につながっていると思います。
――どういうことでしょうか。
岡田:人のキャリアに寄り添う仕事にとてもやりがいを感じて、自分に合っていると思えたんです。その後ライフイベントの影響などで証券会社の営業職に転職したのですが、採用や人材開発への興味は持ち続けて、2021年9月にはキャリアコンサルタントの国家資格を取得しました。
関心を持つ領域であり、かつ資格の勉強を通じて得た知識を生かしたいという思いもあって、キャリア支援をするアンテロープに転職しました。
――林さんはどうですか。
林:私も新卒でメガバンクに入って、10年くらい勤めました。そのうち4年くらいは、証券会社に出向して人事の仕事をしていたんです。そうやって人事や法人営業など、さまざまなことを経験させてもらえたのですが、もう少し一貫性のあるキャリアにしたい、特定領域のスキル・経験を磨きたいという思いが募って外資系保険会社の営業職に転職しました。
――それが前職ですよね。
林:はい。やりがいがあって満足していたのですが、あるキャリアコンサルタントに先々のキャリアについて相談していた時、こんなことを言われたんです。
「人事とか法人営業とか幅広い経験をされているので、林さんはキャリア支援の仕事がぴったりかもしれませんね」と。
林:正直、それまでこの業界に強い興味を抱いてはいませんでした。でもなぜかその言葉が印象に残って、最終的には業界を変える決断に至りました。
今アンテロープですごくいい経験ができているので、そのキャリアコンサルタントにはとても感謝しています。人生を変えた一言といえるかもしれませんね。
「やるべきこと」は課せられるものの、到達までのプロセスは任せられる
――金融業界と今の仕事では、どんな点が違うと感じますか。
岡田:「売らないといけない」みたいな雰囲気が、今はあまりないですね。言い換えると、候補者にも企業にも無理をさせないというか。
――短期的な利益を追求し過ぎない、ということですよね。キャリア支援の企業の中でも、その点はアンテロープの特徴だと聞いています。
岡田:そうですね。いくつもあるキャリア支援の企業の中でアンテロープを選んだのは、そこに強く引かれたからです。面接で代表の小倉基弘と話す中、候補者、企業、アンテロープの「三方良し」を目指す哲学が伝わってきて、結果的にそれが入社の決断を後押ししました。
一つ印象的なエピソードがあります。ある候補者が、アンテロープと別のキャリア支援企業を併用していました。われわれはそれを知りつつ、別のキャリア支援企業が求人を紹介する企業の情報も、積極的に提供しました。
――ある意味、「敵に塩を送る」行為なのでは。
岡田:そうかもしれません。でも候補者のためになるなら、アンテロープはそれをやるんです。その候補者の場合は結局、競合他社が紹介する企業に入社しました。
――アンテロープ側から見ると、機会損失ですよね。
岡田:その局面だけを見れば、そうですね。ただその候補者は、周囲にアンテロープを紹介してくれて、結果的にその中の一人がアンテロープ経由で転職を決めてくれたんです。
――中長期的な意味では、損失ではなかったということですね。林さんは、金融との違いをどう捉えていますか。
林:目標設定の部分に違いを感じますね。前職でも前々職でも、会社の目標が部門の目標にブレークダウンされて、それが一人一人に振り分けられるというイメージでした。
大きな組織を動かすやり方として理にかなっているのですが、主体的に目標設定する感じではなかったですね。
――アンテロープは、そうではないと。
林:はい。基本的に、目標は自分で考えます。もちろん、役職などに応じて「やるべきこと」は課せられますが、そこに到達するためのプロセスの部分は任せられるんです。なので、働き方も含めて自由度が高いですね。
――一般的にキャリア支援の企業は1カ月間で入社を決める人数や、1週間で面談する人数などの目標値を定めていることが多いようですが。
林:アンテロープには、そういうものもないんです。岡田さんが言った、候補者、企業、アンテロープの三方良しが実現すればいいという考え方ですね。なので金融系企業だけでなく、同業他社との比較でもかなり違うのかもしれません。
紹介が紹介を呼び、続けて5人の転職支援に成功。リピーターも多数
――金融業界で経験した中で、今の仕事に生きていることはありますか。
岡田:営業職の経験は、直接的に生きていますね。前職でも前々職でも個人向けの営業担当として、一日に何人もの人とコミュニケーションを取っていました。今も数多くの候補者やクライアント企業を担当していて、それぞれと密にコミュニケーションを取る必要があります。
さまざまなタイプの人が存在する中、それを見極めながらいい関係性を作っていく。本質的には、社会人になってからずっと似た仕事をしているのかもしれませんね。
林:私も、営業の経験はすごく生きていますね。それから、金融業界は若手をしっかり教育する傾向にあるんですよね。例えば、クライアントに対して失礼にならないような作法を教え込んだりとか。
――確かに、金融業界はビジネスマナーなどの要求水準が高い印象があります。
林:そうですね。新卒でメガバンクに入ってその基準を体感できたのは、大きいと思います。
――逆に、新しく学ぶ必要があったことはありますか。
岡田:もちろんあります。金融商品を売る仕事を長く経験した一方、業界内のそれ以外の仕事については正直あまり予備知識がありませんでした。例えば、アセットマネジメント会社の運用部門にはどんな人たちがいて、どんな仕事をしているかとかですね。
林:一口に金融業界といっても、多くの職種がありますからね。その点、アンテロープには知見が蓄積されているので、意欲があれば学んでキャッチアップすることができます。
――アンテロープで経験したことの中で、印象に残っていることはありますか。
岡田:アンテロープに入社して、間もない頃の話です。ある候補者が株式の運用をするファンドマネージャーの仕事を希望していたのですが、未経験だったのでなかなか書類選考を通過しないということがありました。経歴も人柄も良く、何とか希望をかなえてあげたいと思っていたのですが……。
苦心した挙げ句、社内ミーティングで相談してみたんです。そうしたらある先輩社員が、不動産、インフラ、未上場株式といったオルタナティブ領域のファンドマネージャーの求人を紹介してみては、ということを言ってくれたんです。早速その候補者に提案したら乗り気になってくれて、結果的に入社に至りました。
今ならその代替案は自分でも出せますが、当時は思い付きもしなかった。アンテロープに蓄積された知見の豊富さと、相談することの大切さを痛感しました。
――林さんはどんなことが印象に残っていますか。
林:ある候補者が私のキャリア支援に満足した結果、知人を紹介してくれて、そしてその知人がまた別の人を紹介してくれて……といったことがありました。それで、結果的に5人くらいの転職が決まったんです。うれしかったですね。
――それはうれしいですね。どんな点が満足につながったのでしょうか。
林:無理に転職を勧めないことや、情報の量や質を評価してもらえたようです。アンテロープは、そういった知人の紹介や、一度転職した後ネクストステップを見据えて再度相談に来るリピーターが多いんです。キャリア支援の業界の中でも、特徴的だと思います。
アンテロープにフィットするのは、目標を自分で作ることに前向きになれる人
――キャリア支援の仕事はやりがいを得られるものの、簡単な仕事ではないと思います。工夫していることはありますか。
岡田:候補者とは、できるだけ密に、丁寧にコミュニケーションを取るようにしています。企業から高評価されるハイポテンシャルな人は結構ドライなコミュニケーションを取りがちなのですが、そこで臆さず積極的にアプローチすることが大事だと思っています。
優秀な人ほど、介在価値があると一度分かったら頼ってくれるようになりますから。
林:候補者が気持ち良く決断できるよう、包み隠さず情報を提供することですね。あと、内定承諾の回答期限については、候補者に明確に伝えるようにしています。転職経験が少ない人だと、回答期限をあまり意識していない、ということもありますから。時には期限の延長などのため、企業と交渉することもあります。
――どんな人が、アンテロープでの仕事に合うと思いますか。
岡田:金融業界への転職を支援するなら、営業でも運用でもトレーディングでも、実務を経験していれば強みになると思います。基本的に候補者はみな忙しくて、実務を知っていると話が早くてありがたがられますから。
あとは、自分にも他者にも正直な人でしょうか。林が言ったように、包み隠さないことが結果につながる仕事ですから。
林:付け加えると、目標を自分で作ることに前向きになれる人ですね。私がかつて在籍した企業のように、目標が上から降ってくる仕組みの方がいいという人も、いるはずです。
でも、アンテロープのメンバーは違います。自由度の高い環境で、目標も仕事のやり方も自分で考えて、時に周りから助言を得ながら突き進んでいく。それができる人ならフィットするはずですし、ぜひ一緒に仕事をしたいと思います。