XG Partnersが追求する「圧倒的な情報量」と「緻密な対策」が、ファンド転職の切り札となる
2025/07/16

description

ファンド・金融業界に強いエージェントとして高い評価を得るXG Partners代表・蓮子哲也氏は、新卒時代から国内と海外でヘッドハンターのキャリアを積み重ねてきた。「職業選択の自由を守る」という信念の下、候補者と企業それぞれに寄り添いながら最適なマッチングを目指している。その結果、口コミで「蓮子経由の転職は成功率が高い」と評判が広がり、2年連続でLPA(Liiga Professional Agent)を受賞した。

忙しい日々を過ごしつつも、一人一人のキャリアに真剣に向き合い続ける姿が、多くの信頼を集めている。本コラムでは、そんな蓮子氏の仕事観や業界への思いを掘り下げていく。


〈Profile〉
蓮子哲也(はつし・てつや)
2005年にヘッドハンターのキャリアをスタートさせ、金融、コンサルティングファーム系の候補者向けのExecutive Searchサービスを国内外で20年以上経験。大手日系人材紹介エージェントの香港オフィスの立ち上げおよび責任者として30人以上のメンバーを率いた実績を持つ。2023年、XG Partners創業。生涯ヘッドハンターとして活動することを自らに誓い、常に「候補者と企業の双方を幸せにする」ことを軸に走り続けている。

※内容や肩書は2025年7月の記事公開当時のものです。

支持される理由は、「職業選択の自由」を担保するためのフラットな姿勢

――蓮子さんは現在転職希望者からの相談が後を絶たないそうですが、それだけ多くの人から選ばれる理由はどこにあると思いますか。

蓮子:おかげさまで、最近は私を指名してくれる人が増えている実感があります。PEやVC、不動産、HF、AMといったファンド業界の求人に強いという評判が口コミで広がっているのが大きいですね。「蓮子経由で転職したらうまくいったらしい」という話が周囲に伝わり、そこから次の縁につながっていく。そうやって少しずつ依頼が増えてきたのだと思います。

一方で、私一人ではカバーしきれないほどの相談が舞い込んでいるのも事実です。そこで現在は、私自身もプレーヤーとして候補者をサポートしつつ、XG Partnersの経営者として人材育成にも力を注いでいます。信頼を置けるメンバーを採用し、私が持っているノウハウや考え方を少しずつ継承してもらっているところです。

――候補者への対応と社内教育の両立も大変そうですね。その忙しさを支える原動力は何なのでしょうか。

蓮子:企業と候補者に本気で向き合い、結果的に双方から喜んでもらえることが最大のやりがいです。確かに大変な部分もありますが、エージェントとしての価値を保ちながらより多くの人に喜んでもらうためには不可欠なステップだと考えています。

――XG Partnersとして大切にしている姿勢や候補者との向き合い方について聞かせてください。

蓮子:当社は「職業選択の自由を担保する」という考え方をモットーにしています。具体的に言うと、自社が持っている求人情報だけをひたすらプッシュするやり方は絶対にしません。あくまで候補者中心で、本当にこの人が求めている未来は何かをしっかりヒアリングした上で、必要であれば当社以外が扱う情報も探しに行きます。

そうすると目の前の売り上げにはなりませんが、長い目で見ればその方が信頼を築くことができますし、候補者の皆さんも、自分のキャリアを大切に扱ってくれるエージェントを選びたいと思うはずです。社内のメンバーにも、「自社求人のごり押しは候補者にすぐ見透かされる」とよく話していますね。

――蓮子さんがエージェント業界に進んだきっかけは何だったのでしょうか。

蓮子:私は2005年に新卒でこの業界に飛び込みました。当時、人材紹介の市場が盛り上がりを見せていたこともありますし、法人営業として「人を介して企業活動を支援したい」という思いが強かったんです。最初は分業スタイルのエージェントで企業寄りのサポートをしていましたが、その後に両面型(企業と候補者の両方を担当)へ移行したことで、転職希望者が何を考え、何を求めているかを知る機会が増えたと感じます。

――両面型に切り替わったことで、意識や行動に変化はありましたか。

蓮子:対企業と違って候補者個人とのコミュニケーションは土日や夜間になることも多いので、そこは少し大変でしたね(笑)。ただ先ほども言った通り、転職を考える人たちのリアルな声を聞けるようになったので、結果として企業にも候補者にも、より適切で説得力のある提案ができるようになりました。採用したい側と転職したい側、常に両方の気持ちを踏まえて動けるのは、エージェントとして大きな強みだと思いますし、その感覚を知るともう両面の視点を欠いた仕事はできません。

日本と海外で培った経験を軸に、理想のエージェント像を追求する

――2023年にXG Partnersを創業していますが、当時の思いや起業の背景を聞かせてください。

蓮子:前職で海外と日本の両方でヘッドハンターを経験したのですが、その中で「自分の理想とするエージェント像」がはっきりしてきたことが創業の理由です。

日系企業にも外資系にも、金融にもその他の業種にも、可能な限り偏りなくアプローチできる会社をつくりたいと考えました。現在の業界では、外資系の求人は英語が得意な外国人に任せ、日系企業は日本人が担当するというすみ分けを行っている企業も多くあります。しかし本当は、一人のエージェントが両方を担当した方が、候補者の選択肢も大きく広がるはずなんです。海外の求人を含めてさまざまな選択肢を提示できる会社をつくりたいと考えて、XG Partnersを立ち上げました。

――その思いは実際にどれくらい実現できていますか。

蓮子:まだまだ道半ばです。ファンド業界や投資銀行・コンサルなどプロフェッショナルファームへの転職実績や口コミは広がっていますが、ファンド投資先やスタートアップのCxOポジションなど、強化したい領域はたくさんあります。私一人では難しい分野もありますが、同じビジョンを共有する即戦力のエージェントも増えてきたので、これからさらに加速していきたいですね。

――とはいえ、最難関ともいわれるPEファンドへの支援実績を積み重ねているのはすごいことだと思います。ポイントはどんなところでしょうか。

蓮子:ありがとうございます。ポイントはいくつかありますが、まずは企業側の情報を網羅的に、かつ細部まで把握していること。PEファンドだけでも内資・外資合わせて100社以上あり、各社によって求める人材も投資先企業の規模やスタイルも全く異なります。その中から候補者に合った企業を提案するためには、幅広い企業と接点を持っておくことが不可欠です。当社はどのエージェントよりもPEファンドの情報を網羅していると、自信を持って断言できます。

候補者側の育成支援という観点で言うと、ファンド特有のケーススタディー対策や面接対策などの情報を社内に蓄積していることも特徴です。面接での想定問答集は、実際に内定を得た人からの詳細なフィードバックを基に常にアップデートしています。

ただ、当然ながら誰でも合格できるわけではありません。大切なのは、「なぜファンドに行きたいのか」を自分自身で突き詰めることです。転職活動は数カ月に及ぶこともあり、準備量も膨大ですから、覚悟がなければ途中でモチベーションを維持できなくなるでしょう。私たちからも「本当にファンドがベストなのか」を深掘りして聞くようにしていますが、そこでブレずに回答できる人は、最終的に内定を勝ち取る確率が高いですね。

候補者も企業も、自社のエージェントたちも。全員がWin-Winとなるプラットフォームへ

――XG Partnersの今後のビジョンを教えてください。

蓮子:「いいとこ取り」の会社にしたいと思っています。これもいくつか意味がありまして、まずは大手のエージェントとブティック系のいいとこ取り。大手は情報共有がしっかりしていますが、優秀な人ほどインセンティブの還元率が高いブティック系に転職する傾向があります。一方でブティック系は個人戦になりがちなので、チームプレーで候補者をサポートする文化が育ちづらい。

当社は両方のいいとこ取りをするために、ヘッドハンターへの還元率をかなり高く設定しつつ、データベースも整備して情報共有を必須にしています。個人で候補者を囲い込むようなことは全くなく、お互いに協力しながらポジティブに仕事を進める風土になっています。

もう一つは、海外企業と日本企業のいいとこ取りです。私は前職で香港7年、日本で10年以上働いた経験がありますが、海外のようなアグレッシブさやスピード感、そして日本のきめ細やかさや徹底したフォローを両立したいと考えています。

結果として、候補者も企業も、そして当社で働くヘッドハンターも、三者が幸せになれる会社をつくり上げていきたいですね。

――転職を検討している皆さんにはどんなことを伝えたいですか。

蓮子:自分で自分の限界を決めないでほしい、と伝えたいですね。例えばPEファンドのような一見ハードルが高い業界でも、しっかりと準備をすればチャンスは十分にあります。まずは「なぜその業界に行きたいのか」「なぜ今動くのか」といった、転職活動の軸を固めてください。そこがしっかりしていれば、書類作成や面接対策は私たちエージェントが徹底的にサポートできます。

迷ったらまずは相談してみる、それだけでも思いがけない未来が開けることもあるはずです。私は2005年にヘッドハンターとしてのキャリアをスタートして以来、一貫してこの仕事に情熱を注いできました。「生涯をかけてこの仕事を全うする」という覚悟でやっていますので、長い目で皆さんのキャリアを見守り、サポートし続けていきます。今後のキャリアを検討している人は、ぜひ一度私とXG Partnersのチームに相談してください。

コラム作成者
外資就活ネクスト編集部
外資就活ネクストは、「外資就活ドットコム」の姉妹サイトであり、現役プロフェッショナルのキャリア形成を支援するプラットフォームです。 独自の企画取材を通して、プロフェッショナルが必要とする情報をお伝えします。
関連エージェント
クチコミスコア
4.37
マッチング数
648
XG Partners
蓮子 哲也