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コンサルタントのユートピアがある──マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社の元パートナー柳沢和正氏が率いる経営コンサルティングファーム「ロゴス・パートナーズ」。大手ファームで修練を積んだ精鋭たちが集い、ビジネス・デューデリジェンスと戦略立案を中心にプロフェッショナルな仕事を積み重ねている。なぜ若手プロフェッショナルたちはここを「ユートピア」と呼ぶのか。その理由を探る。
※内容や肩書は2025年6月の記事公開当時のものです。
1カ月勝負で鍛えられる、実戦型の分析力
――ロゴス・パートナーズ(ロゴス)での業務について、教えてください。
大熊:主な業務はビジネス・デューデリジェンス(BDD)と戦略立案で、PEファンド向けのプロジェクトが最も多いです。BDDは経営コンサルティングで求められる幅広いスキルを動員して、クライアントの買収の意思決定を事業の観点から約1カ月という短期間で支援する仕事です。
具体的には、買収対象会社が置かれている市場を調査し、競合に対する優位性を検討した上で、対象会社の事業の堅牢(けんろう)性をさまざまなデータを用いながら詳しく分析します。そして、「この会社を買収した後、どのように成長させるか」という戦略の方向性も立案します。手法そのものは通常の経営コンサルティングと同じですが、ロゴスではそれらをM&Aの文脈で活用していることが多いのが特徴です。
滝澤:私も同様にBDDを担当していますが、他のファームと違うのは、業界セグメントによる区切りがないことです。私自身も、小売業からSaaS、製造業まで幅広い業界のBDDに携わっています。約1カ月という短い期間で企業の分析をしていくスタイルは自分に向いていると感じています。
――これまでの仕事の中で、特に印象に残っていることはありますか。
大熊:BDDでは通常、買収対象会社の経営者から事業に関する話を直接聞く機会があるのですが、地方のオーナー企業の経営者から、生々しい経営観や人生観を聞けるのは貴重な経験です。特にニッチな業界だと市場データが存在しない場合もあり、そういうときは経営者の生の声が重要になります。
滝澤:私は前職でBDDを経験しないまま転職したのですが、ロゴスに入社して間もない頃、印象的な出来事がありました。データを前にどう分析すべきか悩んでいたとき、あるシニアメンバーがほぼ初見で、「こういう分析をして、こういうチャートでアウトプットしよう」と即座に提案してくれたんです。数多くのプロジェクトで習得した知見と手法があると、このように初見でも瞬時に判断ができるのだと実感しました。
――BDDは深夜まで働くことを強いられる「激務」というイメージがありますが、実際はどうですか。
大熊:深夜まで働くことがないとは言えませんが、他の大手ファームでのBDDと比べるとロゴスは圧倒的にヘルシーで、私の平均退社時間は午後8時半くらいです。一般的なイメージよりは、かなり働きやすい環境です。プロジェクトの合間にはしっかり休みを取り、昨年は8回、海外旅行に出かけていました。
――なぜ、そのような働き方ができるのでしょうか。
大熊:一つは、BDDを数十件以上こなしている経験豊富なメンバーが多く、知見が蓄積されているからです。もう一つの理由として、代表を含めたパートナーがプロジェクトのかなり細かいところまで深く理解しているので、不要な方向転換や作業が発生しにくいことが挙げられます。結果として、プロジェクトの大きな混乱が回避でき、時間を効率的に使うことができています。
滝澤:時間の使い方だけでなく、仕事の納得感も大きいです。パートナーのコミットメントが非常に高く、社内に変におもんぱかる必要がないので、たとえ深夜まで働くことがあったとしても「この仕事はクライアント・インパクトのために必要だ」と納得して取り組むことができます。
密なフィードバックが、成長のギアを上げる
――ロゴスに入社した経緯を教えてください。
大熊:先にロゴスに転職した前職同僚から「すごくフラットで、いい会社だよ」と聞いていました。転職を考えていたタイミングで代表の柳沢を含む当社のメンバーたちと話してみたところ、自身との強いフィット感を覚えたんです。代表のブログは以前から読んでいて、面談も期待通りの内容だったので「この人と一緒に働きたい」と思いました。
滝澤:私は前職で、大規模ファームならではの課題を感じていました。プール制でアサイン先が流動的な上、常に上長が代わる環境でした。若手コンサルタントの成長には「徒弟制度」のような環境が必要だと考えていたので、密接にフィードバックを受けられる環境を求めていました。
そんなとき、転職エージェントから紹介されて代表の柳沢とカジュアル面談をしました。実はそれまでロゴスのことは知らなかったのですが、そのカジュアル面談で衝撃を受けました。友人に「コンサルタントのユートピアみたいなところがある」とLINEのメッセージを送ったほどです。労働環境の良さはもちろん、コンサルタントが成長する文化がしっかり形作られていると感じました。
――それでも、大手のファームから移籍するのは大きな決断だったと思います。決め手は何だったのでしょうか。
大熊:パートナーとの距離の近さに魅力を感じたことに加え、もっと自分自身の専門性を高めたいという思いがありました。前職での経験から「定量分析が好きだ」と気付き、定量分析の比重が高いBDDにフィットを感じたことが決め手となりました。
滝澤:私は少人数の組織でフィードバックを受けながら高め合っていく環境に引かれました。そして、これから発展していく組織の方が面白そうだと感じたのも大きかったです。
――入社してみたら想像と違っていた、という部分はありますか。
大熊:入社前はもっとドライな雰囲気なのかなと思っていました。実際はプロフェッショナルとしての意識を持ちながらも、社員同士のプライベートでの交流もあり、いい意味で想像と違いました。
滝澤:代表の影響力が非常に強いのかと思っていましたが、ロゴスの二つのミッションである、クライアント・インパクトとプロフェッショナル・デベロップメントの観点に立ち返り、ファームメンバーの意見も反映しながら意思決定プロセス自体が常にアップデートされています。どんどん進化していくファームで、その速度は想像以上でした。
“最高品質”という妥協なき基準
――ロゴスの大きな特徴として、ウェブサイトでも公開されている「六つの行動規範」が挙げられます。特に共感するものはどれでしょうか。
大熊:「最高品質の成果をクライアントに提供する」に最も共感しています。BDDは短期集中型のプロジェクトなので、仕事に没頭して「量をこなしたからOK」となりがちです。でも、この規範を頭に入れておくと「これが自分の最高品質か?」と常に問いかけることができます。すると、まだできることが見つかって、それが自分の成長にもつながっていると感じます。
――最高品質かどうかは、誰が決めるのですか。
大熊:自分の心ですね。ただ、最初の頃は自分が「これは最高だ」と思っても、シニアメンバーに「もっとできることがある」と言われることが多かったです。でも、約2年の経験を経て、ファームとしての最高品質が判断できるようになりました。最高かどうかの基準も、自分の中でどんどん高まっています。
――滝澤さんが特に共感する行動規範はどれですか。
滝澤:私が共感するのは「善きチームメンバーとして相互に支え合う」という規範です。非常に重要だと思いますし、ロゴスではそれが日々実践されていると感じています。BDD未経験で入社したこともあり、プロジェクトメンバーだけでなくプロジェクト外のメンバーからも本当に助けてもらっています。ただ、決してなれ合いではありません。個々のメンバーの成長やその先にある「最高品質の成果」のために「相互に支え合う」という規範があるのだと思います。
――2人とも「最高品質の成果」を強く意識しているのですね。ただ、プロフェッショナルとして、常に最高品質を求められる環境は大変ではないですか。
大熊:正直、大変です(笑)。前職よりもプレッシャーは確実に増しました。一方で、困ったときに必ず誰かが助けてくれるという安心感もあります。また最悪の場合でも、シニアメンバーに相談すれば何とかなるという精神的な支えもあります。
滝澤:大変さという点では、プロジェクトの多くが約1カ月の短期決戦なので、最初から全力で取り組まないといけない面があります。また、仮に失敗した場合、リカバリーの時間が限られているという厳しさもありますね。
納得できる働き方が、やりがいを生む
――やりがいを感じるのはどんなときですか。
大熊:ロゴスが初めてサーブしたPEファンドのプロジェクトが印象に残っています。2週間というかなり短期のBDDでしたが、クライアントが非常に満足してくれて、「品質が素晴らしかったので、社内の他のチームにも紹介したい」と言ってくれました。リピート依頼は満足度の証しですから、とてもうれしかったです。
滝澤:私もクライアントから「社内の評判が良かったので、続けてお願いします」という言葉をもらったとき、大きなやりがいを感じました。入社して1年ほどの頃のことで、自分の頑張りを認めてもらえたような気がしました。
――働く環境については、どうでしょうか。
大熊:全員がフラットな関係だと強く感じます。一般的に大手ファームではパートナー、マネージャー、メンバーという階層構造があって、コミュニケーションが非効率なケースもあるかと思いますが、ロゴスにはそういった障壁がありません。ポジションに関係なく、みんなで一緒に考えるスタイルです。
滝澤:成長環境という点では、周りのレベルが非常に高いので、自分の力量不足を感じてつらくなることもあります。その解決策として、定期的にパートナーとの1on1ミーティングが設定されています。そこで「どんなコンサルタントになりたいか」という問いを突き詰めていけるのは、大きな助けになっています。
大熊:その意味では、やはり代表の柳沢の存在は大きいですね。マッキンゼーのパートナーとしてPEファンド向けのコンサルティングで成果を出してきた人から、直接フィードバックをもらえるのは、自分の成長の加速につながっています。
――待遇面はどうですか。行動規範の一つに「プロフェッショナルに正当な見返りを与える」とあり、一般のコンサルティングファームよりもかなり高い給与水準だと聞きますが。
大熊:報酬面も納得感がありますね。正直なところ、現在の労働条件でこれほどの報酬を得られる職場は他になかなかないと感じています。
滝澤:当社のパートナーたちはよく「美的センスを磨け」と言うのですが、オフィス環境にもその哲学が反映されています。きちんと“心地よく働ける場所”が整えられているという実感があります。
自ら学び、自ら挑む人にふさわしい舞台
――どんな人がロゴスに向いていますか。
大熊:考えるのが好きな人、でしょうか。BDDはコンサルティングの中でも特に戦略的な視点が求められる世界といえるので、深く考えることを楽しめる人が向いていると思います。また、最高品質にこだわり続けることが重要なので、自分に厳しくできる人が向いているでしょう。
滝澤:もう一つ加えるとすれば、素直な人。ロゴスには豊富なBDDの経験に裏打ちされた方法論があるので、それを受け入れた上で自分なりの付加価値を生み出していける人が活躍できると思います。
――逆に、向いていない人は。
滝澤:ロゴスは「自律的であること」を重視しているファームなので、「育ててもらう」という意識で入社すると、期待とのギャップに苦しむかもしれません。成長するための材料はそろっているため、それを利用して自ら育っていける人が向いています。
――プライベートの過ごし方について、教えてもらえますか。
大熊:ロゴスは休暇が取りやすいファームです。BDDの特性から1カ月ごとにプロジェクトが区切られるので、その切れ目に合わせて休暇を取ることができます。先ほども少し述べた通り、私はプロジェクトの合間に海外旅行に行くことが多いです。
滝澤:私の場合、小売り関係のプロジェクトを担当したとき、休日に店舗に足を運んで、ビジネスの現場を見に行くことがあります。個人的な興味からですが、こういった活動を通じて視野が広がっています。
――今後の目標について教えてください。
滝澤:入社して1年半、まだまだ未熟なところが多いので、コンサルタントとして成長することが何よりの目標です。これまでよりも大規模で、複雑なプロジェクトをリードできるようにスキルを高めていきたいと考えています。
大熊:ロゴスの行動規範の一つに「経営に関する独自の見解を持つ」というものがあります。そのレベルにはまだ達していないと思いますが、いつか当社のシニアメンバーたちのように自分のフレームワークを考案して、発信できるようになりたいです。また、ロゴスで成長させてもらった分、新たに入ってくるメンバーに自分が学んだことを還元していきたいと思います。