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特定の業種にとらわれず、案件規模も数百億円から1兆円級まで、日本国内でも幅広い領域への投資に取り組んでいるグローバルPE(プライベート・エクイティ)ファンドのベインキャピタルは、たとえ若手社員であってもソーシング(案件開拓)からエグゼキューション(取引実行)、投資先企業の経営支援まで、一貫して挑戦する機会に恵まれている。これは、年次や職位で職務範囲を限るのではなく「必要ならやる」「できるなら任せる」というカルチャーがあるためという。
今回は、戦略コンサルティングファームや投資銀行、事業会社を経て、ベインキャピタルに入社した神藏大輔氏、高石涼香氏、大浦浩介氏の若手社員3人にインタビューを実施。
「もっと深く、当事者として企業と向き合いたかった」「意思決定の最前線に立ちたかった」という3人の話から、同社のキャリア選択の自由度や成長の実感などについて聞いた。
※内容や肩書は2025年7月の記事公開当時のものです。
異領域からの転職を支える、OJTやトレーニング体制の充実
――皆さんの経歴と現在の業務内容について教えてください。
神藏:私は2021年にベインキャピタルに参画し、現在はシニアアソシエイトとして、投資案件のソーシングからエグゼキューション、投資後の投資先企業のモニタリング・支援までを担当しています。前職はモルガン・スタンレーの不動産ファンドで5年間勤務し、バイサイド(買い手)を経験しました。2025年にはスタンフォード大学へ経営学修士号(MBA)の取得を目指し、会社派遣で留学予定です。
高石:当社は3社目で、新卒ではソフトバンクでスタートアップ投資における契約書作成・条件交渉などに関わっていました。その後BCGへ転職し、3年半の間、PEファンド向けのビジネスデューデリジェンスやPEファンドの投資先企業のバリューアップ支援に携わってきました。現在は、投資チームで投資実行側として複数の投資案件に関与しています。
大浦:私は大学を卒業後、モルガン・スタンレー投資銀行部門のM&Aアドバイザリーグループに新卒入社し、2024年にベインキャピタルへ転職しました。前職では、さまざまなPEファンドや事業会社をクライアントにM&Aのエグゼキューション業務を担当し、アドバイザーの立場から案件を支援していました。現在は投資チームで主に投資の実行を担当しており、最近は投資先の経営支援にも関わっています。
――大浦さん高石さんは、PEファンドがクライアントであった立場からの転身ですね。
大浦:M&Aアドバイザリー業務を通じてPEファンドのクライアントと関わる中で、「自分が本当にこの投資をやるべきかどうか」という判断を、主体者として行っている姿が印象的でした。また、PEファンドでは投資実行後も投資先企業の経営実行に伴走する立場となるため、より中長期的な視点で企業の成長の実現に関われる環境に魅力を感じて転職を決意しました。
高石:前職でPEファンドと仕事をする中で、PEファンドの若手がいかに幅広い領域を担当しているかを目の当たりにしたことが大きかったです。ビジネス面だけでなく、財務・法務面でのテクニカルな論点、ファイナンシングや契約交渉まで、全体を俯瞰(ふかん)しながら案件をリードしていく。しかも、ジュニアのうちからそうした幅広いロールを担っているのです。そうした環境に身を置いて、自分もそのレベルのプロフェッショナルに成長したいと考えるようになりました。
――神藏さんは、不動産ファンドからのキャリアチェンジですね。
神藏:私は他のメンバーと違ってアドバイザリー経験はなく、ずっとバイサイドで働いています。新卒からバイサイドで経験を積める機会は貴重だと考え、不動産ファンドに入ったのがキャリアの始まりでした。不動産は面白かったのですが、より事業会社に近い立ち位置で経営に深く関わりたいという思いが強まり、次のステップとしてPEファンドを志望しました。
――同じバイサイドですが、PEファンドに転職して違いはありましたか。
神藏:「案件を形にするために、売り主、金融機関、LPなど関係者をまとめて推進していく」という構造は、PEファンドでも不動産ファンドでも同様です。ただ、PEファンドでは事業そのものの理解や、経営陣との議論を通じて会社の変革を共に進める必要があり、その点は新しい挑戦でした。
最初は戸惑うこともありましたが、OJTやトレーニングが充実しており、異領域からの転職でもキャッチアップできる体制が整っていると感じました。
他とは一線を画す「役割の大きさ」と「成長機会」
――ベインキャピタルを選んだ決め手を教えてください。
神藏:決め手は、扱う案件の幅と深さです。例えばアジアのPE投資史上最大の案件であるキオクシア(旧 東芝メモリ)からグロース・エクイティ、事業承継、そして私の前職の領域に近い大江戸温泉物語などさまざまな投資案件に果敢に挑んでいる。そうした案件に挑めるカルチャーと、それを支える人材の質に引かれました。
高石:私の場合は、「投資後の経営実行まで伴走する思想」が自分の価値観と非常にフィットしました。ベインキャピタルは社員の約6割がコンサルや事業会社出身ということもあり、投資後のバリューアップに本気でコミットする風土が浸透しています。実際に投資後は、単に取締役レベルでの関与にとどまらず、執行・事業推進の現場に手を動かすメンバーが深く入り込んで並走していくことが多いです。
大浦:私が感じた最大の魅力は、多様な投資スタイルとグローバル・プラットフォームです。まず投資スタイルとして、大企業からのコーポレート・カーブアウト、株式市場からの非公開化、事業承継などの幅広い案件を経験できることで、PE投資家としての自分のスキルセットを多角的に磨ける環境だと感じました。また、ベインキャピタルでは、日本オフィスとグローバルチームが密に連携し、業界や投資に関する専門知識や経験を生かして投資先企業の成長を支援できます。私自身のこれまでの海外経験からも、日本企業のグローバルな成長を支援したいと考えているため、このグローバル・プラットフォームが魅力的でした。
――ベインキャピタルと戦略コンサルとの違いはどんな点ですか。
高石:例えば投資検討時のビジネスデューデリジェンスにおいて、投資検討をする上で必要な論点を設計して仮説を立て、分析を進めていくというプロセス自体はコンサルティングファームでの働き方と共通です。一方で、一般的にコンサルティングファームでは5〜6人のチームになってそれぞれの論点を分担して進めますが、当社では1〜2人のメンバーがほぼ全てのビジネス論点をカバーすることも多いため、全体を俯瞰できることが求められます。加えて、「常に投資家としてなぜその企業に投資すべきなのか、この投資を通じてベインキャピタルにしか実現できないことは何か」について考えることになるため、レイヤーの異なる仕事にチャレンジしていると捉えています。
若手でも、意思決定の中核を担える
――アナリストやアソシエイトはどのように案件に関与するのでしょうか。
大浦:エグゼキューションフェーズ全体に関与します。当社では領域ごとに「モジュール」と呼ばれる分類があり、各案件を通じて、複数のモジュールに対応できる能力を身に付けていくことが求められます。例えば資金調達(ファイナンシング)では買収資金を調達するための銀行との交渉に関わりますし、ビジネスデューデリジェンスでは対象会社のビジネスモデルの深い分析や仮説検証に携わることもあります。
また、テクニカルデューデリジェンスにおける法務・税務・財務の観点から将来の企業価値に影響するリスクの洗い出し・定量化や、当社投資後の対象会社の市場評価の分析も重要な業務です。一つの案件で全てを担うわけではなく、特定のモジュールに注力し、経験を積みながら徐々に担当領域を広げていきます。
神藏:実際に直近の田辺三菱製薬の案件では、大浦が投資銀行時代には直接の経験のないファイナンシングや交渉実務に入社直後から深く関与し、私はそれを支援する立場でした。当社はいきなり何も分からない状況に一人で放り出されるわけではなく、きちんとしたステップを踏める組織になっているとも思います。各メンバーの得意分野や経験に応じて役割分担を柔軟に調整しながら進める形です。3〜4年をかけて各モジュールを一通り経験し、一人前の投資プロフェッショナルとして自走できる状態を目指します。
――担当する案件数やアサインはどう決まるのでしょうか。
神藏:基本的にはジュニアは1案件にしっかり向き合うスタイルです。投資先企業の経営支援に一部関与することもあります。どの程度リソースを割けるかは本人とチームでその都度相談しながら決定します。希望があれば、投資先支援に比重を置くことも可能ですし、逆に新規投資に集中したいという個人の希望があればそれが尊重されます。
――コンサルティングファームの若手と業務範囲はどう違うのですか。
高石:前提として当社は前職でコンサルティングファームや投資銀行での業務経験を積んだメンバーで構成されているため、案件検討の段階では一人一人が投資プロフェッショナルとして、投資判断に主体的に関与していくことが求められます。アナリストやアソシエイトであっても、投資検討中の会社の経営陣と事業について深く議論する場面も日常的にありますし、投資委員会でもジュニアメンバーが意見を述べる機会もあります。それを後押しするように、若手であっても「必要ならやる」「できるなら任せる」というカルチャーが当社にはあると思います。
――意思決定の場に近い位置で動けるということですね。
高石:短期間で投資判断をしなければならない場面もある中、メンバー一人一人が出す示唆が非常に重要であり、それがチームでの議論を経て最終的な意思決定に直結する。この責任感は主体者ならではのやりがいと感じています。
仲間と議論しながら、プロフェッショナルを目指す
――やりがいを教えてください。
高石:やはり内部・外部のさまざまなステークホルダーとの調整を経て投資実行に至り、公表されたときは大きな達成感があります。特に大規模な投資案件になると報道されることもあり、自分が関与してきたものが社会に出ていく手応えがあります。
大浦:ベインキャピタルに入社してからは、企業の将来戦略を描き、投資後も経営陣と仮説を磨き込んでいくプロセスまで深く関わっています。検討フェーズで立てた仮説を、経営陣との対話を経て実際の経営判断に生かしていく試行錯誤の中に、プロフェッショナルとしての醍醐味(だいごみ)を感じています。
神藏:バイサイドのキャリアが長いこともあり、投資家という仕事自体にやりがいを強く感じています。社内外問わず、経営者やアドバイザー、グローバルチームと連携しながら、クリエーティブに案件を“創っていく”日々そのものが面白いですね。「自分の存在がプロジェクトに影響を与えている」という実感を持てる点も、この仕事の魅力だと思います。
――カルチャーや働き方はどうですか。
神藏:非常にフラットなカルチャーです。例えば、ジュニアの立場でもグローバルのトップと直接議論を交わす場があり、意思や意見が対等に扱われます。「良い投資にするためには何をすべきか?」という視点で、議論は常にタイトルにかかわらずオープンなカルチャーがベインキャピタルの特徴だと感じています。
働き方についても、私は昨年育児休業を8週間取得しました。上司も人事も積極的に勧めてくれて、チームとも相談の上でその期間は完全に業務を離れて、しっかり家族と向き合う時間が持てました。
大浦:制度面も年々整ってきており、月1回の社内トレーニングに加えて、MBA派遣やグローバル研修、階層別研修など、成長の機会が豊富です。知識だけでなく、現場での“実行力”を鍛える仕組みがしっかりしています。
高石:案件ベースで動いている分、まとまった休みも比較的取りやすく、スケジュールの自由度は高いですね。
ジュニア同士の交流も活発で、年次に関係なく仲が良いです。有志で東京マラソンに参加するといった、オフの場での自然なつながりも生まれています。
――ベインキャピタルの魅力を端的に表現してください。
大浦:魅力は事業・財務の両面からプロフェッショナルとしてスキルを磨ける環境です。自分の幅を本質的に広げたい人には最適だと思います。
高石:キャリア設計の自由度ですね。自分の強みを軸にしながら、チームで補い合って結果を出すスタイルが定着しています。
神藏:多様な議論が自然と生まれるカルチャーです。ジュニアであっても、企業家精神を持って案件に挑める土壌があり、「面白いことを仕掛けたい」と思える人にとっては、最高の舞台だと思います。