EYSC(EYストラテジー・アンド・コンサルティング)転職ガイド|難易度・選考フロー・事業内容を公式情報で徹底解説

「EYに転職したい」と考えたとき、多くの人が最初につまずくのが「EYのどの法人に応募すればいいのか分からない」という点です。EYには監査法人、税理士法人、コンサルティング会社などが別法人として並んでおり、コンサルタントとして働きたい人が受けるべきなのはEYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)です。
本記事は、EYSCへの中途転職を検討している社会人に向けて、法人の違い、事業構成、選考プロセス、難易度の考え方、年収情報の調べ方までを整理したガイドです。
執筆にあたっては、EY Japan公式サイト・EYSC採用サイト・EYグローバルの業績発表といった一次情報のみを根拠とし、出典と時点を明記しています。ネット上には出所不明の年収表や倍率の数字が多く流通していますが、本記事では確認できなかった数字は「非公開」と書く方針を取ります。判断材料の「確からしさ」ごと持ち帰っていただくことを目的としています。
EYSC(EYストラテジー・アンド・コンサルティング)とは|EY Japanにおける位置づけ
EYSCは、EY Japanにおいてコンサルティングおよびストラテジー領域を担う事業会社です。まずは「EYのどこに応募するのか」という、検索時点でもっとも混乱しやすい論点から整理します。
EY Japanは複数の法人の集合体|コンサル志望が受けるのはEYSC
EY Japan公式サイトによると、EY Japanは以下のような複数の法人によって構成されています(主なもの)。
| 法人名 | 主な領域 |
|---|---|
| EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC) | コンサルティング・ストラテジー |
| EY新日本有限責任監査法人 | 監査・保証 |
| EY税理士法人 | 税務 |
| EY弁護士法人 | 法務 |
| EYビジネスパートナー株式会社 | 経理・会計・給与計算のアウトソーシング |
| EYフォレンジック・アンド・インテグリティ合同会社 | フォレンジック |
出典:EY Japan公式サイト「EY Japanについて」(https://www.ey.com/ja_jp/about-us)。上記のほかにEY行政書士法人、EY社会保険労務士法人、EYプロフェッショナルサポート株式会社、EYソリューションズ株式会社、EY Japan株式会社、EYジャパン合同会社が挙げられています。
つまり、「EYに転職する」と一口に言っても、応募先の法人によって仕事内容も求められる経験もまったく異なります。経営課題の解決に携わるコンサルタントとしてのキャリアを志向するなら、対象はEYSCです。会計士資格を活かして監査業務に就きたい場合はEY新日本有限責任監査法人、税務ならEY税理士法人というように、入口から分岐していると考えてください。
【職務経歴書を書く前に確認したいこと】
求人票の募集主体が「EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社」になっているかを必ず確認しましょう。エージェント経由の場合、「EY」とだけ表記されているケースがあり、実際には監査法人内のアドバイザリー部門の募集だったということも起こり得ます。法人が違えば評価軸も年収テーブルも別物です。
EYSCの会社概要(公式データ)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設立 | 2020年10月 |
| 資本金 | 4億5千万円 |
| 従業員数 | 4,429名(2026年5月1日現在) |
| 本社 | 東京都千代田区有楽町一丁目1番2号 東京ミッドタウン日比谷 日比谷三井タワー |
| 国内拠点 | 東京(本社)、大阪、京都、福岡 |
出典:EY Japan公式サイト「EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社」(会社概要)
転職検討者の視点で押さえておきたいのは、設立が2020年10月と比較的新しいという点です。これはEY Japanのトランザクションアドバイザリー部門とアドバイザリー・コンサルティング部門を一つの法人に統合して生まれた経緯によるもので、老舗ファームの長い歴史を引き継ぎながらも、法人としての組織設計は新しいという二面性があります。
また、従業員数4,429名(2026年5月1日現在)という規模は、日本の総合コンサルティングファームとしては大手の一角です。数千人規模のファームでは、業界別・機能別に組織が細分化されているため、「自分の前職経験がどのチームにはまるか」を事前に見極めることが、選考通過率にも入社後の納得感にも直結します。
BIG4の一角としてのEY|グローバルの事業規模
EYは、Deloitte、PwC、KPMGと並ぶいわゆる「BIG4」の一角です。グローバルのEYは2025年10月に、2025年6月に終了した2025会計年度(FY25)の業績を発表しています。
| 項目(EYグローバル・FY2025) | 数値 |
|---|---|
| グローバル売上高 | 532億ドル(現地通貨ベースで前年比+4.0%) |
| 人員数 | 約406,209名(2025年6月時点) |
| 展開国・地域 | 150超 |
| Assurance(監査・保証) | 179億ドル(+3.5%) |
| Consulting(コンサルティング) | 164億ドル(+5.2%) |
| Tax(税務) | 127億ドル(+5.5%) |
| Strategy and Transactions | 62億ドル(横ばい) |
出典:EY「EY announces global revenue of US$53.2b for fiscal year 2025」(2025年10月発表/ニュースリリース)
この数字から読み取れることは2つあります。第一に、監査(179億ドル)に次ぐ規模の柱がコンサルティング(164億ドル)であり、EYは「監査法人グループ」であると同時に世界最大級のコンサルティング事業体でもあるということ。第二に、コンサルティングが+5.2%と全社平均(+4.0%)を上回る伸びを示しており、グループ内でコンサル部門が成長ドライバーの位置にあるということです。
なお同リリースでは、FY20からFY25の5年間の年平均成長率が8.2%であること、AI関連収益が前年比30%成長し、15,000名超のEYプロフェッショナルがAI関連のクライアントプロジェクトに従事していることにも言及されています。テクノロジー領域の経験を持つ転職者にとって、募集ポジションが増えやすい地合いであることを示す材料といえます。
BIG4全体の位置づけや各社の違いを先に押さえたい方は、【2026年最新】「BIG3やBIG4って?」外資系・戦略系のコンサル大手一覧(特徴・年収・入社方法)もあわせてご覧ください。
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