【メン獄さん連載#5】コンサル1年目の習慣と、中途・未経験の生存戦略

「これからコンサルで働き始める人が、最初の1年で身につけると後々大きな差になる習慣は?」――イベントのQ&Aで寄せられたこの質問に、メン獄さんは即答した。「事実を、自分の目で見に行くことです」。大手総合系ファームで約12年を過ごし、自らも社会人経験を経てキャリアを重ねてきた経験から語られたのは、1年目の習慣、そして中途・未経験でコンサルに飛び込む人の生存戦略だった。著書『コンサルティング会社 完全サバイバルマニュアル』(文藝春秋)にも通じる実践論を聞いた。
大手総合系コンサルティングファームに新卒で入社し、アナリスト・コンサルタントから管理職(シニアマネージャー)まで約12年にわたって在籍。官公庁や大手通信事業の業務システム改善・運用設計、PMO(工程管理支援)などに従事した。現在は医療系スタートアップに転じ、自治体や医師会向けの渉外・企画営業を担当している。コンサル時代の実体験をまとめた著書『コンサルティング会社 完全サバイバルマニュアル』(文藝春秋)が話題を呼び、YouTubeチャンネルの登録者は1万人を突破した。
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1年目の習慣は「現場を自分の目で見に行く」
――これからコンサルで働き始める人が、最初の1年で身につけるべき習慣は何でしょうか。
メン獄さん:事実を自分の目で見に行くという習慣です。コンサルの人はかっこよく仕事をしようとするあまり、パソコンから離れないんですよ。デスクトップの中にすべての答えがあると思い込みがちですが、工場でも生産拠点でも、実際に現場で働いている人がどんな仕事をしているのかをリアリティを持って語れる人は、圧倒的に信頼されます。
たとえばDX案件でありがちなのが、現場運用を知らないがゆえの設計ミスです。マイナンバーカードの保険証利用で、暗証番号を数回間違えるとロックされる仕組みがありますよね。でも、救急搬送されて意識が飛びそうなときに、暗証番号を正確に入力できるでしょうか。3回間違えたからといって、その場で市役所に行けるはずもない。救急車に一度でも乗ったことがある人なら、そんな設計にはしないはずなんです。
これは、みんなが机上(デスクの上)だけで仕事をしているから起きること。一度現場に行って「今こういうことを考えているのですが、どうですか」と聞いてみると、まったく違う世界が見えてくる。しかもお客さんの上層部ですら、現場の実態を知らないことが多い。だから現場で見聞きしたことを伝えてあげると、それだけで強く信頼されます。
中途はプロパーの働き方を真似してはいけない