「若くして高年収」がいいとは限らない。外資コンサル、ベンチャーCFO経験者が語る、転職で一番大事なこととはーーLiigaキャリア相談室(1)
2020/09/11
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20代から30代の若手社会人の会員が多い「Liiga」。これから転職、キャリア形成を考えている人、あるいはそろそろ方向性を定めたい人も多いはず。だが、何を軸にして考えればいいのだろうか。
そこで今回、あるLiiga会員から、キャリアの悩みや疑問を経験豊富な社会人にぶつけてもらった。回答者は「Liiga」の兄弟サイト「外資就活ドットコム」のQ&Aサービス「外資就活相談室」でも活動している、かねどーさん。
相談者は新卒でITメガベンチャーに入社し、将来は事業会社の管理部門で経営企画や財務系の仕事につきたいとのこと。彼の悩みを深掘りしていくうちに見えてきた、転職を考える際に一番大事なこととはーー。
##コンサルを経験すべきか否か。カギは「仕事内容に興味を持てるか」ただ、現在の会社では関連会社の管理といっても、バリューアップやポートフォリオ管理などの具体的な投資業務をしているわけではないですし、スキルが身に付かないのではないかと危惧しています。
そこで、M&Aを扱うようなコンサルティングファームに行ってスキルアップを図るか、別の事業会社の管理部門に転職することを考え始めました。
その際に、判断の軸として大事なことが何なのかわからない、どういう風に進めていけばいいのかを悩んでいる、といった状態です。実は現在、M&Aに特化したコンサルティングファームに内定をもらっていて、どう返事をするかも悩んでいます。
これは結論から言うとどっちでもいいです。
転職機会が多いのも、そういった具体的なノウハウを持っている人で、特に30代以降はその傾向が顕著になります。
ただ、コンサルの仕事というのは、クライアントの問題を解決するために、論点を整理したり、人を動かしたり、1つ1つ進め、プロジェクトを終わりまで遂行することです。具体的に実行するのはクライアントなので、案外、事業会社で求められる税務処理や、取締役会のルール、来期の予算の作り方などは身に付かないんですね。そしてそのわりに仕事量が多く、負荷が大きい。
でも、荒川さんはまだ20代半ばで、専門性がないからといって、転職先が限られるような年齢ではないですよね。興味があるならコンサルに行ってみてもいいかも。
##会社の規模によって経験できること、生かせるスキルが違ってくる
あくまで目安ですが、
社員数50人以下のベンチャーの管理部門では、担当者が自分しかいないという状況が生まれます。先輩から仕事を教わるという感じではなく、自ら試行錯誤する、社長と一緒に走るという世界観です。ただそれはそれでとても勉強になります。
次に、社員数100人規模は、経理の担当者と管理会計や予算統制を考える担当者が別になって、管理会計をきちんとやるフェーズです。また、誰が何を決めるのかについて決裁権限を振り分けたり、会議体を整理したりもします。上場が見えてくる会社もあり、上場規則などの専門知識が求められることもありますね。
社員数300~500人規模では、管理部門の人数が二桁に増え、しっかりした組織になってきます。子会社をつくったり、違う会社を買収したりするなどといった話も出てきます。
荒川さんがいらっしゃるような、社員数数千人規模のメガベンチャーは、銀行や商社に準じた硬いプロセスを導入しているはずで、むしろ体系的な仕組みが作られていると思います。
そういう意味では、望まれていることとは違うかもしれませんが、ご自分のスキルを生かすという観点では、現職でもう少し経験を積んでから、100人規模の、事業を効率化したいフェーズの会社に移るという転職はありかもしれません。
私も、かつて在籍していたIT企業で学んだことを、現在の会社で生かせているところはたくさんあります。自分がいたところよりも少し小さいベンチャーに移って仕組みを移植するという転職はおすすめです。
##若いうちに高年収にこだわるなら、道は限られる。欲しいものは何か自問すること
ただ、30歳の時点で1,000万円以上の年収を狙うなら、業界は限られます。総合商社、一部のもうかっている事業会社、外資系投資銀行、外資系コンサルティングファームぐらいでしょうか。
年収は高すぎるのも考えもので、高い年収を維持しようと思うと選択肢が狭まるんですね。逆を言えば、ただ高年収が欲しいだけなら、職業が限られているので話は簡単です。
30歳くらいだと転職の案件があるのは、年収800万円くらいが上限値です。実際、案件が多いのは年収600万~700万円くらいだと思います。
荒川さんの年齢だったら、2年後に年収700万円くらいを狙うのは現実的だと思います。転職するときに自分は何が欲しいのか、そしてどのくらいの年収なら許容範囲なのかを考えておくことをおすすめします。
それよりも“誰と働くか”、これは転職においてはかなり重要です。
このぐらいの規模の会社では、大体自分の上司になる人が採用面接に出てきます。その人をよく見て、どういう人なのか、一緒に働きたいか、こちらも選ぶ意識でいるといいでしょう。
##新卒の就職活動は「個人戦」、転職活動は「情報戦」
エージェント経由もあれば知人の紹介、転職サイト経由もある。どれかが正解というわけではありません。連絡不精なエージェントが一番いい案件を持ってきたりすることもあります。
周りを見ていると、必要に駆られてからの転職活動はあまりうまくいかないことが多いです。急いでいるので、視野が狭まるし、時間的な制限もある。
そうではなくて、長い目で見るほうがいいと思います。定期的にエージェントと会ったり、転職サイトを見たり、友人と話したりするのもいいでしょう。その中から自分がよさそうと思う案件だけを拾って、余裕があるときに、自分のためになるから転職するというのがベストだと思います。
ただ、先ほども言った通り、エージェントに話を聞いたり、情報を集めたり、活動を始めること自体はいいと思います。
自分は年収を1番に考えるという価値観ではないということにも気づくことができました。
今いただいている内定も、年収ではなく、仕事内容が自分の志向と合っているか、そしてそのあとどうなりたいかを考えて慎重に決めたいと思います。
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コラム作成者
外資就活ネクスト編集部
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