外資系戦略コンサルでの勤務に憧れを抱く人はたくさんいます。とはいえファームによっては、慶應義塾大学卒の人でさえ、学歴コンプレックスを抱く世界。
「自分は偏差値55の平凡大学出身だし、仮に転職できても太刀打ちできないかも……」と考える人がいても無理はありません。
しかし、希望を捨てる必要はありません。なぜなら、杉本英治さん(仮名)は偏差値55の大学出身者にもかかわらず、新卒で東大卒がひしめく戦略コンサルティングファームに入社し、東大卒や慶應卒の同期よりも早く昇進してきた人だからです。
今回はそんな杉本さんに、「偏差値55でも戦略コンサルに入社する方法」「偏差値55でも会社や上司から評価される方法」についてお聞きしました。
・「慶應卒でも学歴コンプレックスに頭を抱える」外資系戦略コンサルに、偏差値55の大学出身者が新卒入社できた理由
・東大卒の同期より偏差値55の私が早く昇進した理由は、「人が嫌がる仕事を進んで引き受けたから」
・学歴が無くても戦略コンサルに入社するコツは事業会社で実績を残すこと!「戦略コンサルタントは事業会社での仕事にコンプレックスがある」
「慶應卒でも学歴コンプレックスに頭を抱える」外資系戦略コンサルに、偏差値55の大学出身者が新卒入社できた理由
ーーまずは杉本さんの経歴について教えてください。
杉本:地方の私立大学を出たあと、新卒で外資系戦略コンサルファームに入社しました。大学の偏差値は55でしたね。
ーー偏差値55の大学でも、新卒で外資系戦略コンサルファームに採用された成功要因はなんですか?
杉本:学生時代の経験が、コンサルという仕事と相性が良かったからだと思います。
無名の地方私立大学出身者の私は、学歴でハンデがある分、他の部分でアピールするしかありませんでしたから。
ーーどういった経験ですか?
杉本:海外留学経験です。といっても単なる語学留学ではなく、「経済格差」を体感するための留学です。
まずは私は昔からスポーツ少年だったので、現地の貧困層の子供たちのためにスポーツスクールを作る活動をしました。
現地にはボールもスパイクもありませんから、留学前にNGOの本部に乗り込んで「これからこういうプロジェクトをするから手を貸してくれ」と言って協力を取り付け、色々な人を巻き込んで実現しました。
他にも、留学先の経済を牛耳っているような外資系大企業の現地法人でインターンをしました。そこでコンサルティングの業務で使うスキルの基礎を身に付けました。
こうした、いわゆるアウェイ体験が、評価されたのではないかと思います。
ーー実際に入社してみて、学歴の差は感じましたか?
杉本:そこまで大きな差は感じませんでした。
確かに入社してすぐのころは、周りの同期が「Aさんはいい大学、もしくは自分と同じ大学を出ているから、このプロジェクトにアサインしてみよう」とマネージャーからの指名で抜てきされることはありましたね。
でも実際に働く中で個人の実力が明らかになってくると、学歴ではなく、実績で見てくれるようになりました。
ちなみに戦略コンサルの世界は高学歴者が多く、東大卒が当たり前の世界です。私が最初に入ったファームでは慶應卒の同期が学歴コンプレックスを抱えているほどでしたね(苦笑)。
東大卒の同期より偏差値55の私が早く昇進した理由は、「人が嫌がる仕事を進んで引き受けたから」
ーー昇進スピードは周りと比べてどうでしたか。
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