先人から学ぶ、GAFAのカルチャーの多様性とは
世界的な大企業の代名詞としてGAFAが思い浮かぶ方も多いと思います。時価総額が年々増加しており、世界における存在感は際立っています。
しかし、憧れのベールに包まれているGAFAの文化や転職に対する価値観については、不透明な部分も多いのではないでしょうか。
そこで、Liiga編集部が過去にGAFAでのキャリアを持つ方々に実施したインタビューを再構成し、GAFAが一体どのようなカルチャーを持っているのか、解説していきたいと思います。
柏木 正人(仮名)
元GAFAセールス担当者
大学卒業後、日系大手企業に営業職として入社。3年間勤めたのち、Google日本法人のセールス担当者として転職する。現在はGoogleを退職し、学生時代から経営していたスタートアップ企業の事業拡大に力を注いでいる。
三木元 健太(仮名)
元GAFAマーケティング担当者
大学卒業後外資系エンタメ企業に入社し、多忙な日々を送る。3年間の経験を積んだのち、GAFAの一角の日本法人に転職。2018年からは日系スタートアップのマーケティングマネージャーとしてチームを率いている。
菊地 浩太(仮名)
元GAFAセールス担当者
大学を卒業後、新卒で日系IT企業に就職。4年勤めたのちGAFAの一角での経験を積む。6年後に現在の外資スタートアップに転職した。
石原 浩之(仮名)
GAFAセールス担当者
複数の外資系IT企業を経てGAFAの一角に転職。給与、労働環境、福利厚生、全てにおいて満足しているものの、「このままでは自分はダメになるのでは」と転職を考え始めている。
GAFAの採用は選考官に一任されている
BigtechであるGAFAへの転職を希望する方にとって真っ先に気になるのは、採用のカルチャーでしょう。GAFAの中で採用に携わっていた方にその実情を伺いました。
また、三木元氏は、部門外からの採用の可否を厳しく判断する「バーレイザー」と呼ばれる面接官の必要性をこのように語りました。
このように企業の文化やそれぞれの求める人物像に適しているかどうかを複数人でチェックするという部分は、GAFAのどの企業でも変わらないのかもしれません。
GAFAの助け合い精神
GAFAでは、助け合いの精神が制度に根付いていると聞くと驚かれる方も多いのではないでしょうか。石原氏はインタビューで、助け合いの制度について「自分個人の成績が高いだけでは評価がされない」と話していました。
外資系企業と言われると、実力主義の企業のイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。しかし、助け合いの精神も結果を出すためには必要なのかも知れません。助け合い精神が制度として確立していると石原氏は続けます。
だから私もよく他の部署を手伝っていましたし、「感謝状贈るからちょっと頼みたいんだ」と助けてもらうことも多かったです。この感謝状の数は評価にも反映されるので、積極的に他部署を助ける人がほとんどでしたね。
また、菊地氏はGAFAの企業文化はドライではないといいます。
GAFAで勤怠管理がないのは性善説が浸透しているから
ホワイト企業の代名詞として、GAFAの名前をあげる方も多いと思います。 実際、勤怠管理は性善説に基づいて、管理をされていないという声が多く上がっています。石原氏は、一日をどのようなスケジュールで働いていたのでしょうか。
勤怠管理をしなくても、業務を遂行できる組織はとても魅力的ではないでしょうか。とはいえ、勤怠管理をしていなくても激務だという職場もありますが、菊地氏は「そのようなことはなかった」といいます。
GAFAにおける実際の福利厚生とは。福利厚生にも現れる社風
勤怠管理が行われないという企業文化があるGAFAの福利厚生はどのようなものでしょうか。福利厚生には、本当に社員やその家族を大切にしている会社であることがにじみ出ていた、と石原氏は振り返ります。
あまりにも良すぎる環境が、転職の心理的なトリガーになったということのようです。
ここまで、GAFAの企業文化について解説しました。
次に、実際にGAFAに転職するためにはどのような心構えが必要なのか、実際に採用に携わっていた方の言葉から探ってみましょう。
GAFA(GAMA)に転職する時の心構えとは
GAFAに向いているのは、会社そのものに興味を持てる人
様々なバックグラウンドを持った人があつまるGAFAにはどのような人が向いているのか、菊地氏に伺いました。
一方で、三木元氏や柏木氏はGAFAへの転職に際して求められる心構えを、このように語りました。
GAFAに入ること自体を目的にするのではなく、自分のステップアップの一つとして考えるのがちょうどいい期待感と言えそうです。
GAFAのエンジニアはレベルが桁違い
柏木氏は、エンジニアのレベルはとても高いという話がありました。エンジニアのレベルが多様である一方、ベースの能力が非常に高いそうです。
GAFAのネクストキャリアについて
また、石原氏は、ネクストキャリアで年収アップを目指す人が少ないといいます。
GAFAへの転職は一つのステップ。だからこそ丁寧に準備をして一歩ずつ確実なキャリアアップを
いかがでしたか。
GAFAの企業文化や転職活動に必要な価値観について解説しました。
GAFAには持続的な成長をするハイレベルな環境がありますが、その「ハイレベル」という印象でひとくくりにできないほど、カルチャーを象徴するエピソードが豊富にあるようです。
プロダクトだけではなく、そのカルチャーも理解して転職活動に臨み、内定を勝ち取ってくださいね。