投資の「ワラント」と「eワラント」とは?それぞれの意味と特徴を解説
2022/05/11

description 投資について調べていると「ワラント」という言葉をよく見かけると思います。また、「eワラント」という似たような言葉もあり、意味を理解しようとしても難しいと感じる人も多いでしょう。今回はまずワラントという言葉について詳しく説明し、eワラントについても理解できるように解説していきます。



投資で使われる言葉「ワラント」とは?

ここでは投資でよく使われるワラントという言葉について分かりやすく説明していきます。

「ワラント」とは新株予約権のこと

ワラントとは、新株の予約権のことをいいます。 ワラントとは英語であり、スペルは「warrant」です。直訳すると、「許可」や「認証」という意味になります。ワラントは新しく株を決まった価格で購入できる予約の権利です。 例えば、ワラントを購入し1株7,000円で購入できるとしましょう。その際に10,000円の価値がある株を、7,000円で購入できる権利がワラントです。

株式投資とは

ワラントについて説明するために、まずは株式投資の基本からおさらいしましょう。

株式投資とは、利益が見込まれる企業の株を購入し、利益を出す投資方法です。投資ですから、利益を得ることもあれば損益を出す可能性もあります。あまり評価されていない会社の株は価格が低く、評価の高い会社の株は価格が高くなります。

株を購入する投資家は成長が見込まれる会社の評価の低い株を購入し、成長し株の価格が高くなった株を売ることで利益を得ます。

例えば、2000年にA社の株式を10,000円分買ったとしましょう。 2001年にA社の価値が上がり、株も2000年に購入した10,000円分の株が30,000円の価値になった時に株を売れば20,000円の利益が発生します。 逆に2001年に10,000円分の株が1,000円の価値になったと仮定すると9000円の損失です。つまり株式投資とは、成長が見込まれる会社の株を買い、株が高くなったら売り利益を出します。

ワラントとは、あらかじめ定められた期間内で株の価格を一定で購入できる権利のことです。 具体的な例を用いて説明しましょう。 A株式会社がワラントを発行し、その内容は以下の通りだとします。 行使期間:5年、価格:5,000円

4年後にA株式会社の価値が上がり、株の価格が8,000円となったとしても、ワラントを購入した方は5,000円でA株式会社の株を購入できます。つまり、3,000円の利益を投資家は得られるでしょう。逆に、4年後に株の価格が3,000円になっているとワラントを購入した意味は無くなってしまいます。

平たく言えば、ワラントを購入すると成長する会社の株をお得に購入できるということです。

ワラント債とは?

ワラント債とは、ワラント(新株引受付社債)がついた社債のことを指します。社債は株式とは異なり、銀行からの融資に似ています。社債を発行し投資家からお金を借りて、利子をつけて期日までに返さないといません。 この社債に株を一定額で購入できる権利をつけたものをワラント債といいます。

ワラントとストックオプションは異なるのか

ワラントと似たようなものに、ストックオプションがあります。 ストックオプションは、ワラントと同様に決まった額で株を購入できる権利(新株予約権)ですが、対象が異なります。ワラントを発行する対象は投資家であり、ストックオプションの対象は自分の会社の従業員や役員です。つまり、自分の会社の従業員や経営陣を対象としていて、インセンティブ制度として取り入れている企業が多くあります。 まとめると以下の通りです。 ワラント:投資家向け ストックオプション:従業員や経営者向け

ワラントのメリットとデメリット

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コラム作成者
外資就活ネクスト編集部
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