コンサルティング×事業開発の経験者が、次のチャレンジにUbieを選んだ理由とは
2022/05/09

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ヘルスケアテックのスタートアップ企業であるUbie(ユビー)株式会社。独自のAI技術を活用した生活者向け症状検索エンジン「ユビー」と医療機関向け「ユビーAI問診」をベースに、急成長を遂げている。医療のあり方を根本から変える可能性さえ秘めた同社では、2021年に製薬業界に特化したコンサルティング組織「Ubie Pharma Consulting (UPC)」も立ち上がった。

今回話を聞いたのは、ボストン コンサルティング グループ(BCG)、Softbank Roboticsを経て同社に参画した藤島礼氏と、野村総合研究所(NRI)、Preferred Networksを経て参画した瀬川晶子氏だ。両者ともに超一流のコンサルティングファームと事業会社を経験した後にUbieにジョインし、現在はUPCでその力を思う存分発揮している。なぜ今、そうした精鋭たちがUPCに集うのか。2人へのインタビューから、その理由や背景をひもといてみたい。

〈Profile〉
写真左/藤島 礼(ふじしま・れい)
京都大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻。ボストン コンサルティング グループにて、国内企業の戦略案件やターンアラウンド案件に従事。その後Softbank Roboticsで新規事業開発を担当し、出資先の米国スタートアップの日本進出を支援。Ubie株式会社に入社後は医療機関向け新規サービスを立ち上げた後、現在はUbie Pharma Consultingにて製薬企業向けのコンサルティングや組織開発に従事。
写真右/瀬川 晶子(せがわ・あきこ)
東京大学工学部化学システム工学科、同大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻。野村総合研究所コンサルティング事業本部にて戦略および業務コンサルティング業務に従事した後、Preferred Networksにて、素材・材料領域での新規事業立ち上げおよび新会社設立をビジネス実務責任者として推進。新会社設立後は管理部長を兼務。現在はUbie Pharma Consultingにて製薬企業向けのコンサルティングや組織開発に従事。

※内容や肩書は2022年5月の記事公開当時のものです。

組織のあり方に“正解”はない。事業や組織のフェーズに合わせて、柔軟に形を変えていく

――おふたりのこれまでのキャリアと、Ubieへの参画理由を教えてください。

瀬川 :新卒で入社したのはNRIです。NRIはとてもいい会社でしたね。もう一度生まれ変わっても、新卒では同じ会社に入るかもしれません。カルチャーも好きでしたし、自己成長という観点でも申し分ない環境でした。しかし、コンサルティングという仕事そのものが、数カ月のプロジェクトを経て最終報告書を出して終わりという側面が大きくて……。その報告書が生きるかどうか、会社が実際に変わるかどうかは、クライアント内の人々がどう行動するかに左右されるので、最終報告書の後を見てみたいと思って1回目の転職を決意しました。

藤島 :まったく同じ感覚ですね。私も新卒入社したBCGから2社目のSoftbank Roboticsに転職したのは事業やサービスの「その先」を自分で検証したいと思ったことが理由です。アドバイザリー職は、どうしても自分で決められる範囲が狭いので。コンサルタントとして働く者であれば、少なからずそうしたもどかしさを感じているのではないでしょうか。

瀬川 :そうですね。私の2社目はPreferred NetworksというAI系のスタートアップ企業です。ここでも非常に良い経験をさせてもらいました。0から1を作る新規事業開発や、ジョイントベンチャー(JV)の設立、設立した企業での部長職など、非常に濃い時間だったと思います。

そこからUbieに転職したのは、JVでの部長職を通して「組織のあり方」を深く考えたことがきっかけです。部長職と他の社員の違いは何だろう、この組織が大きくなったときには部長の人数を増やす方がいいのか、それとも肩書は増やさず各社員の役割を増やす方がいいのか。将来の会社のあり方や自分の肩書について悩んでいる時にUbieに出合いました。

当社は組織作りやカルチャーについて積極的に発信している会社なので、複数の記事でその考え方に触れて、興味を持ったという経緯です。

――具体的にはどんな組織作りやカルチャーに興味を持ったのでしょうか?

瀬川:そもそも組織のあり方というものには、100%の正解はないと思っています。正解があるとするなら、すべての会社が同じ仕組みに帰結するはずですよね。でもそうはなっていない。ということは、会社の置かれている状況やフェーズをきちんと定義して、「今はこういう状況だからこのやり方が合っている」と、随時変化していく必要があるわけです。

Ubieはまさにそうした考え方を体現していて、人数が増えたり事業のフェーズが変わったりしたらまた次の最善の手を見つけにいくだろうと確信できました。そういう考え方の会社が最終的にどこまで到達できるか一緒にやってみたい、どこまでやれるか試してみたい。そう強く感じて、参画することを決めました。

特に、今所属しているUPCという製薬事業に特化した組織は、立ち上がったばかりなので、組織開発やカルチャー作りにも貢献したいと思っています。

藤島 :事業フェーズによって組織形態や求める人物像が変わるというのは、その通りだと思います。私自身がSoftbank RoboticsからUbieに転職したのもそれが理由です。前職では新事業開発に携わっていたのですが、ある程度検証が完了し、あとはセールスを頑張っていくというフェーズに入りました。そこは自分の得意分野ではないので、次の活躍の場を探しにいったということですね。

BCG時代の先輩がUbieに転職していたことから声をかけてもらって、興味を持って入社したのが2020年の12月です。

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エンジニアや医師、データサイエンティストと日々議論することで、新たな視点を獲得できる

――瀬川さんはUbieの組織作りに興味を持ったということでしたが、藤島さんはどんなところにひかれたのですか?

藤島 :カルチャー面でいうと、誰のどんなアイデアでも、まずは動いて検証しようとするところが好きですね。打率としては低いかもしれませんが、そこから新しい学びが得られたりまた別の方向性が見えてきたりするので、スピーディーに検証することは非常に重要だと実感しています。

あとは対峙(たいじ)している社会課題とそれに伴うマーケットの大きさも魅力だと感じました。現在は当社も複数のサービスを展開していますが、スタートは医療従事者の業務効率化を実現する「ユビーAI問診」というSaaSプロダクトです。医師の超過労働は社会問題になっていますし、これからますます広がっていく可能性を持ったサービスだと思います。

――現在はどういった仕事を担当されているのでしょうか?

藤島 :2人とも、UPCという組織に所属しています。この組織は製薬企業さまを対象としたソリューションを展開しているのですが、我々の役割としては大きく分けて3つです。

1つは対製薬企業のマーケティング活動。製薬企業向けのイベントに出展してサービスを説明したり、自社セミナーを企画したり。UPCの存在や提供しているソリューションを知っていただくための活動です。2つ目はセールスとデリバリー。製薬企業の方とお話しして、製薬企業さまとともに疾患や患者の課題解決に向けたプロジェクトをご提案してデリバリーするという、いわゆるコンサルタントに近い業務です。UPCではプロダクト開発に関わる点や、クライアントを飛び越えてより直接的に課題解決をしている手触り感がある点がコンサルタントとの違いですね。

最後が自社の組織開発です。まだ10人程度の組織ですし、あるべき姿の定義から各種制度の設計まで、やるべきことはたくさんありますね。

瀬川:私はUbieに入社してまだ日が浅いのですが、製薬企業さまとの商談やデリバリーにも参加して、情報をキャッチアップしているところです。組織作りでいうと、やはりまだ効率的な運営ができていないところも少なくありません。たとえば今商談がどれぐらいあって、どこに負荷がかかっているのか。ボトルネックがあるとすればどこか。そういったことが可視化できる状態になっていないので、それぞれの活動の定量化やデータ整備といった領域にも携わっています。

――製薬企業さま向けにはどんなソリューションを提供しているのでしょうか?

藤島 :たとえば、希少疾患が疑われるユーザーへの啓発、専門医療機関への受診促進の支援です。一般的に、希少疾患が疑われる患者さんは「症状は感じているけれど、どの病院に行けばわからない」し、製薬企業側としても希少疾患が疑われる方に効果的にアプローチする術がない。しかし、当社の「ユビー」というBtoCのプロダクトを活用すれば、特定の症状をお持ちのユーザーに適切な情報を届けることが可能です。実際に「ユビー」を利用されて希少疾患が疑われたユーザーが、専門医を受診された結果、当該疾患と診断がついた事例もいくつも届いていますね。

――「ユビー」はすでに多くの方が利用されていると思いますが、各製薬企業さま向けにカスタマイズするということでしょうか?

藤島 :まだすべての疾患について十分な情報を提供できているわけではないので、製薬会社さまや当社の医師チームと議論しながらコンテンツを作り上げていくイメージです。

この点は、BCGでは得られなかった経験だと感じています。当時は同じコンサルタントと議論することがほとんどでしたが、UPCでは社内のエンジニアや医師、データサイエンスのチームと喧々諤々とやりながら一緒にプロダクトを改良していきます。自社プロダクトがあるということ自体も以前とは違いますし、幅広いタレントと協働することで自分とは異なる視点や知見を学ぶこともできるので、とても刺激的ですね。

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きっと数年後には、グローバルレベルのサービスに育っている

――おふたりともコンサルタントと事業会社を経験した後にUbieに参画したわけですが、当時の経験は役立っていますか?

瀬川:どちらの経験も役に立っています。逆にいうと、どちらの経験も捨てなくていい。コンサルティングファームから事業会社にいくと、やり抜くところまで関われる一方で、プロフェッショナリズムが途絶えるような感覚になる人もいるのではないでしょうか。

ですが、Ubieの中でも特にUPCはコンサルスキルをフルに生かして製薬会社さまをご支援しながら、自社の組織や新しい事業を作っていくこともできる。それぞれで学んできたことを生かせるし、さらに伸ばしていけるので、非常に良い選択肢だったと思っています。

当社に来てからの新たな感覚でいうと、クライアント個社だけでなく製薬業界や医療業界、ひいては私たちの暮らし全般をより良くしていく仕事だと感じられることが大きな魅力です。

NRI時代に上司から「社稷(しゃしょく)のコンサルタントになれ」と言われたことがあります。社稷というのは、国の守り神のような意味合いです。目の前の担当者さんを満足させることを目的にするのではなく、もっと高い目線を持ちなさいということだと解釈しています。

ただNRIには3年しかいなかったこともあり、当時はそこまでの視座を持てなかったことがずっと引っかかっていたんです。でもUPCの仕事は、製薬会社さまにとっても患者さんにとっても社稷のコンサルタントになれるという確信を持てる。これは当社ならではのやりがいですね。

――間違いなく業界や暮らしを変えていける事業なのですね。今後3年から5年でいうとどのあたりまで見えているのでしょうか?

藤島:本当に猛スピードで進化しているので、3年でもかなり遠い未来だという感覚です。今後近いうちにUPCの製薬事業はアジアや北米にも展開できると思っていますし、それと並行して日本でのプロジェクトも何倍にも何十倍にも伸ばす余地があると考えています。

個人的には、3年あればかなりのところまでやり切れると思うので、グローバルレベルで業界を変えられるチームを作り、その後はまた新しいマーケットで自分の力を試していきたいですね。その頃には時代や環境も、私自身の興味関心も変わっているでしょうから、Ubieの社内で新領域に挑戦するか、場所自体も変えるのかは現時点では分かりません。

UPCではコンサルティング×スタートアップの良いとこ取りができる

――事業フェーズによって必要な人材も組織も変わるというお話に通じますね。御社としては、数年で次のチャレンジに進みたいという人もウエルカムなのですか?

藤島:もちろんです。Ubieという会社自体が3カ月や半年といったスパンで大きく変化していく中で、必ず3年いてくださいとは言えません。今この時の課題意識や方向性に共感してくれて、一緒に戦ってくれる人に来てほしいですね。

瀬川:当社はミッションがとても明確で、なおかつそれを全社員が共有しています。プロダクトもチームも複数ありますが、追っているミッションは同じです。ここまでのレベルで共有している事業会社はなかなかないと思っています。だからこそ、中長期的にはUbieでしかできない経験・学びを生かして次のチャレンジをする選択肢もありですよね。

藤島:先ほど瀬川からも話があったようにUbieはコンサルとスタートアップのいいとこどりのような働き方ができるので、また次の場所にいくとしてもこの経験は必ず生かすことができるはずです。他のスタートアップにいくことも、コンサルティングファームに戻ることもできるでしょう。だとすると、あまり悩む必要はないですよね。我々のミッションやカルチャーに少しでも共感してもらえたなら、ぜひお話を聞きにご連絡いただければと思います。

瀬川:本当に、コンサルタント経験者の次のキャリアって、他のファームにいくかスタートアップや事業会社にいくかという2択になりがちですが、Ubieならその選択をしなくていい。コンサルのスキルをすべて使いつつ事業会社のエッセンスも感じられます。だとすると、もうUbie1択だと言っていいんじゃないでしょうか(笑)。

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コラム作成者
外資就活ネクスト編集部
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