USCPAがあれば、監査法人に限らずさまざまな業界への転職や昇進のチャンスが広がります。ここではUSCPAを取得した場合にどのようなキャリアの選択肢が考えられるのか、転職先や働き方について詳しく解説します。
多様なキャリアに活かせるUSCPA
米国公認会計士の資格であるUSCPA。
取得すれば「高い英語力」「会計に関する国際的知識」の証明になるだけでなく、ITや法、ファイナンスに関する知識があることも証明できます。そのため活躍の場は監査法人や会計事務所に限らず、コンサルティングファームや事業会社などさまざまです。
特に近年は外資系に限らずクロスボーダー案件を扱う監査法人や企業が増えており、USCPA取得者が積極的に採用されるケースも少なくありません。
監査法人以外で勤めるケースも多い
USCPAを取得する人は、会計のエキスパートを目指す人ばかりではありません。
アビタスUSCPAプログラムで講師を務める伊藤勝幸氏によると、会計事務所などで監査職に従事しているUSCPA取得者は全体の4割程度だといいます。
さらに監査法人に転職するケースでも、「実務経験を積んだ後はその知識やスキルを活かして事業会社などに転職」といった人も多いようです。
※参考:Liiga掲載コラム(最短9ヶ月で修了。会計事務所・コンサル転職につながる資格を取得する。市場価値を高めるための必修知識「意思決定のためのファイナンス」~アビタスのトップ講師が基礎から解説)
USCPA取得者が目指せるキャリア
冒頭でご紹介したように、USCPA取得者が活躍できる場は多数あり、取得後のキャリアの選択肢も以下のように多様です。
- 海外で働く(現地採用や海外赴任)
- 外資系企業で働く
- 日本企業の海外事業部などで働く
- 会計のエキスパートになる
- 自ら企業経営に携わる
USCPAを取得すれば、その英語力と国際的な会計知識を活かしてグローバルな仕事ができるようになります。またファイナンスに関する知識を有する点から昇進して経営層に加わったり、スタートアップ企業のCFOやCxOになったりする人もいます。
中長期的な計画の想定も
取得後にさまざまなキャリアの選択肢を描けるUSCPAですが、企業やポジションによっては監査の実務経験を求められるケースがあります。取得したからと言ってすぐ希望の職に就けるとは限らないので、取得の前には5〜10年の長期的なキャリアプランを描くことも重要です。
コンサルティングファーム勤務 A氏
(現在極めたいと思っているスキルは)ファイナンスですね。もともと会計には興味があったのもあり、週15時間ほどUSCPAの勉強をしています。勉強はわりと楽しくやっています(笑)
(中略)上司に聞くところによると、パートナーという経営層の職位にまでいけば、他の事業会社でのCFOとしてのキャリアがあるようなので、今のところはそれを考えています。最終的には経営の立場に回り、自分の裁量で予算をまわして利益を生みたいですね。
USCPA取得者が目指せる主な転職先
USCPAを取得した場合、転職先としては以下のような職場が考えられます。
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