デベロッパーは就職・転職どちらにおいても人気で、入社の難易度も高いです。ここではデベロッパーの仕事内容や採用の傾向とともに、採用で有利になるためのおすすめ資格を解説しています。
デベロッパー志望者におすすめの資格一覧
デベロッパーへの入社に必須の資格はありませんが、あれば自己PRの材料になったり、ライバルと差を付けられたりします。
デベロッパーに関わりのある資格としては以下のようなものがありますので、取得を検討してみましょう。
資格名 | 取得難易度 |
---|---|
宅地建物取引士(宅建士) | ★★★ |
再開発プランナー/コーディネーター | ★★★★ |
不動産証券化協会認定マスター | ★★★ |
土地家屋調査士 | ★★★★★ |
不動産鑑定士 | ★★★★★ |
管理業務主任者 | ★★★ |
マンション管理士 | ★★★★ |
TOEIC(800点以上) | ★★★~ |
行政書士 | ★★★★ |
司法書士 | ★★★★★ |
不動産資格の中でも、宅建士は中小デベロッパーを中心に採用で優遇されることが多いです。また、TOEICは新卒採用や大手デベロッパーの中途採用で有利に働く傾向があります。
デベロッパーへの入社難易度と資格の効果、上記資格の取得条件などは後の章で詳しく解説しています。
そもそもデベロッパーとは
デベロッパーとは、土地や街の開発を行う事業者を指します。オフィスビルや商業ビル、アウトレット、マンション、住宅地などの開発を行う他、大手では街全体の開発にも携わります。また開発した建物の管理や運用も、仕事の一部です。
三井不動産や三菱地所をはじめとする大手デベロッパーは、平均年収が1,000万円前後など高収入のことが多いです。また労働環境の整ったホワイト企業も多く、就職・転職先として非常に人気があります。
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大手総合デベロッパー勤務 木津雅紀氏
(環境は)とてつもなくホワイトだと思います。理不尽なことはなく、風通しが非常にいいです。
(中略)浪人や留年をせずに新卒で入っていたら30歳手前となる、7〜8年目には年収1,000万円を超えるという感じです。(自社では)8年目になれば確実に1,000万円のラインは超えますね。
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主な仕事内容
デベロッパーの仕事は、大まかに以下の4種類です。
- 用地の取得
- 企画・開発
- 販売
- 管理
用地取得は、デベロッパーの中でも花形と言われる業務です。開発に適した土地を探し、地権者と交渉して土地を取得します。土地や不動産に関する知識に加えて、コミュニケーション能力やコスト管理能力なども必要です。
企画・開発では建物や街の構想を考えたり、建築の管理を行ったりします。ここでも委託先の設計士やゼネコン業者とのコミュニケーションが欠かせず、コストやスケジュール面でのマネジメント能力も必要です。また開発に関する専門知識がなければ、周囲からの信頼も得られません。
販売ではテナントの誘致や住宅の売却を、管理では建物の管理・運用を行います。
Q. デベロッパーとゼネコンの違いは?
ゼネコンは総合建設業者のことで、デベロッパーの開発計画をもとに建設を担います。建設においてはデベロッパーが「委託側」、ゼネコンが「受注側」という関係です。
ただし最近ではゼネコンが開発計画を立てるなど、業務が重なっていることもあります。
デベロッパー入社の難易度と資格の効果
デベロッパーの入社難易度は全体的に高いと言われますが、採用傾向は大手と中小で大きく異なります。また両者では取得すべき資格の傾向も異なるため、志望先に合わせて対策を検討しましょう。
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