ファイナンスの高い専門性を身に付けて、脱炭素という世界の潮流をリードする
2024/05/31

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大規模なインフラ構築やエネルギー事業などのプロジェクトは、長期間にわたって多額の資金調達を必要とする。その際に多く利用されるのが、プロジェクトファイナンスと呼ばれる資金調達手法だ。金融業界の中でも専門家は少数に限定される領域と言っていいだろう。そうした領域において、〈みずほ〉はグローバルでもトップ10に数えられる世界有数のプロジェクトファイナンス・バンクになっている。

この仕事の社会的意義の高さとやりがいについて、プロジェクトファイナンス営業部の最前線で活躍中の3人のメンバーに話を聞いた。

〈Profile〉
写真中/小海さくら(こうみ・さくら)
大学卒業後、メガバンクに就職。国内支店・本部を経験した後、2006年にみずほ銀行に転職。以降、海外案件を中心にインフラストラクチャー、資源・エネルギー、電力セクターのプロジェクトファイナンスに関するアドバイザリーやアレンジメント業務を担当。途中、2017年から4年間、アセットマネジメントOneオルタナティブインベストメンツに出向し、プライベート投資のゲートキーパー業務に従事。
現在は企画、人事、コンプライアンス、総務、海外エージェント業務等、部の全体総括を担っている。
写真右/金子侑起(かねこ・ゆうき)
大学卒業後、新卒でみずほ銀行に入行。以降、国内支店における中小企業向け法人営業を経て、株式会社民間資金等活用事業推進機構(PFI推進機構)へ出向しPFI(プライベート・ファイナンス・イニシアチブ)・コンセッションの普及促進およびプロジェクトファイナンス業務、産業調査部において非鉄金属業界のアナリスト業務に従事。
現在は、国内再生可能エネルギー向けのプロジェクトファイナンスに関するアドバイザリーやアレンジメント業務を担っている。
写真左/原田昇(はらだ・のぼる)
大学院卒業後、プラントエンジニアリング系企業に就職し、主に海外の化学プラント建設プロジェクトを経験。2022年にみずほ銀行に入行し、海外電力セクターのプロジェクトファイナンスに関するアドバイザリーやアレンジメント業務を担当。
現在は、同プロジェクトファイナンスにおける与信審査業務に従事。

※内容や肩書は2024年6月の記事公開当時のものです。

世界のインフラ構築をリードして、サステナブルなエネルギーへの変革を支援

――まずは管理職である小海さんから、プロジェクトファイナンス営業部のミッションや提供しているサービスについて教えてください。

小海:「プロジェクトファイナンス」という言葉自体に聞きなじみがない方もいるでしょうから、まずはそこからご説明しますね。歴史的には油田開発事業に用いられたのが発祥とされているのですが、「企業」ではなく大規模なインフラ事業などの「プロジェクト」に必要な資金を融資するのがプロジェクトファイナンスです。返済の原資はそのプロジェクトから得られる収益で、長ければ20年30年という契約期間になります。

発電所や送配電線、鉄道、道路、空港、病院…。あらゆる生活インフラの開発を支え、世界中の人々の暮らしを豊かにすることがミッションです。当部としては、ファイナンス組成前のアドバイザリーから組成のフェーズ、組成後の与信管理や、レンダーとプロジェクト関係者の橋渡しを担うエージェント業務まで、フルラインアップでサービスを提供しています。

――業界における近年のトレンドや変化などはありますか?

小海:この数年で加速度的に進んでいるのが、脱炭素の動きです。以前は新興国やアジアでの石炭火力発電事業へのプロジェクトファイナンスも多くありましたが、現在は太陽光や風力発電など、二酸化炭素を排出しない再生可能エネルギーに大きくシフトしています。燃料も同じく、脱炭素社会の実現に向けた水素やアンモニアといった次世代エネルギー開発が活発です。

これまでの石油やガスから新しいエネルギー、新しい技術へと、非常に大きなパラダイムシフトが起こっています。私たちはそうした潮流のど真ん中で、ファイナンスを通して環境問題やその他の社会課題の解決に貢献しています。

2030年や50年といった未来に向けて、さまざまな国や企業が気候変動という大きな課題に取り組んでいますから、この流れが止まることはないでしょう。ただ、われわれの顧客には二酸化炭素を排出する業種の企業もありますから、そういった企業がクリーンエネルギーに転換するまでの移行期もしっかりと支えていくつもりです。 description

――海外でのプロジェクトファイナンスも多いのですね。

小海:そうですね。インフラ整備という観点では新興国もありますし、再生可能エネルギー分野ではアメリカやヨーロッパも盛んな動きを見せています。また金融的な面から言うと、プロジェクトファイナンスは大規模な資金調達を伴うことから、世界中を見渡しても積極的に推進できる銀行はそこまで多くありません。グローバルランキングのトップ10には日本の金融グループが名を連ねており、〈みずほ〉もその一翼を担っています。

私たちも日本だけでなく世界のインフラを支え、変革を支援するという使命感を持って取り組んでいます。案件規模としても大きくなるので、毎日のように新聞やメディアに自分たちの仕事に関連する記事が掲載されます。責任の重さも感じますが、それ以上に社会に貢献していると実感できることはこの仕事の醍醐味(だいごみ)だと思います。

――そういった難度が高くやりがいのある仕事に向いているのは、どんな人だと思いますか。

小海:現在は主にアドバイザリーとファイナンスの組成を担当するフロントチームのメンバーを募集しています。もちろんプロジェクトファイナンスの経験があるに越したことはないですが、そもそも経験者の数が少ない領域ですから、そこは必須ではありません。

金融機関でファイナンスの見識を磨いてきた方はウエルカムですし、異業種の方も活躍できる環境です。例えば電力会社や資源エネルギー開発などの現場で資金調達をする側にいた方も、産業に関する知見を十分に発揮していただくことができるでしょう。門戸は広く開放しています。

また、ソフト面ではやはり失敗を恐れない気概を求めたいですね。〈みずほ〉は変革と創造のDNAを持っています。「現状維持は衰退を意味する」という共通認識の下、挑戦をいとわない方と一緒に仕事ができることを楽しみにしています。

最後にキャリア形成の観点から補足すると、〈みずほ〉は2024年7月に人事制度を変革します。お客さま・社会に豊かな実りを提供し続けるには、社員一人一人が強みを生かし「自分らしく」働き活躍できる環境が必要だからです。個に向き合う新人事制度は、従来の銀行員のイメージであるジェネラリストだけではなく、専門性とプロフェッショナリティーを持ったスペシャリスト人材にもしっかりと向き合い評価します。

ご自身の市場価値を高められる仕事内容と、国籍やバックグラウンドを問わず活躍できる環境、またその環境において公正な評価がなされる体制が整っています。志を高く持ち、未来の社会を支えていきたいとお考えの方はぜひ当部へのご応募を検討してみてください。 description

社会にインパクトを与える仕事は、地道な業務の積み重ねでしか達成できない

――続いて2015年に新卒入行された金子さんにお聞きします。ご自身の入行動機とこれまでのキャリアを聞かせてください。

金子:融資に加えてリサーチやその他のさまざまな金融手法を使ってお客さまを支援できること、そしてそれによって経済や社会の変化にじかに触れられることに魅力を感じてメガバンクを志望しました。その中でも〈みずほ〉を選んだのは、感覚的な話になりますが人の良さが決め手です。私はこの部に着任してまだ1年ほどなのですが、分からないことはとても丁寧に教えてくれますし、順調にキャッチアップすることができています。

入行直後は大阪の難波支店に配属となり、3年ほど法人営業を経験しました。その後内閣府所管の官民ファンドであるPFI推進機構に2年間出向し、戻ってきてから産業調査部での経験を経て、現在のプロジェクトファイナンス営業部に異動したというキャリアです。

当部には、社内のジョブ公募制度を使い、自ら希望して異動してきました。

――ジョブ公募制度の詳細、およびご自身がプロジェクトファイナンス営業部を希望した理由について教えてください。

金子:ジョブ公募は、社員が自ら手を挙げて自分の行きたい部署に応募できる制度です。書類選考と面接があるのですが、そこでは主に「なぜその部署を希望したのか」「自分のこれまでのキャリアを使って新部署でどのような貢献ができるのか」を問われます。

私が希望した理由は、出向期間に空港などのインフラ向けのプロジェクトファイナンス業務に携わったことがきっかけです。案件規模が大きく社会に必要なインフラに関われるので、これはやりがいがあるな、と。この領域で専門性を高めていきたいと考えて異動を希望しました。

貢献できるポイントは2つアピールしました。一つは直接的にプロジェクトファイナンスの経験があること。そして2つ目は間接的ですが、産業調査部で身に付けたリサーチのスキルを生かせることです。当時は主に非鉄金属を担当していたので領域は違いますが、基本的なリサーチ手法や分析方法といった能力は応用できるだろうと考えました。実際に異動してからも、産業調査部のリサーチ部門と協働する機会も多いですし、知見も人脈も活用できていると感じています。

――この仕事のやりがいはお話しいただきましたが、逆に大変だと感じる部分はありますか。

金子:高度な専門性が要求されるところと、非常に細かい業務を積み重ねる必要があることですね。私もプロジェクトファイナンスの経験があったとはいえ当時とは立場が違いますし、ファイナンスや税務、法務、会計面に加えて発電の事業やエンジニアリングについての知識も身に付ける必要があります。先ほどお伝えした通り丁寧に教えてもらえる環境ではありますが、自分自身の付加価値を高めるためにも、自ら学び続ける姿勢が重要だと思っています。

また、メディアに掲載されるような社会的インパクトの大きい案件が多いものの、それは地道な業務の積み重ねでしか実現できません。例えば1つの案件において、100ページから150ページもある契約書を数十通も締結することもあります。資金管理用のスプレッドシートも同じく数十シートはありますね。

そうした業務は大変だし時間もかかりますが、その先でカーボンニュートラルという世界的な潮流に関わり、日本の脱炭素に貢献できるというやりがいは、他では味わえないほど大きいことも確かです。

もちろんワークライフバランスは保てる環境なのでそこはご安心ください。リモートワークもフレキシブルにできますし、出社や退社の時間も柔軟に調整できますので子育てとも両立できています。一つ一つ業務に責任感を持って、細かな作業も粘り強く取り組める方に来ていただければうれしいですね。 description

前職で培った知見を軸として、新たな領域にもチャレンジする

――最後は異業種から転職してこられた原田さんです。前職での仕事と、転職を考えたきっかけについて聞かせてください。

原田:前職ではプラントエンジニアとして働いていました。大学院時代から化学工学系の研究をしていたので、その業界に進むことを決めました。7、8年ほど勤めていたのですが、海外の現場も経験させてもらいましたし、大規模なプラントの建設に携わるダイナミックな仕事は充実していたと思います。

一方でそういった大きなプロジェクトがどうやって組成されるのかという上流のフェーズに興味を持ったことが、転職を考え始めたきっかけです。実際にプロジェクトファイナンスで組成された案件を担当する機会もあり、こんな世界があるのかと驚きました。金融の知識はありませんでしたが、新しい領域へのチャレンジは元々好きなので、思い切って飛び込んだという経緯です。

正直不安はありましたが、面接では前職の経験がどう生きるのか詳細に説明していただき、経験を軸として成長していく環境であることをしっかりとイメージできました。

――実際に前職の経験が生きているところと、新たに学んでいる点をそれぞれ教えてください。

原田:案件のデューデリジェンスを行う段階では、プラントやインフラの建設に問題がないのかさまざまな視点からリスクを検討するので、より具体的なイメージを持つことができるという点で、そこはまさに前職の経験が生きています。一方で、金融の知識全般については新たに学んでいる点ですね。基礎的な面もそうですし、プロジェクトファイナンスは特に奥が深く専門性も高いので、知識面でのキャッチアップは日々意識して行っています。

業務習得はOJT(オンザジョブトレーニング)がメインですが、部内では実践的な講義が定期的に開かれますし、社内の研修システムを使い自身のタイミングで金融知識を習得することもできるので、そちらも積極的に活用しています。

――他にもご自身の成長に役立っていると感じる〈みずほ〉の制度や風土はありますか?

原田:実は2024年の2月から半年間の期間限定で、トレーニーとして審査部での仕事に従事しています。当部の担当者ベースですと案件クローズまで携われる件数自体は限られますが、各担当者から常に案件が持ち込まれる審査部門では短期間で多くの案件を担当することが可能です。

上司に金融の基礎知識を磨きたいと相談したところ審査部でのトレーニーを推薦してもらったのですが、非常に良い経験ができていると感じます。

――プロジェクトファイナンス営業部ではどのような仕事を担当しているのでしょうか。

原田:海外の電力案件のフロント業務を担当しています。プロジェクトファイナンスのアレンジやアドバイザリー業務ですね。〈みずほ〉としては世界中で案件を推進していますが、私はアジアやアフリカがメインです。

特に中央アジアの案件は印象に残っています。入行後初めてアサインされた案件で、地域柄ロシア・ウクライナ紛争の影響を受けるなどさまざまな困難のあった案件でした。もちろん上司の下でではありますが、複数の関係者と議論をしながらプロジェクトを進めていくプロセスは非常に勉強になりました。

――この仕事で活躍できるのはどんな人だと思いますか?

原田:かなりの専門性を求められる仕事ではありますが、同時に幅広い分野の知識が必要になりますので、少しでも重なるところがあればそこを軸に成長していけるはずです。私も入行する直前までロシアのプラント建設現場で仕事をしていたくらいなので、幅広いジャンルの人にフィットするという証明になるのではないでしょうか。

大規模なプロジェクトをチームで推進していくことになるので、周囲としっかり連携できる人であればとても心強いと思います。 description

コラム作成者
外資就活ネクスト編集部
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