
これから社会に出る女性や、若手の女性社会人の中には「バリバリ働きながら、結婚もしたい」「やっぱり結婚ってするべきなんだろうか?」という悩みや不安を抱えている人は多いはず。
そこで今回は日系コンサルファームから外資系コンサルファームに転職し、バリバリ働きながらも、現在結婚5年目を迎える女性コンサルタント、福地希子さん(仮名)にインタビューを行いました。
福地さん夫婦の結婚に至った経緯や、リアルな結婚生活、女性外資コンサルタントが結婚願望をかなえるコツのほか、今後のライフ&キャリアプランについてもお聞きしました。
〈Profile〉
福地 希子(仮名)
大学を卒業後、新卒で日系コンサルファームに就職。1年目に同じファームで勤めるのちの夫と出会い、交際をスタートさせる。1年の交際を経て結婚し、社会人4年目に自身は外資系コンサルファームに移籍した。現在結婚5年目。
※記事の内容は全て個人の見解であり、所属する組織・部門等を代表するものではありません。
【目次】
・「2人とも基本的に家事はしない。何かを我慢する必要があるなら結婚はする気はなかった」
・「同業者で働き方に理解がある年上を選んだ」女性コンサルタントが結婚を成就させるコツ
・「結婚の早道は、できるだけ早く相手を見つけること」今後のライフ&キャリアプランについて
##「2人とも基本的に家事はしない。何かを我慢する必要があるなら結婚はする気はなかった」
**――福地さんはおいくつの時に結婚されたのでしょうか?**
**福地**:23歳なので社会人2年目の時ですね。
**――お相手の方はどういった仕事をされているのですか?**
**福地**:彼も私が最初にいた日系ファームのコンサルタントで、私の2つ上の先輩です。
**――ということは社内恋愛ということですか?**
**福地**:そうなりますね。コンサル業界ではなかなか珍しいかもしれません。
同じプロジェクトを通じて知り合った先輩からの紹介で意気投合してといった流れです。
**――おふたりとも忙しいかと思いますが、どのような結婚生活を送ってきたのでしょうか?**
**福地**:まず私たちは**2人ともほぼ家事をしません**。食事といえば外食かフードデリバリーサービスを使います。掃除も担当は決まっていなくて、気になった方が自発的にやります。家に帰っても仕事をするので、お互い1人部屋もあって、寝室も別。共有スペースはリビングだけです。
**――ほぼルームシェアのような形ですね。**
**福地**:そうですね。ただ今はそこに夫が1人で住んでいます。
**――どういうことですか?**
**福地**:実は今、私は名古屋に住んでいて。私は主に製造業のクライアントを担当しているのですが、この業界のプロジェクトには地方の支社や工場にコンサルタントが常駐するケースが多いんです。
**――転勤とは違うのですか?**
**福地**:どちらかというと長期出張ですね。プロジェクトが終わればまた元の家に戻りますし、コンサルタントの中には週末家に帰ったり、事前に「遠距離なら週3回までしかクライアント先に訪問はできない」と条件を出したりする人もいますから。
**――会社はそういう条件を受け入れてくれるのですか?**
**福地**:はい。**家庭事情に応じて、アサインするプロジェクトは調整してくれます**。これは今の会社も前の会社も同じなので、コンサル業界全体の傾向だと思いますよ。
**――福地さんは特に条件は提示していないのですか?**
**福地**:むしろ私は積極的に地方への長期出張があるプロジェクトを希望しています。知らない土地に住むのが好きで、上司からは「ホテル住まいにしてもいいんだよ」と言われても、「大丈夫です」と言って住んでいるくらいなんです。
**――ご夫君は何も言ってこないのでしょうか?**
**福地**:**全く、何も**。
**――自由な夫婦関係なんですね。**
**福地**:そうですね。そもそも私は結婚することで**自由が制限されるのであれば、結婚なんてしなくていい**と思っていました。彼となら我慢が必要ないと思ったから結婚したんです。だから結婚前後で働き方も全く変わっていない。自分の成長のために全力で働いています。
##「同業者で働き方に理解がある年上を選んだ」女性コンサルタントが結婚を成就させるコツ
**――同業の女性の方で、結婚している人は多いですか?**
**福地**:私の周りは未婚で彼氏もいないという人が大半です。「親に言われてお見合いだなんだと一通りやったけど、結婚はいいや」と言っている人が多いです。
**――そういう方々は仕事一筋という感じなのでしょうか?**
**福地**:そうですね。すごく楽しそうに仕事に打ち込んでいますし、コンサル業界なので収入もたくさんあって、タワーマンションに住んでいて、海外旅行も毎年のように行っています。特にマネージャー以上の女性はそんな人が多い印象ですね。
**――そんな女性だと、相手にする男性もそういった仕事に理解のある人じゃないとお互い大変そうですね。なぜ福地さんの場合は、若いうちにご結婚される流れになったのでしょうか?**
**福地**:同業者で、かつ年上だったからというのが大きいですね。
**――どういうことですか?**
**福地**:前提として、**コンサル業界で働きながら恋愛や結婚もうまくやろうと思うと、相手がこの仕事に理解がないと厳しいんです。この業界には定時や残業といった概念がありません**。
土日に仕事するのは当たり前、旅行にパソコンを持っていくのも当たり前。平日にご飯を食べる予定を立てていても「ごめん、今日やっぱり帰れない」と言ってドタキャンするのもよくあることなんです。
**――確かに理解のない人だと「休みの日くらい、仕事するのやめれば?」と思うかも……。**
**福地**:その時点でダメになっちゃう。でも私の場合は、夫もコンサルタントだからお互いさまなんです。
**――なるほど。では年上だったから、というのは?**
**福地**:例えば相手が同い年で、2人とも入社1年目の時に出会っていたら、恋愛する余裕なんて一切なかったと思うんです。仮に恋愛関係になっていたとしても、すぐダメになっていたでしょうね。
**――どうしてですか?**
**福地**:社会人1年目なんてただでさえ余裕がないのに、忙しいコンサル業界ともなれば更にですから。余裕のある今なら許せることも、社会人になりたての時だったらきっと許せなかったと思います。
**――給与水準が高いとされるコンサル業界ですが、そこに身をおく女性を敬遠する男性もいらっしゃいそうですよね。**
**福地**:そうですね。実際コンサル業界は給与水準が高いので、若手の人でも他の業界の同世代の男性や30代前半くらいの男性よりも稼ぎが良いんですよ。
女性側が気にしなくても、男性側に気にする人が多いので、その時点で間口が狭いというところはあります。これからコンサル業界に入る女性は覚悟しておいた方がいいかも……。
##「結婚の早道は、できるだけ早く相手を見つけること」今後のライフ&キャリアプランについて
**――今後のライフプラン、キャリアプランはどのように考えていますか?**
**福地**:今、子供を作ろうかどうかで悩んでいるんです。
**――もともと出産願望はあったのですか?**
**福地**:いえ、ありませんでした。でも私は一人っ子だから、将来的に親がいなくなったあと寂しいし、単純に夫との2人暮らしに飽きてきたところがあって(笑)。
**――長期出張の期間もあるのに(笑)**。
**福地**:そうなんですけど、そろそろ新メンバーが欲しいなって(笑)。
**――仮にお子さんを作るとして、今のバリバリ働いている生活とどう両立されるおつもりですか?**
**福地**:まさに考え中で答えは出ていないんですが、30歳までには産みたいなと考えています。今27歳なので、あと3年ですね。
**――コンサル業界の産休・育休事情はどうなっているのでしょうか?**
**福地**:**BIG4やアクセンチュアのような大手なら整っていると思います。あとは大手メーカーのグループ企業になっているファームも同様**です。私がいるファームは業界的には遅れている方ですね。そもそもさっき言ったように、業界自体に結婚・出産をしている女性が少ないので、制度を整備する必要性が低いというのもあると思いますが……。
**――前途多難ですね。**
**福地**:いえ、逆に少ないからこそ手厚くしてもらえるのかなと思っています。女性の管理職を増やしたい、女性の定着率を上げたいというコンサルファームは多く、弊社もそのうちの一つです。だから実際に産休・育休が必要な女性が出てきたら、しっかり動いてくれると思っています。
**――キャリアプランとの兼ね合いはどう考えていますか?**
**福地**:実は今、もうすぐ昇進するかしないかのタイミングなんです。だから仮に子供を作ると決めたのなら、昇進したら産休に入るくらいのタイミングで作ろうと思っています。
働いている女性は2パターンあると思っていて、1つは**「若いうちに産んで、体力あるうちに子育てして、仕事に戻る」パターンか、もう1つは「まずは働いて、ある程度ポジションを築いてから、30歳を超えてから子供を産む」パターン**のどちらかで悩むと思いますが、私は前者でいきたいなと。
**――最後に、これからコンサル業界に入る女性、あるいは若手の女性コンサルタントで、仕事を頑張りたいし、結婚・出産もしたいという人にアドバイスをお願いします。**
**福地**:結婚したいなら、**できるだけ早く相手を見つけた方がいいと思います。学生のうちに相手を探しておいて、その人と結婚する**くらいでもいい。
**――それはどうしてですか?**
**福地**:周りの話を聞いていると**私たち夫婦のケースはまれで、普通は相手が同業者や年上でも、入社して数年は恋愛をしている余裕なんてないものだから**です。実際私も4年目くらいからようやく自分で仕事をコントロールできるようになりました。夫が理解のある人だからなんとかなりましたが、そうじゃなかったら結婚までは行いっていないはずです。
かつ、**見つけた相手にコンサル業界の仕事についてしっかり伝えて、理解してもらう**ことですね。
**――めちゃくちゃ忙しいんだよ、と。**
**福地**:そうです。そこを理解してくれる人じゃないと、どこかで結婚か相手を諦めることになると思います。どうしても全部を手に入れたいのなら、計画的に、合理的に行動することをおすすめします。頑張ってください。