転職に悩んだ時の判断基準!後悔しないための5つの質問と転職すべきでないケース
2023/05/26

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転職をすべきか判断できる5つの質問

転職をすべきかどうかは、自分が置かれている状況、自分のキャリアや会社の展望、情報収集の進捗によっても変わります。 だからこそ以下の5つの質問に答えて、「転職に過剰に慎重になっていないか」「転職を急ぎすぎていないか」を診断してみましょう。
質問① 転職を甘えや逃げだと思っていないか
質問② 今の会社で働き続けた場合の「5年後の姿」に納得できるか
質問③ 転職したいと思う理由を今の会社で解決できないか
質問④ 転職で「重視しない点」「妥協できる点」は明確か
質問⑤ 転職したい会社の悪いところも見えているか


質問① 転職を甘えや逃げだと思っていないか


転職を「甘え」「逃げ」と考えている人は、転職に慎重になりすぎている可能性があります。
「一社に勤め続ける」ことが当たり前だった時代もありますが、今や転職は一般的な選択肢です。厚生労働省の調査によれば、正規雇用の男性の約5割、女性の約6割が転職を経験しています。

法律を守らずに長時間の労働を強いる企業やハラスメントに対応してくれない企業などもゼロではありません。人間ですから、上司や同僚と相性が合わないこともあるでしょう。

そういう場合にも転職を「甘え」「逃げ」と捉えてしまうと、せっかくの機会を逃してしまう可能性が高いです。
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質問② 今の会社で働き続けた場合の「5年後の姿」に納得できるか


今の会社で働き続けた場合の、5年後の自分の姿を想像してみましょう。5年後、どんなポジションに就き、どんな仕事をしているでしょうか。どれくらいの給料をもらい、何時に帰宅しているでしょうか。

5年後の姿に納得できないのなら、何らかのアクションを起こすべきです。より早く出世するためにスキルアップをするという選択肢もありますし、やりたい仕事をするために異動を願い出るという手もあります。

そして転職というのも、大きなアクションです。希望する部署・ポジションに応募することもできますし、新しい環境に身を置くことで成長スピードを上げることもできます。
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質問③ 転職したいと思う理由を今の会社で解決できないか


転職を考えている人の多くは、「今の会社への不満」「今の会社ではできないことがある」と感じています。

しかし「本当に今の会社では解消できない不満なのか」「今の会社で実現する方法はないのか」を考えずに転職に飛びつくのはお勧めできません。まずは今の会社で、不満を解決したり希望を実現するための努力をしてみましょう。

どの会社で働いても、不満やできないことは出てくるものです。その度に転職をしていたら、働ける場所はなくなってしまいます。 また「こういう不満があったので、解消のために自分はこのような努力をした」といった実績があれば、面接でのアピール材料にもなります。

質問④ 転職で「重視しない点」「妥協できる点」は明確か


転職をしても、全てが思い通りになるわけではありません。例えば給与が高ければ、その分だけ責任が重かったりハードワークであったりする可能性が高いです。 だからこそ、転職で「重視しない点」「妥協できる点」を明らかにしておく必要があります。

「転職すれば全てが思い通りになる」「どんな条件も妥協したくない」と考えているのであれば、転職に対する理解が足りていません。「良さそう」と思える会社が見つかったとしても情報収集不足の可能性が高いので、そのまま転職をするのはお勧めしません。

質問⑤ 転職したい会社の悪いところも見えているか


「転職したい会社がある」「良さそうだと思える会社から内定がもらえた」という時には、その会社の「悪いところ」について考えてみましょう。

欠点がない人など存在しないように、「悪いところがゼロの会社」「嫌なことが一つもない仕事」も存在しません。
悪いところが見えていないということは、その企業やそこで働く人について充分に情報収集ができていないということです。その状況で転職を決断することはお勧めしません。 その会社や仕事の悪いところを把握した上で、「それでも転職したい」と思えるかどうか考えてみてください。

どんな仕事に転職するか悩んでる場合は何をしたら良い?

「転職したいけれど、どんな仕事に就きたいのか分からない」という場合には、以下の3つに取り組んでみると良いでしょう。

・Will/Can/Mustを活用した自己分析
・ロールモデルや理想像の明確化
・嫌なこと・やりたくないことの整理

Will/Can/Mustとは、やりたいこと(Will)、できること(Can)、やらなければならないこと(Must)を指します。

また「あの人のようになりたい」という理想像や、「嫌なこと」「やりたくないこと」も考えやすいでしょう。

こうした自己分析を通じて「自分はどういう風に生きたいのか」「何を大事にしたいのか」が分かると、「自分は成果報酬制の仕事が良さそうだ」「多少仕事が退屈でも、安定した仕事が良い」など「仕事に求める条件」が明らかになります。

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転職「すべきではない」ケース

以下のようなケースの場合は、すぐには転職しない方が良いでしょう。

転職すべきでないケース① 転職したい理由が「今の会社への不満」だけ
転職すべきでないケース② 「他社の方が良さそうに見える」という理由だけ
転職すべきでないケース③ 入社してからの期間が半年未満
転職すべきでないケース④ 直近でライフイベントが控えている

転職すべきでないケース① 転職したい理由が「今の会社への不満」だけ


「今の会社への不満」だけで転職を考える人がいます。しかし「こんな仕事にチャレンジしてみたい」「こんな生活を実現したい」といった前向きな思いがないまま転職をするのは止めた方が良いでしょう。

悪いところが一つもない会社など存在しません。どこで働いても、何らかの不満を感じるものです。 そんな時に「これを実現したいから転職した」という前向きな思いがないと、転職したことに対する後悔が生まれてしまいます。

だからこそ、今の会社への不満だけで転職を考えるのではなく、その先でどんな仕事や生活をしたいのかを考えてから転職をしてください。(ただし「法律違反が横行している」「心身が限界」などの場合は早急に退職・転職を検討してください。)

転職すべきでないケース② 「他社の方が良さそうに見える」という理由だけ


転職する時には「こんな仕事にチャレンジしてみたい」「こんな生活を実現したい」といった前向きな思いが不可欠ですが、ぼんやりと「他社の方が良さそう」「他社の方が活躍できそう」と思っているだけなら転職はお勧めできません。

得てして、隣の芝生は青く見えるものです。ぼんやりとしたイメージや憧れだけで転職してしまうと、転職後に思いがけない「悪いところ」「嫌なところ」に気付き、転職を後悔することになりがちです。

「他社の方が良さそう」「他社の方が活躍できそう」と感じた場合には、「なぜそう思ったのか」「転職した時のデメリットは何なのか」も考えてみましょう。

転職すべきでないケース③ 入社してからの期間が半年未満


入社早々の転職も、できるだけ避けると良いでしょう。

働き始めた直後は分からないことも多く、何かと苦労をするでしょう。また転職の場合、今までとの違いに違和感を覚えることもあります。しかしこうした苦労や違和感の多くは、1年ほど働くことで解消されます。
そのため「この会社で良いのか」を見極めるためにも、半年~1年ほどは働き続けてみる
ことをお勧めします。

また入社して直ぐに退職すると、次の転職に不利に働くことも多いです。そうしたデメリットを避けるためにも、入社して半年未満の転職はできるだけ控えると良いでしょう。

転職すべきでないケース④ 直近でライフイベントが控えている


子どもの誕生や家の購入など大きなライフイベントが控えている場合は、転職の時期を見直した方が良いでしょう。

慣れないことが重なると生活が慌ただしく、転職先の見極めが甘くなる可能性があります。転職後も仕事に集中しにくく、転職先に馴染むのにも時間がかかってしまうでしょう。
また転職直後だと育休が取得できない可能性があったり、ローンの審査に通りにくくなったりといったデメリットもあります。

ライフイベントが控えている場合は、それを終え、生活が落ち着いてから転職をすることをお勧めします。

【関連記事】転職は何月が良い?何年目?最適な時期や慎重になるべきタイミング

悩んでいても転職「活動」をしてみよう

実際に会社を変える「転職」と、書類選考や面接を受ける「転職活動」は別物です。そして転職に迷っていても、転職活動をしてみると良いでしょう。

実際の求人を見てみると「この求人は気になる」「これは嫌だ」といった気持ちが芽生えてくるのでそこから自分の軸やこだわりが見えてきます。
またスカウトサービスに登録すると、「自分に興味を持ってくれるのはこういう会社」「自分にはこういう市場価値がある」など自分を客観視することができます。

そういう転職活動の中で、「こういう求人しかないなら今の職場のほうが良いや」「こんな仕事ができる会社からスカウトが来てるし転職を真剣に考えてみよう」など、転職への悩みや迷いも解消されていくでしょう。

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コラム作成者
外資就活ネクスト編集部
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