コンサル転職初心者が気になる、転職エージェントの存在
これまでの「コンサル×転職対策」記事で、コンサルティング業界に転職するために、自分でどのように準備すればいいのか、ご理解いただけたと思います。一方、転職未経験者にとって最も気になるのは、新卒とは異なる「転職エージェント」の存在かと思います。本記事をお読みいただくことで、コンサルティング業界へ転職する際のエージェントの必要性やどのようなお付き合いをすればよいか、ご理解いただけると思います。
コンサル転職初心者が気になる、転職エージェントの存在
エージェントは選考対策の伴走者。最後まで走り切る人を見抜け
情報を集め、その人の人柄・価値観を知る
どのようなエージェントを選べば良いか
エージェントは如何にして転職を導いたのか。その手腕とは
おわりに
エージェントは選考対策の伴走者。最後まで走り切る人を見抜け
総合コンサル選考対策におけるエージェントは、どのように選べばいいのでしょうか。転職エージェントの数は多く、どのエージェントを選べばいいのか、自分の目指している業界に適したエージェントは誰なのか、判断することは難しいと思います。
そこで、最初になぜエージェントを使うべきなのか、理由を解説していきます。
総合コンサルティング業界の概要は下記の記事を、ご覧ください。 総合コンサルとは何者か(https://next.gaishishukatsu.com/columns/738)
転職にエージェントは必要。そのわけとは。
では、なぜ転職時にはエージェントを使うと良いのでしょうか。理由としては、客観的に転職の情報を得られるからです。
コンサルティングファームに転職する際には、書類の作成から、ケース面接、FIT面接まで多くの選考段階があります。それぞれのタイミングで万全の準備をすることが必要です。志望者がコンサルファームへの転職が成功するかどうかは、たくさんの志望者と接してきたエージェントだからこそ分かる部分でもあります。
自分のスキルや経験がフィットするのか、相対的に考えるためにエージェントの意見を活用することをおすすめします。
また、自分の選考対策に対するサポートだけでなく、選考の情報をもらえるというメリットもあります。後述しますが、コンサル業界にも非公開の案件があります。そのような採用情報から採用につながることもあります。たった一つでも転職の可能性を広げるためにもエージェントがいることで、自分の中で納得いった転職が可能になります。
見極めることの重要性
エージェントは、いればいいものではありません。エージェントが自分と合っているかどうかをしっかりと見定めることはとても大切です。転職をサポートするエージェントにも多くのタイプがあります。様々な業界から幅広く転職案件を持ってくるエージェントもいれば、コンサルティング業界専門のエージェントもいます。
自分がなぜコンサルティングファームで働きたいのかを考えることで、どのタイプのエージェントと重点的に向き合うのかをしっかり見極めることができます。しっかりと、自分が納得いく転職をするためにも、どのエージェントにするのかをしっかりと見極めましょう。
情報を集め、その人の人柄・価値観を知る
エージェントを選ぶ方法の一つとして、以前使用された方の口コミを見るという手段があります。しかし、口コミだけでは実際にそのエージェントがどのような考えを持っているのかについて理解することが難しいです。そこで、実際のインタビュー記事などから、その人が一体どんな人間なのかを見極めることが必要になってきます。
Liigaのこのコラム(https://next.gaishishukatsu.com/columns/734)でエージェントが「どのようなことを大切にしているのか、選考についてどのように考えているのか」が書いてあります。どのようにエージェントが考えているかを知ることで、自分の転職時にも同じような価値観のもとでサポートをしてもらえるでしょう。
情報を集め、その人の人柄・価値観を知る
エージェントはサポートの手厚さだけで選ばない。いいエージェントの特徴とは。 ここまで、エージェントと何らかの関わりを持った方が良い理由について解説していきました。ここからは、実際にどのようなエージェントとお付き合いをすればいいかについて解説していきます。
太いパイプがあるかどうか
コンサルティングファームとつながりのあるエージェントは数多くいる中で、太いパイプがあるかどうかというところを見極めるのがとても大切になってきます。なぜなら、コンサルティングファームの採用を決定するのは、パートナーや人事採用責任者だからです。
また、コンサルティングファーム内で新規チームを発足させる際に非公開求人が出されるケースもあるため、そう言った状況の際に、いち早く情報を得て、選考に参加できるかどうかがとても大切になってきます。
コンサルの内部情報に詳しいか
コンサルティング業界の中は、戦略コンサルティングや人事コンサルティングといった多くの領域に分かれています。そのため、その企業の強みに精通しているかどうかということは大きな鍵になってきます。近年のトレンドとしては、戦略コンサルティング業界と総合コンサルティング業界の垣根が曖昧になってきており、そのファームがどのような人材を求めているのかどうかについての情報をしっかりと入手することがとても大切になってきています。 また、ファームの社名や公開されている一般的な情報といった、転職志望者自らで集められる情報にとどまらず、各社の強みやプロジェクトといったところまで、粒度細かく情報を持っているエージェントと知り合えれば、内定後のご自身のキャリアイメージも描きやすくなるでしょう。
サポートが手厚いか
サポートの手厚さはとても大切です。職務経歴書の添削だけでなく、面接の練習などの幅広い分野でサポートが必要になってきます。特に、ケース面接では、オファーをもらえるレベルがどれほどなのか、理解をしているエージェントにみてもらうことが重要になってきます。そのため、サポートの手厚さは、選考の後半になってより重要になってきます。
どのようなエージェントを選べば良いか
ここまで、どのエージェントを選べばいいのかについて解説していきました。それではここでは実際に総合コンサルティングファームに転職する場合を例に、どのようなエージェントを選べばいいのか、解説していきます。具体例を出しながら、解説していきます。
BIG4
BIG4とは、会計系ファームのデロイト トーマツ コンサルティング、PwCコンサルティング、KPMGコンサルティング、EYストラテジー・アンド・コンサルティングの4つをまとめている企業群のことを指します。群雄割拠の総合コンサル業界の中でも、知名度が高く、ワールドワイドに業績を伸ばしている企業が多いです。転職先として人気があるため、太いパイプがあるかどうかというところがとても大切になってきます。
アクセンチュア
先程のBIG4に比べ、採用人数が多いのが特徴です。そのため、採用基準が割とはっきりとしています。また、年間数百人規模で採用するため、自分がどの部署に配属になるのかを知っている、内情に精通しているエージェントがお勧めです。
エージェントは如何にして転職を導いたのか。その手腕とは
ここまで、どのようにエージェントを選べばいいのかについて解説していきました。転職成功者の方々にお話を伺うと、最終的にリファラルで転職先を見つけた方であっても、転職活動の中で何らかの形で「エージェントとの関わりがあった」という方々が多くおられます。
それではどのようにエージェントと関わりながら転職活動を進めていったのでしょうか。「エージェントからもらえる情報にはばらつきがありますが、やはりエージェントに聞くのが転職活動の基本ではあります」。これまで複数の総合コンサルティングファームを経験してきた女性はこのように話します。また「親密度が高いエージェントの場合、かなり実践的なアドバイスをもらえることもある」と続けました。
エージェントの選び方については、Big4への転職経験をお持ちの男性は、このように語ります。
「エージェントが強みと言っていることが本当に強みかどうかについては、条件を付けてプロフィールを検索してみますね。自分が志望すると会社と繋がりが強そうだと思ったら、とりあえず話だけでも聞いてみるのがおすすめです」
一方、エージェントとそこまで深い関わりを持たなかったという戦略コンサル転職経験者もおられます。
「基本的に、書類選考のレビューを1回してもらったのと、応募をお願いしたくらいです。ケース面接の練習はあまりやってもらっていないです。
新興ファームへと転職した前回の転職の時には結構対策をしていただいたのですが、あまり効率的に伸びないと感じました」
一度エージェントと連絡をとってみて、関わり方をご自身で考えるというのが、一番おすすめなのかもしれません。
おわりに
いかがでしたか。転職エージェントの見極め方や関わり方について理解が深まったのではないでしょうか。コンサル×選考対策シリーズの最後は内定後編で、内定が出た後、どのように行動するかについて解説します。こちらの記事もぜひご覧ください。
【コンサル×転職対策】
➀たかが書類、されど書類。コンサル転職における書類選考の注意点
②甘く見ると思わぬ落とし穴に。コンサル業界への転職におけるWebテスト
③フェルミ推定?ケース面接?コンサル転職における面接対策とは
⑤内定後も気が抜けない。コンサル転職における内定後の動き方