若手はどうサバイバルすべきか──現役コンサルタント・松本昌平が読み解く「AI時代のコンサルキャリア再設計」⑤

育成の場が細り、若手に求められる仕事の難度だけが上がっていく。その環境で、これから入る若手はどう生き残ればいいのか。官僚を経てボストン・コンサルティング・グループや経営共創基盤(IGPI)で戦略コンサルティングに携わり、現在も現役コンサルタントとして働く松本昌平氏による全5回の連載。最終回のテーマは「若手のサバイバル戦略」である。
▶ 第1回:コンサルに入ったとき、あなたの仕事はまだある?
▶ 第2回:AI時代、コンサルの価値はどうなる?
▶ 第3回:AI時代の業界地図はどう変わる?
▶ 第4回:それでも今、コンサルに行く価値はあるのか
▶ 第5回:若手はどうサバイバルすべきか(本記事)
ボストン・コンサルティング・グループ、経営共創基盤(IGPI)などを経て、現在はアスタミューゼでAIを活用したイノベーション支援・戦略コンサルティングに従事。お笑い芸人としても活動している。
※詳しいプロフィールは記事末尾に掲載
前回は、何を持って出るかを決めてからコンサルに入ることが重要だと言う話をしました。入口で出口をイメージできる人こそがコンサルに向きます。では、あなたがそれでもコンサルを選んだとして、今回は、若手の置かれた状況が悪化する中、どうやってサバイバルすればよいかについて語ります。
競争の場所が、上にズレた
まず、認めておかなければならないことがあります。この数年で、コンサルでの生存条件は、はっきり厳しくなりました。
かつては、汎用的な作業能力があれば、若手はいったん居場所をつくることができました。そのうえで、自分なりのサバイバルを設計する余裕がありました。
今は違います。「そこそこ優秀な若手」の価値が下がり、「そこそこ優秀な中堅」くらいでないと価値が出しづらくなっています。競争の場所が上にズレたということで、より早い段階で、より上のレベルに進まなければならないのです。
なので、コンサルに入った場合、無力感に苛まれることが多々あると思います。ですが、必ずしもそれが自分の能力や努力不足によるものだとは思わないでください。構造が変わったのです。そのうえで、構造が変わったなら、対策も変えなければなりません。